2008年07月18日

桃太郎の桃は...

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 桃産地視察レポート その2です。

 前回のレポートで少し説明不足がありましたので、最初にフォローさせて頂きます。

 1本の桃の木からは、何も手をかけないと2万5千個の桃(但し梅干の大きさ)が実ります。甘くて大きい桃を作るために枝葉の剪定や、実の数を少なくするのですが、では、最終的に1つの木からは、何個の桃がとれるのか、書かれていませんでした。クイズの答えの選択肢にあったのですが、600個だそうです。2万5千個を600個に減らす作業も大変だと思います。


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 それでは、話題を少し変えますね。桃の種類についてです。

 桃は、一般的に夏が旬の果物です。白桃(はくとう)系の桃と白鳳(はくほう)系が中心ですが、果肉の黄色い黄桃(おうとう)や、あかつき、ゆうぞら、川中島、白桃、まどか、冬に実が熟す名月などがあります。

 日本の桃は、甘味の強い水蜜桃系を品種改良したものと言われています。お話の中で面白かったのが、品種改良以外に「枝変わり」という突然変異で誕生した桃もあるそうです。「枝変わり」とは、お花でもあるのですが、一枝だけ変わった色の花が咲いたり、葉に斑が入ったりするのを見つけることがあります。このように植物の体の一部で変異が起こることを、芽条変異(がじょうへんい)とか枝変わりといいます。

 枝変わりした部分を挿し木などで増殖して新品種に認められる場合もあるそうです。

 どこか、ワインのテロワール(その土地固有の個性)に通じるものを感じました。勝沼醸造様で作られている「アルガブランカ・イセハラ」同じ甲州ぶどうで出来ているのに伊勢原の土地で出来たぶどうだけが作れる味。桃とぶどうの違いはありますが、テロワールを超えるところに新品種の誕生があったりするのかなぁ〜と思いました。

 JAフルーツ山梨かのいわ様で、今年の夏出荷される予定の桃の種類を(出荷時期の順番で)列挙すると...

 ・ちよひめ (「高陽白桃」と「さおとめ」の交配種) 
 ・日川   (山梨で発見された白鳳系の桃)
 ・やまなし (山梨で発見された白鳳系の桃)
 ・加納岩  (「浅間白桃」の枝変りとして発見された品種)  
 ・白鳳    
 ・浅間   (「高陽白桃」の枝変わりとして山梨で誕生)
 ・嶺鳳   (「あかつき」の枝変わりとして山梨で誕生)
 ・なつっこ (「川中島白桃」l×「あかつき」の交配品種)
 ・一宮   (一宮で生産される白桃) 
 ・川中島  (長野市の川中島で偶然誕生した品種)   
 ・ゆうぞら (「白桃」と「あかつき」を交配した品種)
 ・幸茜   (「山一白桃」の枝変わりで誕生)
 ・さくら  ( 晩熟の白桃品種)

 の13種となります。

 ※「あかつき」は、「白鳳」と「白桃」を交配した品種です。
 
 こんなに品種があるとその特徴の理解が大変そうですが、大きくは、2つに分かれます。

 ●「白鳳系」 ・・・ 7月の上旬頃から出荷される桃
            7月中旬がピーク 
            甘くてジューシー、柔らかい食感の桃です。

 ●「白桃系」 ・・・ 7月下旬から8月下旬まで出荷される桃
            8月頭がピーク
            果肉がしっかりした桃です。

 ワイズマートが7月19日からオススメする加納岩産の白鳳は、7月の短い期間しか食べることの出来ない白鳳桃です。僕は、白桃系の果肉がしっかりした桃も好きですが、果肉が柔らかくジューシーな桃の旬は今しかありません。


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 ちょっと文章が長くなってしまいましたので、ここでトピックスを。

 昔話にある「桃太郎」のお話。おばあさんが川に洗濯に行くと、川上から「どんぶらこ、どんぶらこ」と桃が流れてくるところからお話が始まります。洗濯していたおばあさんが桃に気が付いたということは、桃は浮いて流れてきたと想像されます。沈んで流れていたら、桃を見落としてしまったかもしれません。

 上の写真は、白鳳系の桃が水に浮いているところ写したものです。ジューシーで柔らかい桃だから水に浮かぶそうで、果肉質の白桃系桃は、水に浮きにくいそうです。桃太郎が入っていた桃は、白鳳桃だったのかもしれませんね。


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 果物は、皮のまわりの果肉部分が一番甘いということで、皮を軽く水で洗って、そのままがぶりと食べることを勧められました。視察に行った八百屋さんのチーフたちも、試しに言われたまま食べてみます。僕も言われるままにガブリと食べてみたところ、何かお野菜を食べているような新鮮さがありました。ちょっと例えが悪いのですが、フルーツトマトのような感じでしょうか。プチっとした皮の食感の後、中からジュワ〜と美味しい甘味が口の中にひろがりました。

 桃視察レポートは、2回でまとめる予定でしたが、内容が多かったので、次回に続きます。
posted by ワイズマン at 12:29| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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