2008年12月08日

ボルドーワイン 中級編

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 ワインセミナー「ボルドーワイン中級編」が、10月9日に開催されました。今回の講師は、ワインセミナーではお馴染みのメルシャンの佐藤さんでした。

(レポートのアップが遅れておりますが、必ず順番にアップしますので、暫しお待ち下さいませ)

 7月11日に「ボルドーワインの世界 初級編」が開催されておりますので、重複する部分は割愛させて頂きます。


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 ブルゴーニュと並ぶ世界的にも有名なワインの大産地、ボルドーとは、どこにあるのでしょうか?

 ボルドー地方のワイン産地は大西洋に注ぐジロンド河とその上流であるドルドーニュ川、ガロンヌ川に沿って分布しています。フランスの大西洋側、かなり南に位置する地方です。気候的には大西洋の海の影響を強く受ける海洋性気候になっています。


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 参考資料として、フランスの主要なワイン生産地の地図をアップします。画像をクリックすると拡大しますので、ご覧下さい。


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 それでは、ボルドー地方の各生産地を詳細に見ていきましょう。

 まずは、メドック (Medoc)地区です。

 AOCを名乗れるのは赤ワインのみで、白ワインはボルドーAC,ボルドー・スーペリュールACとなります。また、以下の6村は村名ACを名乗ることが出来る村です。

 @ サン・テステフ (Saint-Estéphe)村
オーメドック地区北部の村  粘土質土壌 力強いコシの強い味わいのワインを産します。

 A ポウイヤック (Pauillac)村
 砂利質土壌 芳醇で豊かな味わいのワインを産する偉大な有名シャトーが集中しています。

 B サン・ジュリアン (Saint-Julien)村
 小石混じりの砂礫質土壌 豊かなポイヤック、繊細なマルゴーの中間 芳醇でエレガトな味わいをもつといわれています。

 C リストラック (Listrac)村
 Dのムーリと共にオー・メドック地区の内陸部に位置。力強く果実味に富むワインを産します。

 Dムーリ (Moulis)村
 6つの村名アペラシオンの中で一番面積の小さいAOC.力強くリッチな味わいのワインを産します。

 Eマルゴー (Margaux)
 根深い砂利層をもつ土壌 繊細で優美なワインを産します。


 a. メドック (Medoc)の格付け

1855年 パリ万国博開催にあたり制定されたもの 
     ボルドーのクルチェ(仲買人)を中心に当時の市場価格から 61シャトーが格付けされました。

 1855年当初 最高級の格付け 第1級(Premiers Grands Crus Classes)には次の4シャトーが選ばれた。

Ch.Lafite-Rothschild (ポウイヤック)
Ch.Latour(ポウイヤック)
 Ch.Margaux(マルゴー)
Ch,Haut-Brion(グラーヴ地区)

上記の内、 Ch,Haut-Brionはグラーヴ地区の格付けに移り、1973年  Ch.Mouton-Rothschild (ポウイヤック)が2級から1級に昇格

 以下、第2級14シャトー、第3級14シャトー、第4級10シャトー、第5級18シャトーが格付けされています。

 当日メドック地区のワインとしてティスティング頂いたのが、このシャトー・レイソンです。こちらでご紹介させて頂くワインは、全てご注文頂けます。ご注文の際は、ワイン画像、又は、ワイン名をクリックして下さい。


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【VT】      2003
【産地/生産者】  ボルドー/シャトー・レイソン
【原産地呼称】   A.O.C.オー・メドック
【ブドウ品種】   カベルネ・ソーヴィニヨン50%
          メルロー50%
【規格】      750ml
【タイプ】     赤ミディアムボディ

 メルシャンが所有するオー・メドック地区クリュ・ブルジョワ格付けのシャトー。1988年に買収してすぐ醸造設備や畑の改良に着手し、酒質は飛躍的に向上しました・メルロー品種、カベルネ・ソーヴィニヨン品種ならではの格調高い味わいが楽しめます。数多くのガイドブックやコンクールで賞賛されています。

