2009年05月12日

フランスワインとニューワールドワインの比較

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 2008年12月12日のワインセミナーのテーマは、「フランスワインとニューワールドワインの比較」というテーマでした。

 ワインの生産地として比較的新しいカリフォルニア、アルゼンチン、オーストラリア、そしてチリワインなどの国々をニューワールドと言いますが、葡萄品種毎にフランスのワインとの違いを比較しよう!という内容でした。


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 当日比較されたワインのブドウ品種は次の4つです。

 ◆白ワイン

    1. ソーヴィニヨン・ブラン
    2. シャルドネ

 ◆赤ワイン

    3. メルロー
    4. カベルネ・ソーヴィニヨン

 それでは、葡萄品種の特徴、その葡萄を使ったフランスワイン、ニューワールドワインといった順番で、ご紹介致します。


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 ●ソーヴィニヨン・ブランとは?

 ・ボルドーの有名な白ワイン用品種
 ・適した気候−比較的冷涼かつ乾燥
 ・適した土壌−粘土質が多く、石灰岩層があり、保水力のある土地
 ・サンセールですばらしいワイン

 ・香りの高い葡萄。香りの特徴は、「青草のよう」「緑色の果実
 ・この香りは「チオール類」と呼ばれる科学物質で、土壌中の窒素分がその生成に関与。水分は多すぎても、少なすぎても、チオールの生成に悪影響
 ・近年の栽培方法・醸造技術でこの香りを十分に引き出す方法を開発
 ・アロマティックな強さとしなやかさ、新鮮さを実現

 猫のオシッコとも表現される特徴的な香りと爽やかさが特徴的な葡萄ですが、フランス・ロワール地方の軽やかで涼やかなタイプ、それとは対局なボルドー地方のオーク樽で発酵・熟成させた重みのあるタイプがあります。ニューワールドの場合、どちらかのスタイルにナラウことが多いです。

 それでは、当日ティスティング頂いたワインをご紹介致します。(こちらでご紹介するワインは、全てワインズマートでお買い求め頂けます。ワイン画像及びワイン名のリンクをクリックして下さい。)


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【VT】      2006
【生産国】     フランス
【産地/生産者】  ボルドー
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
【飲み頃温度】   8〜10℃

 青草やグレープフルーツ、軽い薫製の香りと、後味に感じるかすかな 苦みが特徴。
甘味と酸味の絶妙なハーモニーが魅力のワイン。
白身魚の香草焼き、アサリのワイン蒸し、スモークチキンに良く合います。


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【VT】      2007
【生産国】     チリ
【産地/生産者】  クリコ・ヴァレー
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   ソーヴィニヨン・ブラン
【飲み頃温度】   8〜10℃

 クリコ・ヴァレーの厳選されたぶどうを使用しています。
繊細な酸味とライムのような味わいがエレガント。
魚介料理、鶏肉料理、野菜料理、鶏の水炊き、焼き鳥(塩)に良く合います。


 続いてはシャルドネ。

 ●シャルドネの特徴は?

 ・世界でトップクラスのワイン用葡萄の一つ
 ・適応性が高く、世界中のあらゆる葡萄産地で栽培。しかし、冷涼な気候の方がシャルドネの真価を発揮

 ・フレッシュさを楽しむワイン
 ・ブルゴーニュやシャンパーニュのように貯蔵させるワイン

 ・ボディがしっかしているのでオーク樽で発酵・熟成に適。シャルドネの風味はオーク樽の風味として理解されていることも

 ・シャルドネの香りはライムの花・桃・洋ナシ・アカシアの蜂蜜・柑橘の香り・バター・トースト・ナッツ

 シャルドネは、産地や醸造法で表情を変える世界を制覇した白のアイドルです。冷涼なフランスのシャンパーニュ地方では、ライムや青リンゴの香りとなり、温暖なオーストラリアのリヴァーランドで栽培されたワインは、パイナップルなどトロピカルフルーツの香りが顕著に出ます。

 早生な性質で、気候が温暖すぎると酸が抜け、輪郭のぼやけたワインになりかねません。シャルドネの栽培には、ニューワールドでも、比較的涼しい土地が選ばれるのもそういった理由があるからです。


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【VT】      2006
【生産国】     フランス
【産地/生産者】  アルデッシュ
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   シャルドネ
【飲み頃温度】   8〜10℃

 あえてステンレスタンクでの熟成しました。
そのため、さわやかな香り、すっ きりとした口当たりです。
白身魚のフライ、寿司、生牡蠣等に良く合います。


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【VT】      2007
【生産国】     アメリカ
【産地/生産者】  カリフォルニア
【規格】      750ml
【タイプ】     白・辛口
【ぶどう品種】   シャルドネ
【飲み頃温度】   8〜10℃

 パイナップルやヴァニラを思わせる豊かな香り、トロピカルフルーツ のニュアンスとフルーティーで心地よい酸味を持つ後味のよいワインです。
ポテトコロッケ、春巻、シーザースサラダに良く合います。


