2008年07月08日

日本茶セミナー その2

08061806.jpg

 日本茶セミナー レポートの続きです。今回は、日本茶のティスティングと、おいしいお茶の淹れ方についてレポート致します。

 上の写真が、何だか分かりますか?

 写真左が、お茶をすくう網、右がティスティングで使うスプーンです。そして、もう一つ、ティスティングの道具として懐かしいものが登場しました。


08061807.jpg

 それが、上皿てんびんです。ティスティングの際に湯呑み1杯に対して、お茶葉を4gが使います。その計測に使われていたのですが、上皿てんびんの片方に1円玉4枚をのせていました。個人的には、妙に納得していました。


08061811.jpg


08061821.jpg

 お茶をティスティングすることを、「検茶」と言います。お茶の種類、またその良し悪しを見分けることが目的ですが、主に以下の6項目についてチェックします。

 1.形状
 2.色沢(色やツヤ)

 この2つは、見た目のチェックです。黒くて四角い検茶盆に茶葉を入れてチェックします。

 3.水色(淹れた時のお茶の色)
 4.水分
 5.香り
 6.味


08061822.jpg

 そして、3番以降は、実際にお茶を淹れてからのチェック。白磁の茶碗に熱湯でお茶を淹れます。

 検茶は美味しく飲んで楽しむためではなく、あくまで検査なので茶葉の特徴を同じ条件で引き出すために、全て熱湯を使用します。(玉露などの場合は、前回のレポートにあるように低温で淹れるべきお茶なのですが...)


08061823.jpg

 白磁の茶碗に熱湯を注いだら、茶葉が開いてくるまで待ちます。


08061813.jpg

08061812.jpg

 茶葉が開いてきたら、網を素早く回転させては、網の上にのった茶葉を横に捨て、その香りを嗅ぎます。


08061812.jpg

 そして香りの後は、味です。スプーンで「ズズズッ〜」と音を立てながら、口の中に吸い込んでチェックします。


08061810.jpg

 今回の検茶では、3つの産地と、仕上げの違い(荒茶と仕上げ加工された茶)の組み合わせ、計6パターンをチェックして頂きました。


08061819.jpg

 こちらが「荒茶」です。「荒茶」とは、短期間に摘採が集中する生葉を熱処理して酸化酵素の活性を止め、水分もある程度まで下げて、保存に耐えられる乾物状態にしたものを言います。


08061820.jpg

 そしてこちらが「仕上げ加工」されたお茶です。荒茶は形が不揃いのため、水分が多いです。同時に味を消費地の嗜好に合わせるため、火入れを行ない、さらに形状を整え、粉、茎などを取り除いた完成品です。


08061816.jpg

 検茶は、どのようにしたら良いのか、お客様も戸惑うところなのですが、各班毎に専門のスタッフの方がついて下さったことで、無事、進行していました。色々と質問したいことが出たときに、直ぐに教えて下さる環境があると助かります。

 また、4人一組で進行しているので、初対面の御客様同士も、自然と会話が進んで楽しい雰囲気のまま検茶が進みました。


08061825.jpg

 こちらが、「検茶ソート」です。まるでワインセミナーのティスティングシートのようです。講師の柴田さんが、舌の味覚の説明をされたときは、リーデルグラスのセミナーを思い出しました。(リーデルグラスセミナーの舌の味覚については、こちらをご覧下さい。)


08061815.jpg

 検茶が終わる頃には、お客様も、専門スタッフの方々も、かなり打ちとけられていました。会場に陳列されていたお茶葉を見たり、実際に手に触れたりしながら、盛んにご質問をされていました。

 そして、いよいよ おいしいお茶の淹れ方の実演となりました。


08061817.jpg

 「僕の最大限の能力を使って、おいしいお茶を淹れますから。任せて下さい。」といって、実演を開始されたスタッフさんです。僕は色々な班の様子を拝見していたのですが、一番お若いスタッフさんが気になりました。ちょっと緊張で手が震えていたりして、でも、説明はきちんとされていました。そんな彼の説明をレポート致します。


08061818.jpg

 茶葉は、1人あたりティースプーン2杯くらいを目安にします。今回は、3杯淹れるので、6杯になります。

 沸かした湯を一度湯のみにあけ、湯のみをじっくり温めてから急須に入れると、約80度になります。少し温度を下げることがコツです。

 約40秒抽出した後、急須を軽く2〜3回まわし(これにより茶葉が開き、味がしっかりと出ます)、最後の1滴までしぼりきっていれます。


08061826.jpg

 一度に一つの湯呑みに淹れずに、上記手順のように濃さが均等になるようにするのがコツです。これで、いつものお茶がおいしいお茶に変わります。

 この他にも、急須の蓋の穴についてお話して下さいました。急須の蓋の穴の位置にも実は意味があるそうです。急須の注ぎ口に蓋の穴の位置を合わせると、急須に描かれている絵柄がきちんと合うようになっているとのことです。お茶の世界は、この他にも色々と隠れているかもしれませんね。

 それでは、最後に、お客様アンケートから一部、抜粋してご紹介させて頂きます。

・お湯の温度の違いでお茶の味がこんなに変わるのにびっくりです。浅蒸し、深蒸しでの味の違い、その他、何分程でそそぐといった細かな点も勉強になりました。我が家は二本茶が大好きで、1日に5〜6杯は頂きます。今回のセミナーで今まで以上に美味しく飲む方法を教えて頂き、家に帰って早速実践しようと思います。

・講師の方が、各テーブルを回ってお話して下さったので良かったです。何も考えずに日々飲んでいましたが、とにかく奥が深いですね。

・おいしい日本茶をいただけて、とても幸せなひとときでした。日本茶について知らなかったことを、色々と知ることが出来ました。

・お茶の淹れ方が大事だと分かりました。とても楽しい時間を過ごさせてもらい、ありがとうございました。

・お茶の温度や種類、蒸す時間によって味が全く違うことが印象的でした。検茶を体験してみて、改めてお茶の違いなどに気付かされました。とても楽しく参加させて頂きました。ありがとうございます。

・一種類の木から、こんなに違うお茶になるとは、興味深い話がたくさんありました。淹れて頂いたお茶が、本当に美味しかったです。ありがとうございました。

・実際に検茶をすることが出来たこと。大変興味深かったです。また、色々な種類のお茶を試飲させて頂き、その味の違いを知ることができました。お茶を購入する際、今後の参考に致します。お茶ってこんなに幅広いものだと驚きました。ありがとうございました。

・準備が良く、説明も分かり易かったです。お茶のおいしさが一番残りました。おいしいお茶を飲みたいと思いました。おいしいお茶でお客様をおもてなししたいと思いました。勉強になりました。

・こういうセミナーに初めて参加したのですが、とても楽しくお茶のことを知ることが出来て良かったです。機会があれば、また参加したいです。
posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック