2009年01月09日

シングルモルトセミナーが開催されました

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 2008年10月24日に「シングルモルトセミナー」が開催されました。

 ベルギービールセミナーに続く、ワイン以外のお酒のセミナーとなります。


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 講師は、サントリー株式会社の高橋さんです。当日は、ウイスキーについて、とても分かり易くご説明下さいました。実際に現地の蒸留所をご自身の目で見てこられただけあって、ご説明にも説得力がありました。


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 それでは、当日ティスティング頂いたシングルモルトのご説明に入る前に、まず、ウイスキーとはどういうものなのか? その基本をご説明致しましょう。

 ウイスキーは、ビールと同じ大麦麦芽が原料です。仕込み、発酵させるところまでは同じですが、ビールと違って「蒸留」という工程が加わります。しかも、この「蒸留」を2回した後、樽で「熟成」させます。

 この「蒸留」がウイスキーを飲みやすくし、「樽熟成」が、ほのかな自然の甘さを伝えてくれます。


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 次にウイスキーの分類についての説明です。

 大麦麦芽だけを原料とする「モルトウイスキー原酒」と、麦芽以外の穀物(例えば、とうもろこしなど)を原料とする「グレーンウイスキー原酒」です。

 この2種類の原酒をブレンダーの感性により、バランスよくブレンドしたものを「ブレンデッドウイスキー」と言います。

 これに対して「モルトウイスキー」の中でも、単一蒸留所の原酒のみでつくられたウイスキーが「シングルモルトウイスキー」です。

 蒸留所の風土、気候、製法が異なることで、様々な個性の原酒が誕生します。バラエティ豊かな味覚、風味を楽しむことが出来るウイスキーが、シングルモルトウイスキーなのです。


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 ここで、各蒸留所の説明に入る前に、シングルモルトウイスキーのティスティング方法についてご紹介致します。

 蒸溜所のブレンダーが実際「テイスティング」に使用されているのが、上の写真のグラスです。

 グラスはモルトの様々な芳香成分を閉じ込め、ウイスキーの香りや味を吟味しやすいようにチューリップ型の形状になっています。ウイスキーのブレンダーはテイスティングする時、ウイスキーを水で1対1に割ることにより、アルコール度数を約20%にします。こうすることによってウイスキーに溶け込んでいる様々な芳香成分は最も多く揮発され、ブレンダーはウイスキーの味や香りを最大限嗅ぎ分けることが出来ます。

 水によってウイスキーの味が変わることは広く知られていますが、最適とされる蒸留所で仕込みに用いた水で割るのが、現実的ではありませんし、公正なティスティングが出来ませんので、市販のミネラルウォーターで割ることになります。ちなみに仕込み水のことを、マザー・ウォーターと呼びます。


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 各蒸留所の特徴を簡潔に...

●ザ・マッカラン蒸留所 の特徴
 ・シングルモルトのロールスロイス(ロンドンの老舗百貨店ハロッズで賞賛)
 ・創業時と同じ形の小さな釜で丁寧に蒸留
 ・木の選別から品質、樽の設計、製樽まで全て自社で管理

 代表商品:シェリーオークシリーズ
 芳醇な甘さと力強い熟成感、ドライフルーツやメイプルシロップを思わせるフレーバーが特徴です。


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●グレンフィディック蒸留所 の特徴
 ・世界で初めて(1963年)、シングルモルト原酒を世界に輸出
 ・水源確保から瓶詰めまで広大な敷地内で実施
 ・創業以来の家族経営

 代表商品:グレンフィディック
 洋梨やレモンのフレッシュな香りと軽快な味わい。まずは、香りを楽しむウィスキー

●ボウモア蒸留所 の特徴
 ・アイラ島 最古(1779年)の蒸留所
 ・手のかかる伝統的な製法(フロアモルティング)による製麦方法
 ・ピート(草が炭化したもの)を燻すことによるスモーキーフレーバー
 ・海抜セロメートルの貯蔵庫で熟成(海の香りと呼吸)

 代表商品:ボウモアシリーズ
 適度なスモーキーとレモンのような香りのベストバランスアイラ。生牡蠣(かき)との相性は有名!