 ●メルローの特徴

 ・世界中の全く違う様々な生育条件や気候に問題なく適応
 ・力強く早熟なこの品種は、ボルドー地方でよく成熟
 ・カベルネに比べてタンニンが少ない、また果実味が豊か
 ・果実味維持のため、水分供給が維持される、粘土石灰質が良い

 ・特徴は、美しく深みのある赤色、少しスパイスの効いたアロマ
 ・まろやかなタンニンによる、力強くそれでいて繊細な骨組み
 ・カベルネ・ソ−ヴィニヨン種を引き立たせるため、メルロ種がよくブレンドされる

 メルローは、ふくよかでタンニン柔らか、なめらかな飲み心地が持ち味です。ボルドー原産の葡萄品種で、カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると1週間以上成育が早く、小鳥のツグミ(フランス語でメルル)が真っ先についばむことから、この名がついたとされています。
 成育が早い反面、熟期を迎えると急激に酸が減少するため、ある程度涼しい気候の法が育て易いです。湿潤な気候でも比較的うまく育つことから、日本の長野県塩尻市一帯でも、成功しています。


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【VT】      2006
【生産国】     フランス
【産地/生産者】  ラングドック・ルーション
【規格】      750ml
【タイプ】     赤・ミディアム
【ぶどう品種】   メルロー
【飲み頃温度】   14〜16℃

 鮮やかで深みのある赤色。
プラムのような果実味豊かなアロマが特長的です。
焼肉、すきやき、バーベキュー等に良く合います。


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【VT】      2007
【生産国】     チリ
【産地/生産者】  コルチャグア・ヴァレー
【規格】      750ml
【タイプ】     赤・ミディアム
【ぶどう品種】   メルロー
【飲み頃温度】   16〜18℃

 プラムやベリーの凝縮した香りとスパイス香をもち、力強くやわらかな味わいが特徴です。
トンカツ、薄切り牛肉のソテー、焼き鳥(たれ)に良く合います。


 ●カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴

 ・世界中で広く栽培されている品種。メドック地方では。メルロー種とのブレンドによって最適な味わい

 ・メルローに比べIBMP(青ピーマン臭)が多いので、できるだけ早くこれが減少するようなコンディションが好ましい
 ・それには石の多い、水はけのよい土壌が適
 ・このような土壌は、ボルドーの左岸、メドックの特徴である
 ・晩熟な品種で、温暖な気候が必要
 ・長期間の熟成が期待できるその素質が世界中で評価を得た

 世界各国で栽培される人気者、それがカベルネ・ソーヴィニヨンです。赫々のしっかりした長熟型で、フランスのボルドー地方がその起源とされています。最新の研究では、カベルネ・フランとソーヴィニヨン・ブラン(白品種!)が自然交配したものと見なされています。

 小粒で果皮の厚い実を結びます。若いうちは渋味が強く感じられることも。

 温暖で乾燥した気候と水はけのよい土壌を好む品種ですが、比較的適応性が高く、ボルドー以外でも世界各地で栽培されています。

 ボルドーでは、ほとんどのワインがソフトなメルローなどの他品種とブレンドされますが、米国やチりでは、単一品種名が表記されたヴァラエタルワイン(ラベルに単一品種名が表記されたワイン)として醸造されることが多いです。


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【VT】      2006
【生産国】     フランス
【産地/生産者】  ラングドック・ルーション
【規格】      750ml
【タイプ】     赤・ミディアム
【ぶどう品種】   カベルネ・ソーヴィニヨン100%
【飲み頃温度】   14〜16℃

 チェリーなどの赤い果実を思わせるスパイシーな香りが特徴です。
カベルネ種特有の端正な風味が楽しめます。
ハンバーグ、すき焼き等に良く合います。


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【VT】      2007
【生産国】     アルゼンチン
【規格】      750ml
【タイプ】     赤・ミディアム
【ぶどう品種】   カベルネ・ソーヴィニヨン(有機栽培ぶどう)
【飲み頃温度】   15〜17℃

 有機栽培ぶどう100%から造られたワインです。
アルゼンチン有機認証機関アルヘンサート認定です。
カシスやブルーベリーなどの果実の香りとスパイスのニュアンスに特徴があります。
肉じゃが、タンドリーチキン、お好み焼きに良く合います。


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 それでは、最後にお客様アンケートから、ご紹介致します。

・濃厚なチーズと赤ワイン、ベストマッチです。

・同品種の飲み比べは、とても勉強になりました。今まで気が付かなかった発見があり、楽しかったです。

・オーソドックスなフランスワインは当然おいしいが、ニューワールドのワインもおいしいものが多かったです。

・ニューワールドとフランスの比較。前からしてみたかったので、大変興味深く、お話をうかがいました。同じ葡萄品種でも、全く別物のような味わいになり、ワインの奥深さを感じました。

・品種毎の飲み比べが出来て、説明も詳しくとても良かったです。

・同じ品種のぶどうでも、ワインになると出来上がりが違うことが分かりました。


posted by ワイズマン at 10:20| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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