とても濃い色合い、芳醇さ、豊かなタンニン、強さを感じさせるスタイルの中に魅惑的な余韻の長さと果実味がある、素晴らしく成功したワイン。

肉料理やチーズとともに。

受賞暦:マコン・グラン・ヴァン・コンクール金賞受賞(1996年ヴィンテージ)


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 続いては、少し南下したガロンヌ河左岸のグラーヴ (Graves)地区のご紹介です。

 b. グラーヴ (Graves)地区

 地名はGrave(小石・砂利)に由来、その名の通り小石混じりの砂利質土壌です。赤ワイン・白ワイン共AOCを名乗ることができます。

 <グラーヴの格付け>
 1953年、1959年の2回、赤ワイン 12シャトー、白ワイン 9シャトーが格付け。1973年以降 メドック地区で格付けされていたCh,Haut-Brion が加わり格付け赤ワインは13シャトーとなりました。

 c. ソーテルヌ (Sauternes)地

 貴腐葡萄による極甘口ワインの産地として有名。グラーヴ (Graves)地区の更に南に位置します。

 <貴腐 極甘口ワイン>
 葡萄の果粒に繁殖するボトリティス・シネリア(貴腐菌)の作用により糖度の高くなった葡萄から造られる黄金色に輝く蜜のような味わいと芳香をもつ極甘口のワインです。

 <ソーテルヌの格付け>
 メドック地区同様 1855年に格付け。Ch.d’Yquem(ソーテルヌ)を特級(Premier Cru Superieur)として、第1級11シャトー、第2級14シャトーが格付けされています。

 f.アントル・ド・メール(Entre-Deax-Mers)地区

 ガロンヌ河とドルドーニュ河に挟まれた地区です。コストパフォーマンスが高いワインが産出されます。ガロンヌ川右岸に続くプルミエ・コート・ド・ボルドー地区ではカジュアルな赤白のワインが出来ます。

 ここでティスティング頂いたのが、シャトーレイノン ブラン 2005です。


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【VT】      2005
【産地/生産者】  ボルドー/シャトー レイノン
【原産地呼称】   A.O.C.ボルドー
【ブドウ品種】   ソーヴィニヨン・ブラン 100%
【規格】      750ml
【タイプ】     白辛口

 プルミエ・コード・ド・ボルドー地区に15世紀からのあるシャトーを1958念にジャック・デイヴィッド氏が購入し、全面的な畑の植え替えを行い、ボルドー大学の醸造学者であるデュブルデュー教授が引き継いでいます。
このワインは緑がかった麦わら色、ハーブや柑橘系の爽やかな香りと引き締まった味わいの白ワインです。

微かに緑がかった麦わら色、青いハーブやシトラスを想わせる爽やかな香りと、ソーヴィニヨン ブラン種の特徴である若干の麝香の香りとともに、レモンやグレープフルーツのように引き締まった味わいが特徴です。刺身、生牡蠣等の魚介類、寿司等、和食に良く合います。


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 続いては、ドルドーニュ河の右岸地区のご紹介です。

 d. サン・テミリオン (Saint-Emilion)地区

 世界遺産に登録されたサンテミリオンの街、東側Côtesと呼ばれる丘陵部分と北西部Gravesと呼ばれる平地部分に分かれる。メルロー種を主体にカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランを用いて造られる。AOCを名乗れるのは赤ワインのみです。 

 <コート (Côtes)>
 石灰岩質の岩盤が硅土質で覆われた土壌。力強くボディのあるワインを産します。

 <グラーヴ・ド・サンテミリオン (Graves de Saint-Emilion)>
 平坦な砂利質土壌、ポムロールとの境界に近い地区。繊細で優雅な赤ワインを産します。

 <サン・テミリオンの格付け>
 1954年INAO,1955年農務省により、84のシャトーが選ばれた。最高級の格付けとしてプルミエ・グラン・クリュ・クラッセには11シャトーB,別格としてCh.Ausonne , Ch.Cheval Branc がシャトーAとして選ばれました。現在、以下の格付けに分けられ、グラン・クリュ・クラッセについては一定数年ごとに見直しが図られ、入れ替えが行われています。

 プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ
 グラン・クリュ・クラッセ 
 グラン・クリュ

 ここでティスティング頂いたのが、シャトー・テシエ 2004です。


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【VT】      2004
【産地/生産者】  ボルドー/シャトー
【原産地呼称】   A.O.C.サンテミリオン・グラン・クリュ
【規格】      750ml
【タイプ】     赤フルボディ

 サンテミリオンのカルトワインである、”ル・ドーム””シャトー・ラフォルジュ”のオーナー、ジョナサン・マルタス氏による人気のグラン・クリュです。ラックカラントやカシスのスパイシーなアロマがあり、すばらしいオーク香も感じられます。しなやかで甘くしっかりとした特徴の味わいを秘めています。

ルビー色をしたミディアム・レッドで、ブラックカラントやカシスのスパイシーなアロマがあり、すばらしいオーク香も感じられます。しなやかで甘くしっかりとした特徴の味わいを秘めています。スムースでチョコレートのようなタンニンとミネラル感のあるフィニッシュです。

 e. ポムロール (Pomerol)地区

 ドルドーニュ河右岸 サンテミリオン地区の西北部に位置 780haの小さな地区。粘土質・砂利質土壌。メルロー種を主体にカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン種を用い、ボルドーでも特に注目すべきしなやかな赤ワインを造り出す。AOCを名乗れるのは赤ワインのみです。

 こちらでは、シャトー・ギャザン 2002をティスティング頂きました。


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【VT】      2002
【産地/生産者】  ボルドー/ジャン・ピエール・ムエックス
【原産地呼称】   A.O.C.ポムロール
【規格】      750ml
【ブドウ品種】   メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン
【タイプ】     赤フルボディ

 このワインは、ペトリュスとレヴァンジルと隣り合ってポムロールの高台に位置するという理想的な立地条件を持ち、1980年代後半以降連続して素晴らしいワインを生産してきました。味が良く、ふっくらとして、みずみずしいポムロールの特徴が存分に表現されています。

 更にサンテミリオンの右側に位置するコート・ド・フランからは、シャトー・レ・シャルム・ゴダール 2004をティスティング頂きました。


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【VT】      2004
【産地/生産者】  ボルドー/シャトー
【原産地呼称】   A.O.C.コート・ド・フラン
【ブドウ品種】   セミヨン65%
ソーヴィニヨン・ブラン20%
          ミュスカデ(ムロン・ド・ヴルゴーニュ)15%
【規格】      750ml
【タイプ】     白辛口

 カスティヨンの北部にある小さいけれど評判の高いアペラシオンでつくられ、ワインの所有者はヴュー・シャトー・セルタン、ル・パンなど有名なシャトーを所有していることでも知られるディアンポン・ファミリーです。小高いコート(丘)の地形にあるセミヨン品種を主体にして少量だけつくられます。


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 ボルドーワイン中級編は、如何でしたでしょうか? 今回は、土壌の違いがどのようにワインに影響するのか、各産地の特徴をご紹介しながらティスティングして頂きました。

 それでは、最後にお客様アンケートから、一部ご紹介させて頂きます。


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・少々、難しかったですが、フランス産ボルドー、ブルゴーニュ他、地方を意識しての飲み方が分かりました。

・ニューワールドのワインばかり飲み続けていたため、やはり正統派(?)のワインは違う!!と実感。ひらいてきても味、香りは変わらず。品質が安定している印象を受けました。

・今回は、レベルが高いので甲乙つけるのに悩みました。

・ボルドーは、奥深いのでまだまだ理解不奥ですが、右岸と左岸の味の違いなど、今まで意識したことがないことが、体験出来て良かったです。

・ワインは奥が深いと思いました。ボルドーワインをこれからは、飲みたいと思います。少し高いですが、ライフスタイルの中にもっとワインを取り入れたいと思うセミナーでした。

・今回のボルドーセミナーで自分の好みのワインが少し分かったような気がしました。本当はボルドーの左岸と言いたかったのですが、赤も白も右岸が好みのようです。ボルドー地方でも、こんなに味が違うものなのかと感じました。

・右岸と左岸では、結構味が違っているので、びっくりしました。白のシャトーレイソン ブラン 2005は、時間をおいて飲んでみたら、全然味が変わっていて、凄くおいしく飲めました。
posted by ワイズマン at 21:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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