●ラフロイグ蒸留所 の特徴
 ・手のかかる伝統的な製法(フロアモルティング)による製麦方法
 ・使用する原酒はファーストフィルのバーボン樽のみ
 ・チャールズ皇太子が愛飲(モルト蒸留所として初めて王室御用達の認定を受ける)

 代表商品:ラフロイグ シリーズ
 薬品を思わせる強烈な香り、好きか嫌いか?チャレンジモルト


●山崎蒸留所 の特徴
 ・日本最古(1929年)の蒸留所
 ・名水百選(近くに千利休が茶をたてた「離宮の水」がある)
   サントリー伊右衛門も山崎の水を使用
 ・多彩な原酒(60種類以上)をつくり分けることが出来る

 代表商品:山崎シリーズ
 繊細で上品なテイストの日本を代表するシングルモルト。甘いバニラ香と熟した果実香、幾重にも押し寄せる香味が特徴。


●白州蒸留所 の特徴
 ・南アルプス山麓の雄大な自然の中にある森林の蒸留所
 ・名水百選の尾白川が近くを流れ、この水を使用
   サントリー天然水(南アルプス)も白州の水を使用
 ・木桶発酵槽を使用(森の乳酸菌が棲み付く)
 ・標高700mの環境で直火型加熱のポットスチルが特徴

 代表商品:白州シリーズ
 甘く柔らかなスモーキーに新緑の香り、爽快な果実香が漂う。フルーティでコクがあり、キレの良い味わいです。


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 最後にウイスキーの楽しみ方として、ウイスキーとのマリアージュがご紹介されました。

 その中でも、ショコラ(チョコレート)とオン・ザ・ロックスの楽しみ方が、お客様にも大変、ご好評でした。

 まず、ショコラを一口。ショコラの口溶けを楽しんだら、溶けきってしまう前にウイスキーをゆっくりと味わいます。ショコラとウイスキーの甘やかな香りがひろがり、新たな味わいが生まれます。深く息を吸いこみ、余韻を楽しむのもいいです。

 それでは、最後にお客様アンケートから、一部、ご紹介致します。

・ビギナーにもわかりやすい内容で興味が持てた。ウイスキーが前より身近に感じることが出来るようになった。ウイスキーは、アルコールが強いイメージがあるけど、割って飲めばいいし、何で割るとか考えるのも楽しみの一つだな と思った。

・初めて、ウイスキーを飲みました。水で薄めても辛い感じがしました。チョコを合わせて飲んでみると、まろやかで、とてもおいしくいただくことが出来ました。

・各地方のウイスキーの風味がわかりやすく、理解することができた。チョコとの相性は良かったと思うが、ウイスキー自体の風味が損なわれてしまう気がした。味の特徴があるので、味が強い物(食材)でしか相性が合わないのが残念です。

・商品、1品、1品時間をかけて説明して頂けたので分かり易かった。ウイスキーの味、香りが造る環境、蒸留釜によって大きく味に違いが出るとは、勉強になった。

・普段、あまり個性の無いものしか飲んだことが無かったのですが、これから、色々な種類を飲んでみたくなりました。チョコとのマッチングが思っていたより良くビックリしました。

・家庭では、なかなかたくさんのウイスキーを揃えられないので、今回はとてもよい機会でした。色々試飲させて頂いてありがとうございます。父が大のウィスキー好きで「響」は何度か贈り物にしたことがあります。私がウイスキーの知識を少しつけたことで、今後、親子の会話も弾むのではないかと思っています。

・飲み比べが出来て味の違いが良く分かりました。個性的なものも、新たな出会いがあって勉強になりました。

・実体験をまじえて、説明して頂きましたので、説明力がありました。外国のウイスキーを色々と味わえたので良かったです。一口にウイスキーといっても、香り、味、色と本当にたくさんあることが勉強出来ました。ありがとうございました。


posted by ワイズマン at 19:33| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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