2009年01月20日

スコットランドの蒸留所

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 2008年11月12日は、シングルモルトセミナー第2弾としまして「MHDモルトセミナー」が開催されました。

 今回のセミナーは、その名前の通り、MHDディアジオモエヘネシー株式会社の協賛で開催されました。

 今回は、スコットランドにある蒸留所の特色を丁寧に教えて下さいました。

 それでは、早速レポートに移ります。


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 まず、スコットランドの地域をご紹介致します。

 ●ローランド(地図上の黄色のエリア)

 ローランドで造られるモルトウイスキーは、ハイランドのものよりも軽くドライで、食前酒に最適であると言われています。
 ピート香が加えられていないモルトを使用しているので、口当たりとフレーバーに甘みがあります。今日、ローランドに現存するシングルモルト蒸留所は非常に少なくなっています。


 ●ハイランド(地図上のピンク色のエリア)

 ハイランドはスコットランドの中でも最も面積の広い地域であり、そこでは多種多様なモルトウイスキーが造られています。


 ●スペイサイド(地図上の薄緑色のエリア)

 スペイサイドは、インバネスとアバディーンの間、スコットランド随一の急流として知られるスペイ川の流域を中心とする一帯です。ここは花崗岩の山々から北海に向けて広がる肥沃な土地であり、主要農作物として大麦が収穫されます。南北32キロメートル、東西50キロメートルほどの地域内にスコットランド全土のモルトウイスキー蒸留所の約3分の2が集中しているスペイサイドは、まさにシングルモルトウイスキー製造の中心というのにふさわしい場所です。


 ●アイランズ(地図上の赤色のエリア)

 スコットランド北部・西部の、特徴ある魅力的なウイスキーを産出する島々は「アイランズ」と呼ばれます。そのうち最も大きな島が、スカイ島です。
 本島から狭い水路で隔てられたスカイ島は、荒涼とした大地にクィリン・ヒルズをはじめとする険しい山々が連なる美しい島です。気候は本島と異なり海洋性で、激しい風が吹き、高湿度。風雨の影響を受けない場所は冬も比較的温暖です。


 ●アイラ島(地図上のオレンジ色のエリア)

 アイラ島は東西40キロメートル南北32キロメートルの島です。島の北部と東部には岩石が多くへザー(ツツジ科の低木)に覆われた標高500メートル弱の丘が連なり、南部にはピートモス(泥炭苔)に覆われた肥沃な沖積平野が広がっています。アイラ産のモルトを加えると、ブレンデッドウイスキーは独特な風味を醸し出します。


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 各地域の自然や蒸留所の特徴が、大きな写真を使ってご説明頂きました。


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 シングルモルトのティスティング方法について、ワインのティスティングとは違う特徴についても、ご説明頂きました。

 特に加水する前、後でのティスティングで、その変化を味わうところは、ワインにはない楽しみだと思います。
 (※ウイスキーに水を加えることで揮発性のアロマを解放することができ、正しいテイスティングを行うために行います。また、強いウイスキーは嗅覚に激しい刺激を与えるため、評価が困難になることがありますが、この場合は水で割って評価を行います。)

 それでは、当日ティスティング頂いたシングルモルトウイスキーの特徴をご紹介致しましょう。


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 ローランドの代表として、グレンキンチー12年を、ティスティングして頂きました。

 グレンキンチー蒸留所は、エジンバラから15マイル(約24km)南東の、大麦の栽培に適した丘陵地に立っています。グレンキンチーは、農地に囲まれた静かな渓谷に位置し、毎年開催されるアートフェスティバルの期間中には、いつにも増して多数の人々で賑わいをみせるなど、観光名所としても有名です。


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 ハイランド代表として、ダルウィニー15年を、ティスティングして頂きました。

 ダルウィニーは、スコットランドで最も標高の高い場所にある蒸留所のひとつで、気象観測所を備えている珍しい蒸留所です。ダルウィニーとは、ゲール語で「落ち合う場所」という意味。その昔、牛追いたちが南の市場へ旅立つ前に、北ハイランドや西ハイランドから牛の群れをここに集めたと言われています。現在では、多くの旅行者が、インヴァネスとパースを行き来する途中でツアーガイドに案内され、この蒸留所の見学に訪れます。


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 スペイサイド代表としては、クラガンモア12年を、ティスティングして頂きました。

 クラガンモア蒸留所は、スコットランド内で最も多くの蒸留所が集まる、スペイ川周辺に広がるスペイサイドに位置しています。1869年にこの地に設立されて以来、クラガンモア蒸留所は、現在に至るまで当時と同じ設備、ほぼ同じ手法によって製造を続けています。洗練さと複雑さを兼ね備えた、クラガンモア。その誕生については、この蒸留所が持つスピリッツスチルの特殊な形状を抜きに語ることはできません。

 ※ポットスチルによる蒸留工程のうち二番目の蒸留を行う釜のこと


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 アイランズの代表は、タリスカー10年を、ティスティングして頂きました。

 タリスカー蒸留所は、1830年、アイランズの中で一番大きな島、スカイ島で創業しました。蒸留所は、ごつごつした岩が多い島の西岸に位置しています。水は蒸留所のそばのホークヒルから湧く14の地下水源を使用しており、これがタリスカーを、その独特の力強く、暖かい感じのピート香フレーバーに導いています。

 この力強い金色の蒸留酒が製造されている辺境の地を訪れる人はあまりいませんが、、7月の後半、クラシックモルト・クルーズのヨットが到着するときに限っては、夜遅くまでたいへん賑わいます。


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 アイラ島代表は、ラガヴーリン16年を、ティスティングして頂きました。

 ラガヴーリン蒸留所は、ウイスキーの生産で非常に有名な島、アイラ島の南岸に位置しています。「ラガヴーリン」は、はゲール語の“Laggan Mhouillin”(谷間の水車小屋)から来たもので、「小さな谷間の、水車小屋を囲む村落」に由来しています。村には、名前の由来となった2つの水車小屋の碾き臼の石が、現存しています。

 蒸留所が面しているラガヴーリン湾を守るように建っているのは、歴史的な遺跡Dunyveg砦です。ここは、何世紀も前にスコットランド西岸沿いの海を支配し、よそ者の侵入を決して許さなかった「島々の王」(ザ・ロード・オブ・ジ・アイルズ)の拠点でした。砦は、現在では魅力的な遺跡として知られています。


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 それでは、最後にお客様アンケートから、一部、ご紹介致します。

・同じ国内でも地方によってこだわり(個性)があり、面白かった。香りだけでも、十分に楽しめる飲み物であると認識できた。シングルモルトウイスキーは、敬遠しがちだったが、今回のセミナーを聞いて、興味を持てるようになった。

・特徴的な種類のものを飲み比べてみてオモシロかった。ストレートだとキツイので、今度、ゆっくりと水割りで飲んでみたい。

・スコッチウィスキーの奥の深さを知りました。

・今まで、ウイスキーを飲んだことがなかったのですが、とても美味しかったです。ウイスキー作りは、とても手がかかっていることを学びました。

・いつもウイスキーを飲むときは、2軒目以降でロックか水割りで飲んでいたので、最初からストレートで飲むのは新鮮だった。味の違いが良く分かって楽しかった。

・ウィスキーのティスティング方法など、丁寧に教えて頂けたのが良かったです。

・ウイスキーの歴史についても学べて大変良かった。シングルモルトウイスキーは、味わい深く、楽しみをストレートに感じられて大変良かった。タリスカーは、大変興味深い味わいでした。


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posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(1) | 各種セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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