2009年06月23日

コーヒーセミナー その1

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 2月11日にUCC上島珈琲株式会社様によるコーヒーセミナーが開催されました。それでは、早速、どのような内容だったのか振り返ってみましょう。


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 そもそも、コーヒーってナンでしょう?よく飲むのに実は、詳しくは知らなかったりするのではないでしょうか。そこで、コーヒーについて少し詳しく解説します。

 コーヒー豆と呼ばれていたり、粉状になっていたり、さらには加工されてインスタントコーヒーや缶コーヒーになっていたり…私たちが目にするときには様々な姿をしているコーヒーですが、もともとは農産物です。

 コーヒーという植物の種を取り出し「精製(せいせい)」という工程で生豆(なままめ)にし、生豆を「焙煎(ばいせん)」という工程で加熱すると、良く見る褐色のコーヒー豆になります。


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 コーヒーの木には、白い花が咲きます。この花は開花して2,3日でしぼんでしまいますが、やがて楕円形の実をつけます。完熟すると赤くなりサクランボに似ているところから“コーヒーチェリー”と呼ばれます。実の中には種子が2個(まれに1個のものもある)向かい合わせになって入っています。この種子を取り出し精製したものを生豆(なままめ)と言い、この生豆を焙煎したものが、通常私たちが見る茶色のコーヒー豆です。


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 焙煎については、後程、触れますので、次に、「レギュラーコーヒー」と「インスタントコーヒー」の違いをご説明致します。

 焙煎されたコーヒー豆は「炒(い)ったコーヒー」「炒り豆(いりまめ)」などと呼ばれますが、この炒り豆や、炒り豆を挽いて細かくした粉を“レギュラーコーヒー”と呼んでいます。

 レギュラーコーヒーは、専用の器具を使ってコーヒーの持つ成分をお湯や水などへ引き出すことで液体のコーヒーになります。これが「抽出する」「ドリップする」ということです。

 お湯などで溶かして飲む“インスタントコーヒー”は、製法は色々ありますが、液状にしたコーヒーを濃縮してから乾燥したものなので、元をたどればこれもレギュラーコーヒーです。


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 コーヒーの木です。苗木は成長して2〜3年でジャスミンのような香りのする白い花が咲くようになります。


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 また、コーヒーの品種につきましては、植物学的に言うと、コーヒーは数十の種を持ちますが、飲用目的で栽培され流通しているのは「アラビカ種」「カネフォーラ種ロブスタ(通称ロブスタ)」の2品種です。

 当日のセミナーでは、ロブスタ、マンデリン、ブラジルの3種類の味の違いをティスティングして頂きました。


・ロブスタ
 ロブスタは通称で、正式には「カネフォラ種ロブスタ」と言います。アラビカ種と並ぶ2大品種のうちのひとつで、全世界のコーヒー量の20〜30%を占めています。原産地はビクトリア湖周辺から西アフリカ。独特の苦味・香りがあり、単品で飲むにはあまり適しませんが、ブレンドなどに使うことでコクを出すことができます。

・マンデリン
 インドネシアのスマトラ島で生産されるアラビカ種のコーヒーのことです。

・ブラジル
 ブラジルで生産されるコーヒーのことです。ブラジルは世界の国別コーヒー生産量第1位を誇るコーヒー大国です。コーヒー生産量全体の70〜80%を占めるアラビカ種です。


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 当日は、ブラインドティスティングのような形で、豆の違いによる味の違いを感じて頂きました。


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 ワインのブラインドティスティングでもそうですが、先入観なしに味覚を感じることで自分の感想が明確になります。

 今回はここまで。次回は、ロースト(焙煎)についてレポート致します。
posted by ワイズマン at 14:20| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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