2009年01月17日

モエ・エ・シャンドン の魅力

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 昨日に引き続いて、2008年10月30日に開催されました「モエ・エ・シャンドン」のティスティングセミナーのレポートです。

 前回は、シャンパンについて、ご説明致しました。今回は、その中でも、最も親しみ深い「モエ・エ・シャンドン」というブランドについて掘り下げてご紹介致します。

 上の説明、ちょっと抽象的で難しいですね。


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 「モエ・エ・シャンドン」というブランドのミッション(使命)、こちらの方が明快で分かり易いですね。

 でも、想いだけでは、このミッションは達成出来ません。裏づけが必要です。

 まず、モエ・エ・シャンドンの歴史は、17世紀までさかのぼります。

 17世紀、シャンパーニュ地方の修道僧ドン・ピエール・ペリニヨンが泡の立つワイン、シャンパンの醸造過程の基礎を確立しました。


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 そして、1743年、モエ家がドン・ペリニヨンの偉業を継ぎ、シャンパン会社を設立します。そして、現在のモエ・エ・シャンドンというブランドが確立したのですが、日本に届けられたのは、1905年のことでした。

 そしてモエが確立した商品の定義は...

 ・強いブランド力
 ・高い品質
  (品質維持を継続するための葡萄の確保
   生産プロセスのコントロール)
 ・ワインとしての価値をあげる
 ・ブランドに見合った、高い価格帯
 ・専用企画営業部隊設立
 ・影響力ある人たちとの強いコネクション
 ・影響力のある人たちによる、商品の認知をあげる

 でした。


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 単にブランド力を高めるだけでなく、バックボーンとなる技術の向上にも力を入れているところが大きなポイントです。


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 さらにシャンパーニュ地方という限られた地域の中で、絶対的なホームを持ち続けることで...


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 他を圧倒する品質と...


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 ユニークなシャンパンの愉しみを提案し続けることが、モエ・エ・シャンドンの魅力となっています。


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 それでは、当日、ティスティング頂いたシャンパンをご紹介致します。


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 まずは、「モエ・エ・シャンドン ブリュットアンペリアル」です 。


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 タイプ:白・辛口

 モエ・エ・シャンドン社の基本スタイル。3種類の葡萄が完璧に調和し、バランスがとれたエレガントな味わい。グラスに注ぐと緑がかった淡い黄色。新鮮なフルーツと花のやわかなか香が楽しめます。口に含むとしなやかな口あたりで、後味はどこまでも新鮮で良く余韻が残ります。
アサンブラージュは、ピノ・ノワール種(30〜40%)、ピノ・ムニエ種(30〜40%)、シャルドネ種(20〜30%)です。
緑がかった薄めの黄色。
ブリオッシュのニュアンスをもった、ほのかなフルーティ(新鮮な果実のメドレー)、フローラル(白い花)の香りが特徴です。
しなやかな口あたり、コクのある、芳醇な喉越しごし、新鮮で長続きする後味です。


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 続いては、モエ・エ・シャンドン ロゼアンペリアル です。


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 タイプ:ロゼ・辛口

 厳選されたピノノワールのフルーティーで野いちごのような香が強く出ている特長のあるシャンパンとなりました。赤褐色がかったあたたかみのあるピンク色。味わいは力強くまろやかです。新鮮でいきいきとした果実味がはっきりと出ていて、喉ごしはやわらかです。
アサンブラージュは、ピノ・ノワール種(50〜60%)、ピノ・ムニエ種(20〜30%)、シャルドネ種(10〜20%)です。
銅色がかったピンク色が特徴。
表現豊かな香り、野いちごとアカフサスグリの特徴、呼称の香りです。
活き活きとして、はっきりとした果実らしい口あたり、柔らかな喉ごし、さわやかでしなやかな後味です。


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 そして最後が、昨年発売されたばかりのモエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアルです。


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 タイプ:白・やや甘口

三種類のシャンパンの葡萄品種が持つ多様性と相補性、また、地区最高の畑の豊饒さを反映し、世界でもっとも愛されるシャンパンの魔法をときあかします。快活にして寛大なネクター アンペリアルは、トロピカルなフルーティーさとリッチな味わいの後に、くっきりとした後味を残し、瞬時に驚きと喜びをもたらし、独自性を発揮するようなシャンパンです。2008年7月より全国の主要バー、クラブ等にてお楽しみいただけます。

