2009年04月20日

パリ・コレ公認スパークリング ロジャーグラート その1

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 昨年12月4日のワインセミナーは、「パリ・コレ公認スパークリング ロジャーグラート」でした。

 スパークリングと言えば、フランスのシャンパーニュが有名です。

 スペインで造る本格的発泡酒カヴァも、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式による製法で、それだけ手が込んでいるにも関らず、お手軽なお値段になっているのが特徴です。


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 カヴァは、世界二位の地位を築き、その中でもロジャーグラートは、本場パリの2008年パリ・エイメリック・フランソワ春夏コレクションのアフターパーティー公認スパークリングワインとして提供されました。


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 それでは、まず始めに、ロジャー・グラード社について簡単にご紹介致します。

 ロジャーグラート家がぶどう作りを始めたのは、18世紀初期に溯ります。当時、ぶどう作りは、大きな農家ならどこでも手がけており、ぶどうの収穫祭は、社会的行事とも言えるもので、小麦の収穫祭や豚の屠殺行事と並んで、農事には重要な意味を持ち、村中がその喜びを盛大に祝いました。

 1860年、この古い農家にナルシス・カナルス・リボットが、深さ10mの広いスペースを有するカヴァ・サン・ジョルディ(酒蔵)を造りました。

 カナルスは、次第にフランスのシャンパーニュで作られる不思議な魅力を持つ飲み物に注目するようになります。

 きらめき起こる細やかなゴールドの泡、グラスの中で繰り広がる美しい光景、そして口に含んだ時の快い刺激と味わいに魅了されたのです。

 そして1882年、単なる発泡ワインとしてではなく、伝統を誇り、最も洗練され、最も磨き抜かれたシャンパーニュで行われているシャンパン製造法に厳格に従い、最初は個人用としてシャンパン造りを試みました。

 それが個人的楽しみから、公のものへと取って代わるまでには、さほどの時間はかかりませんでした。


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 ロジャーグラートのセラーは、カタルーニャ・モデルニスモ後期の建築スタイルを誇る建物で、この様式特有の美しさを賛えています。


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 ロジャーグラートのセラーは、カタルーニャ・モデルニスモ後期の建築スタイルを誇る建物で、この様式特有の美しさを賛えています。

 100年もの間、選びぬかれた何千本ものボトルが眠る、この地中深くのセラーは複雑な構造を持ち、まるで地球内部を走るめぐる動脈にでも入り込んだような神秘的な錯覚をおこさせます。

 上の写真は、ロジャーグラードの地下セラーです。地下30mで温度は15度に保たれています。

 シャンパーニュのセミナーでもご紹介致しましたが、CAVAも同じ製法です。

 第一次発酵終了後、糖分と酵母を加え瓶詰めして2次発酵に入ります。次に、横に寝かしていた瓶を次第に瓶口が下に向くよう数週間かけて酵母を瓶口に集めます。瓶口に酵母が集まったら、急冷却して除去します。

 これだけ手間がかかるのは、スパークリングワインの中でも、シャンパン、同じフランスのソーミュール・ムスーとカヴァだけです。


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 ロジャーグラート社には幾つかのこだわりと誇りがあります。

 グランキュヴェが、2007年ブリッッセル国際コンクールで金賞受賞したのをはじめ、ゴールド・ブリュットも2005年マンダスヴィニ国際コンクールで銀賞を受賞。先述どおり、2008年パリコレ公認発泡酒として認定されるなどの名誉があります。

 これらは、偶然にして得られたものではありません。

 例えば、ロゼブリュットは、黒葡萄(ガルナチャ、モナストレル)の夜間のナイトピッキングによる本格ロゼです。10時間のマセラシオン(目的とする成分を抽出移行させるために、あるものを別のものに漬け込むこと)で色調を得、15度Cの低温発酵を実施、繊細でかつフルーティーな香りを生み出しています。シャンパンでも、この黒葡萄方式を実施しているのは、僅かです。

 また、所在地がアルトペネデス(300m以上の高地)の地の利で、チャレロ、パレリャーダ、シャルドネー、ピノなど多様な葡萄を獲得出来ています。

 瓶内シュールリー熟成は、法規制(ノンヴィンテージ9ヶ月、ヴィンテージ〜18カ月)とされていますが、ロジャーグラートは、ロゼを12〜18カ月、グランキュヴェを48ヶ月長期熟成させ、泡の繊細さや味わいのバランスを大切にしています。


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 セミナーの中では、ロジャー・グラート社についてのご説明の他に、発泡酒(スパークリングワイン)についての講義もされました。

 例えば、本格的発泡酒には、甘、辛表示があるということ。糖分含量によって発泡酒には、幾つかの表示がありますが、通常食事に合うのはブリュットという糖分15g/L以内のものだそうです。


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 また、発泡酒の味わい方についての講義。

 温度は6〜8度Cに調整し、グラスはフルート型か白ワイン型を用意します。

 飲み方には決まりが無いかもしれませんが、まず、泡の状態を見ます。

 底から立ち昇る泡の粒が小さいか、大きいか、またその泡がすぐ消えるか、かなりの間立ち昇るか、そういったことから製法の違いが判ります。

 次に香りを嗅ぎます。花や果実、ミネラル、更にパン等の香りなど。

 最後に味わいを見ます。重要ポイントは酸味とボディのバランスです。


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 また、面白いところでは、発泡酒の開栓について、お客様にご説明、実際にチャレンジして頂いたところです。

 教え方がお上手だったのか、お客様が慣れていたのか、スコンという音もしないで、上手く開栓されていました。

 開栓方法については、過去にご紹介しておりますので、こちらをご覧下さい。

 次回は、当日ティスティング頂いたワインをご紹介致します。
posted by ワイズマン at 19:43| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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