2008年10月06日

イギリス No1 ワイン ハーディーズ

08090407.jpg

 9月4日は、「オーストラリアNo.1 ワインブランド ハーディーズ」が開催されました。

 講師は、コンステレーション・ワインズ・ジャパン株式会社の鈴江さんです。


08090404.jpg

 ハーディー社は1853年、当時23歳だったトーマス・ハーディーが「世界中で賞賛されるワインづくり」に励むべく設立されました。

 南オーストラリア州アデレードを流れるトーレンス川沿いのバンクサイド・ワイナリーから、今や世界80ヵ国以上の人々に愛されるワイナリーへと成長し、長年にわたり品質に優れ、一貫した味わいの価値あるワインづくりを追求しています。


08090402.jpg


 その中で今回、ティスティング頂いたハーディーズ ノッテージヒルは、マクラーレン・ヴェールにあるハーディー社のティンタラ・ワイナリーで、60年以上にわたりぶどう畑を管理してきたトーマス・ノッテージ氏の功績を称えつくられました。伝統あるブランドとしてオーストラリア国内はもとより、世界中の人々に国を超え、時代を超えて支持されています。


08090409.jpg

 ここでオーストラリアワインの特徴についてお話します。

 オーストラリアは、温暖〜冷涼な気候(平均14℃)であり、全体的に降雨量が少ないです。土壌は地質的に多様の為、様々なブドウが作られています。


08090406.jpg

 オーストラリアでは、ヨーロッパに比べワイン法による制約が少なく、より自由な発想で品質の向上や消費者の嗜好の変化に対応できます。

 その例として、ブドウ品種をブレンドする方法と、異なる産地間のブドウをブレンドする方法が特徴的です。

 例えば、シラーズとカベルネ ソービニヨンのブレンドというようなブドウ品種間のブレンドすることを、「バラエタル ブレンド」と言います。オーストラリアではそれをラベルに記載することができます。(上の写真でも、カベルネ・シラーズと記載されていますね。)


08090405.jpg

 もう一つが、異なる産地間のブレンドで、「クロスリージョナル ブレンド」と言います。オーストラリアの広い地域から選ばれたブドウがブレンドされることによって、高品質なワインを作ることが出来ます。

 特別にミックスされたワインは、飲んだ瞬間は甘くても、その後、甘さが残らない。果実味のあるワインが作られるのです。


08090408.jpg

 <参考情報>
オーストラリア ワインの分類は、大きく以下の3つに分けられます。

 ● バラエタル ワイン
 ブドウ品種名表示ワイン。

【表示規定】
 (1)産地名: 同一地域内で収穫されたブドウを85%以上使用すれば表記可能。
 (2)品種名: 85%以上同一品種のブドウを使用すれば表記可能。複数の品種を表記する場合は、表記品種合計で85%以上使用していれば、多い順に表記可能。
 (3)収穫年: 85%以上同一収穫年度のブドウを使用すれば表記可能。

 ● バラエタルブレンド ワイン
 オーストラリア独自のカテゴリーで、ブレンドに使用された複数のブドウ品種がラベルに併記されます。

 ● ジェネリック ワイン
 ヨーロッパの特定産地のワインのタイプ名をつけたワイン。


08090401.jpg

 それでは、実際にティスティング頂いたワインをご紹介致します。


S00103.jpg


【VT】      2007
【産地/生産者】  オーストラリア南東部/トム・ニュートン
【規格】      750ml
【タイプ】     白辛口

味わい
外観は、輝きのあるやや深い黄色。
さわやかな柑橘系の果物に加え、メロンや桃を彷彿とさせる香りがあります。
オーク樽を使用している為、バニラ香が感じられ、味わいの中心であるシトラス、メロンなどときれいに調和しやさしく、口いっぱいに広がり、長い余韻が楽しめます。

ワイン醸造家のノート
このワインは、土作りから改良を重ねた素晴らしいブドウ畑で育てた品質の良いシャルドネ種で作ったものです。
この完熟したブドウから作られたノッテージヒル シャルドネは、乳酸醗酵(MLF)や、その他のテクニックにより爽やかさだけでなく、豊かな香りで、やわらかく、ナッツやメロン、パイナップルなどが感じられる複雑で豊かな味わいのワインです。
よく合うお料理
魚料理、シーフード全般。
てんぷら。
そのままお飲み頂くのもお勧めです。


S00104.jpg


【VT】      2007
【産地/生産者】  オーストラリア南東部/トム・ニュートン
【規格】      750ml
【タイプ】     白辛口

味わい
外観は、輝きのあるやや深い黄色。
さわやかな柑橘系の果物に加え、メロンや桃を彷彿とさせる香りがあります。
オーク樽を使用している為、バニラ香が感じられ、味わいの中心であるシトラス、メロンなどときれいに調和しやさしく、口いっぱいに広がり、長い余韻が楽しめます。

