2009年04月13日

世界のスパークリングワイン

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 2008年11月27日に「世界のスパークリングワイン特集」というテーマで、ワインセミナーが開催されました。

 講師は、モトックスの塩崎さんです。準備段階では、大変緊張されていたのですが、当日は、堂々と講義されていました。

 スパークリングワインの基礎知識(各国のスパークリングワインの特徴、製法の違い、開栓の仕方)などのレクチャーの後、当日、ティスティング頂いたスパークリングワインのご紹介となりました。(過去のレポートと重複するため、基礎知識の内容は割愛致します)


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 こちらは、当日ティスティング頂いた5つのスパークリングワインです。それでは、順にご紹介致します。(ご紹介のワインは、全てリンク先のワインズマートでご購入いただけます。)


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 まず最初は、イタリアのサンテロ社です。イタリア北西の位置するワイナリーです。


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 1956年にサンテロ兄弟社として創立されたサンテロ社は現在、最新技術と品質分析研究所を備えた醸造所と優れた人材を持って、年間総生産2000万本ものワインを生産する大会社へと発展しました。

 この急激なサクセスストーリーの秘訣はサンテロファミリーの家族哲学にあり、リーズナブルな価格でのより良い品質提供、すなわち品質、価格、提案、サービスそれら全ての可能性へのあくなき追求の継続でした。

 たゆまぬ努力の結果、その品質はイタリア中に認められ、サンテロ社のアスティはヴィニタリー2003において、金賞の中でも最も優れたGran Medalia d’Oro(特別金賞)を受賞、アスティ部門でNO.1の評価を得ています。


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 ●Awards (サンテロ受賞暦(抜粋))

 ヴィニタリー醸造コンクール (開催地:ヴェローナ) :
 1996年を除く1994〜2005年連続入賞。特に『アスティD.O.C.G.』は、2003年の「特別金賞」を筆頭に、1994、1998〜2000年に「金賞」に輝き、『ヴィッラ・ヨランダ プロセッコ』、『モスカート・ダスティ』もコンスタントに高評価を獲得。

  フィエラ インターナショナル ワイン チャレンジ (開催地:中国) :
 1998年、『アスティD.O.C.G.』が「金賞」獲得

 インターナショナル ワイン & スピリット チャレンジ (開催地:ロンドン) :  
 1995、1998年、『アスティD.O.C.G.』が入賞、内1998年には「金賞」獲得

 ドゥーヤ・ドーロ (開催地:アスティ) :
 1994年、『モスカート・ダスティD.O.C.G.』が「金賞」獲得

 それでは、当日、ティスティング頂いたワインのご紹介です。


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【VT】      NV
【生産国】     イタリア
【産地/生産者】  ピエモンテ
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【原産地呼称】   アスティ D.O.C.G.
【ぶどう品種】   モスカート・ビアンコ 100%
【飲み頃温度】   6℃

マスカットの華やかな香りと爽やかな風味を持つ甘口の発泡酒です。
優しい味わいで、女性を中心に世界的に人気があります。
天使は、神の使者として多くの幸せを届けてくれます。


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【VT】      NV
【生産国】     イタリア
【産地/生産者】  ピエモンテ
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【原産地呼称】   スプマンテ
【ぶどう品種】   ピノ・ビアンコ 50%、シャルドネ 50%
【飲み頃温度】   6℃

ピノ・ブラン種とシャルドネ種を用いてつくられた本格的な辛口のスパークリングワインです。
泡立ちはきめ細かく、スッキリとした味わいで料理との相性も抜群です。


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 続いては、チリを代表する南米最古のスパークリングワインメーカー、バルディビエソ社のご紹介です。

 チリには、旨いのに安いワインが出来て当たり前!?と思えるぐらい理想的な条件が揃っています。

 その条件とは...

 @気候条件がブドウ栽培に理想的!(灌漑は必要)

 A土地も人件費も安い!

 B醸造技術に関しては、カリフォルニアやヨーロッパから最新のものを取り入れている!

 Cチリの国は長い為に気候に富んでいるので、いろいろなブドウ品種を作れる


 バルディビエソ社は、1879年、シャンパーニュ・バルディビエソとして南アメリカで最初にスパークリングワインを生産した家族経営の醸造所です。

 100年以上の歴史と伝統はスパークリングワインの枠を超え、今日スティルワインの生産者としてもチリのワイン史上類のない高い評価をボルドーの品評会で受賞するなど、数多くの金賞を受賞し、高品質ワインの造り手としての地位も築いてきました。

 全ては畑からと、ブドウ栽培にこだわり、栽培に適した環境を持つセントラルヴァレーやカサブランカヴァレーで自社畑以外にも、バルディビエソ社が提唱した栽培方法を実践した農家と長期契約を結び、品質を重視した報酬制度を用いて高い品質のブドウを生み出しています。

 醸造家はチリ産カベルネの第一人者ブレット・ジャクソン氏。これまで多くのチリワインを世に送り出し、高い評価を得てきました。


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 自社畑は土質、深さなど土壌を詳しく分析した上で、最適な品種を栽培しています。

 それでは、バルディビエソ社のワインをご紹介致しましょう。


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【VT】      NV
【生産国】     チリ
【産地/生産者】  セントラル・ヴァレー
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   シャルドネ 60%、ピノ・ノワール 40%
【飲み頃温度】   6℃

南アメリカで最初にスパークリングワインを造った、チリ屈指の泡の生産者。
青りんごや柑橘類に繊細なトースト香。
エレガントな泡を持つシャンパン方式で造られるグレートバリューな泡が特徴です。


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【VT】      NV
【生産国】     チリ
【産地/生産者】  セントラル・ヴァレー
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   シャルドネ 60%、セミヨン 40%
【飲み頃温度】   6℃

南アメリカで最初にスパークリングワインを造った、チリ屈指の泡の生産者。
青りんごや白い花のアロマに香ばしいアーモンド香を持ちます。
フレッシュでイキイキとした酸と細やかな泡が特徴です。


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 そしてラストを飾るのは、世界の多くのワイン情報誌が絶賛!! フランスのボーモン・デ・クレイエールです。

 ボーモン・デ・クレイエールの歩みは、まさにブドウ栽培の歴史そのものです。

 大地の恵みを分かち合うために1955年に創立されたメゾンは、今日ではシャンパーニュの至宝のひとつに数えられております。

 ボーモン 強さの秘密を4つご紹介します。

 @世界中(特に英)で伸びています。

 A熟成させた独特のスタイル(コク)があります。
 
 Bこだわりの製法です。

 CCM(生産者協同組合)であることです。


 それでは、【A熟成させた独特のスタイル(コク)】とは何でしょう?

 デゴルジュマン前の法定熟成期間は15ヶ月ですが、ボーモンでは、それを上回る熟成期間をかけています。

(例)
 グランド・レゼルヴ:24〜30ヶ月
 グラン・プレスティージュ:48ヶ月
 フルール・ド・ロゼ :40ヶ月
 フルール・ド・プレスティージュ:54ヶ月
 ブラン・ド・ブラン :85ヶ月
 ノスタルジー:85ヶ月 

 だからこそ、コクがあります。


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 【Bこだわりの製法】

 ボーモンでは、キュヴェ(一番搾り)しか使いません。


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 ぶどう4,000Kgからは、2,550Lの果汁が採れます。そのうちの2,050Lがキュヴェ(果肉)で、残り500Lがタイユ(果皮)、ルベシュ(種子)となり、純粋なキュヴェ(果肉)しか使用しません。


 【CCM(生産者協同組合)】

 約240の生産者から構成される生産者組合で、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区に約80haの畑を所有しています。ブドウ畑は庭園のようにその伝統と価値を尊重しながら栽培が続けられています。個々の栽培農家の所有畑は1haにも満たないため、機械や化学農薬はほとんど使用されていません。だからこそ手をかけた栽培が出来るのです。

 それでは、最後にティスティング頂いたワインをご紹介致します。


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【VT】      NV
【生産国】     フランス
【産地/生産者】  シャンパーニュ
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【原産地呼称】   A.O.C.シャンパーニュ【ぶどう品種】   ピノ・ムニエ 60%、シャルドネ 25%、ピノ・ノワール 15%
【飲み頃温度】   6℃

フルーティーでまろやかな優雅さが際立つ、きめ細かな泡立ちのシャンパーニュ。
熟した果実のアロマと柑橘類のフレッシュな風味が心地よく、後味はすっきりとしています。


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 それでは、最後に当日のお客様アンケートの中から、一部ご紹介致します。

・色々なスパークリングワインを一緒に試してみると、自分が好きなものが分かり易くて嬉しいです。こういうセミナーに参加すると、次にスパークリングワインを選ぶのが楽しみになります。

・とてもよく勉強されていて、説明も分かり易かったです。外国の事情説明も楽しかったです。

・シャンパンの飲み比べは初めてだったので、泡のたち方など、違いが良く分かった。


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・1つ1つのスパークリングワインの味や香りの違いが良く分かりました。

・生産者のこだわりや造り手の思いを聞くことが出来て良かったです。

・丁寧に詳しく話して頂いたのが良かったです。自分が前から飲みたかった「天使のアスティ」も飲めて...。ぜひ、買います!


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・寒暖による酸味の変化の説明など分かり易かったです。

・シャンパンの歴史のお話がとても興味深かったです。日頃、スパークリングの飲み比べをする機会が無かったので、貴重な体験になりました。


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・コストパフォーマンスが高いスパークリングを紹介してもらえて良かったです。

・いつも、シャンパン、スパークリングの選び方に迷うので、今日、参加させて頂き、レパートリーがが増えました。聴きやすいテンポで、とても良かったです。ありがとうございました。
posted by ワイズマン at 19:41| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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