ネクター アンペリアルのアサンブラージュは、ピノ・ノワール種(40〜50%)が骨子をつくりピノ・ムニエ種(30〜40%)がフルーティな厚み、シャルドネ種(10〜20%)でフレッシュさを加えた構成となっています。
厳選されたリザーブワインを20〜30%使用することにより、アサンブラージュが完成され、強く集約された濃厚さや密度が高まります。
寛大で濃厚なトロピカルフルーツ(パイナップル、マンゴ)と砂糖がけドライフルーツ(ミラベルプラムとアプリコット)の香りに、穀類(モルト)と甘いスパイス(シナモン、バニラ)のニュアンスが香りとしてかぶさってきます。
濃厚でありエレガント、非常にクリーミーな中にグレープフルーツのはじけるフレッシュさの混ぜ合わさった、滋味に富む味わいです。

 ネクターアンペリアルは、お洒落なカウンターバーで愉しまれることを想定されて開発された商品で、アイスで割って飲むためのグラスも細長い専用グラスが用意されるなど、その見せ方含めて考えられているところが、モエ・エ・シャンドンのブランドを象徴しているようです。

 以上、ご紹介したワインは、全てワインズマートでお買い求め頂けます。画像をクリックされるか、ワインズマートからご購入下さいませ。


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 最後に、お客様アンケートから、一部、ご紹介致します。

・シャンパンセミナーは初めて参加したけど、味だけでなく、そのバックグラウンドにロマンチックさがあって、飲んでいて本当に幸せな気分になれました。3種類を飲み比べることが出来るチャンスはあまりないので、とても良い経験でした。

・ロゼは、ブリュットより甘いものの、概念が崩れてスッキリとドライで美味しかったです。

・初めての参加です。分かり易く、楽しく、あっという間の2時間でした。素朴な疑問が解決しました。ビンテージ・シャンパンが飲みたくなりました。また、機会があれば参加させて頂きたいです。

・初心者向けの丁寧な解説が良かったです。シャンパンやスパークリングワインが大好きなのですが、製造工程などは知らなかったので、とてもためになりました。これからは、もっと深く味わえそうな気がします。

・説明が詳しくて、とても勉強になりました。モエ・エ・シャンドンは、表面的なイメージしかなかったのですが、企業の方針とか、スタイルが分かって良かったです。ネクターアンペリアルのグラス市販して欲しいです。

・あらかじめHPを見て参加したためか、すんなり受け入れることが出来ました。とても有意義なセミナーをありがとうございました。

・ワインと発泡ワインの違いがよ〜く分かりました。ヴィンテージ、ノンヴィンテージの知識が増えました。ネクター・オン・アイスのグラスが欲しい!!この飲み方もカルチャーショック!!祝い事の酒と思っていましたが、日常的に飲みたいと思いました。(価格的には無理ですが)

・シャンパンのことが良く分かりました。製造工程や、モエ・エ・シャンドンの歴史、情熱が良く分かった。ネクターアンペリアルが新鮮だった。シャンパンは、年に何回かしか買いませんでしたが、今後は機会が増えると思います。

・ロゼやネクターを試飲させてもらって、味の違いが良く分かりました。また、醸造の手間がかかっていることも良く分かりました。お値段が高いと思っていましたが、作り手のこだわりをまた味わってみたいと思いました。

・ネクターアンペリアルのグラスが気に入った。味は勿論、演出でも味が更にアップするような気がします。

・ネクターアンペリアルは初めて味わったが、非常に飲み易くさっぱりとしていた。夏向けの飲み方として参考になった。

・巨大ブランドであることを実感させられました。

・なぜモエ・エ・シャンドンの値段が高いのか分かりました。1本1本、手間をかけて作られているなぁと思いました。今まで、ブリュットとロゼしか飲んだことが無く、ネクターアンペリアルを、本日、飲むことが出来て本当に良かったです。

・大好きなシャンパン、しかも、モエのセミナーに参加させて頂いたことに感謝致しております。以前より、ディスプレイなど見かけて美しいなぁと思うことがありました。女性にとっては、特にキラキラしてわくわくするブランドだと思います。今までは、ただ味が好みというだけでしたが、さらに内容のある味を、味わえそうです。

posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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