ワイン醸造家のノート
このワインは、土作りから改良を重ねた素晴らしいブドウ畑で育てた品質の良いシャルドネ種で作ったものです。
この完熟したブドウから作られたノッテージヒル シャルドネは、乳酸醗酵(MLF)や、その他のテクニックにより爽やかさだけでなく、豊かな香りで、やわらかく、ナッツやメロン、パイナップルなどが感じられる複雑で豊かな味わいのワインです。

よく合うお料理
バターなどでソテーした豪華なシーフード。
クリームを使った料理(パスタやチキンなど)
いろいろお楽しみが可能なワインです。


S00105.jpg


【VT】      2006
【産地/生産者】  オーストラリア南東部/グラハム・ブラー
【規格】      750ml
【タイプ】     赤フルボディ

味わい
外観は、紫に褐色も見え隠れする深みのある赤。
香りは、カベルネ・ソーヴィニョン種の持っている黒スグリや完熟イチゴのようなアロマと、白胡椒、チョコレート、ミント、シナモンなどを基調としたシラーズ種のスパイシーさがきれいにまとまっています。
味わいは、豊かな酸と、やさしいタンニンのバランスがよく、余韻も長く持続します。

ワイン醸造家のノート
原料ブドウは、カベルネ・ソーヴィニョン種とシラー種。
それぞれの品種の新鮮さを保ちながら、個性とポテンシャルを最大限に引き出すため、夜間の涼しいうちに収穫されます。
その後、注意深く破砕された果汁はステンレスタンクとオーク樽の二つにわけて醗酵させ、後にブレンドします。
味わいでオークを感じるのは、そのためです。

よく合うお料理
赤身の肉と野菜のグリル。
レバー、焼鳥(タレ)
うなぎ


S00106.jpg


【VT】      2005
【産地/生産者】  オーストラリア南東部/ポール・カーペンター
【規格】      750ml
【タイプ】     赤フルボディ

味わい
外観は鮮やかな紫がかった深い赤色。
コクのあるチョコレート、ココアパウダーの風味と、ブラックチェリー、プラム、ブルーベリーの香りが心地よく調和しています。
口当たりはリッチでやさしく、シラーズならではの凝縮感が味わえます。チョコレート、プラムや完熟ベリーのジャムの味わいが口の中で広がりスパイシーな余韻が楽しめます。
2005年ヴィンテージは、マクラーレンヴェール産シラーズの特長をひとえに集めたワインといえるでしょう。

ワイン醸造家のノート
今年で3年目のヴィンテージとなるワインは、マクラーレン・ヴェールならではの地域性、高品質、あふれんばかりの豊かな果実味、上品なタンニンが見事に表現されています。
2005年は春先から穏やかな天候に恵まれ、最高の状態で開花と実りを迎えました。
ぶどうが色づき、熟成する時期も温暖だったため、たっぷりとした素晴らしい出来になりました。

よく合うお料理
ローズマリー風味の松の実入り
ソーセージ
新じゃがのマッシュポテト
数種類の豆の赤ワインソース添え


08090403.jpg

 最後にお客様アンケートから、一部、抜粋してご紹介致します。

・オーストラリアワイン=イエローテールというイメージがあったけど、今度は違うオーストラリアワインを飲んでみようと思った。自分で買う時は、赤ワインをよく買うけど、今日はどちらかというと白ワインの方がいいかもと思った。

・今回、初めてセミナーに参加させて頂き、ワインの知識が良く分かった。ブドウ品種によって、味がこれほど違うものなのか?と驚いた。講師の方の説明も分かり易くとても参考になりました。これからは、オーストラリアワインに注目して買いたいと思います。

 とても嬉しいセミナーでした。また、是非、参加したいです。ワイン大好きです。ありがとうございました。

・飲みかえしは、非常に良く分かる比較方法だと感じた。ラベルの表記も分かりやすく、選びやうし。オーストラリアワインに注目した。

・リースリング美味しかったです。冷やしたものより少し温度が上がったものの方が美味しく感じました。

・オーストラリアワインは、産地を問わないというのは、驚きがあった。オーストラリアワインは、その年によってブドウの栽培が良い産地をブドウをブレンドして作れるので、味のぶれが少ないというのも勉強になった。オーストラリアワインは、産地による格付けがないというのも驚いた。

・オーストリアの上品なシラーズは品質が良くておいしいということを再確認しました。

・シャンパンがとても良かったです。ウームーは、とても香りが良かったです。リースリングも飲み易かったです。
posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。