2009年10月09日

シナノスイートの産地視察に行ってきました その2

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 シナノスイート産地視察レポートの続きです。

 前回は、「接ぎ木」というものをメインにレポートしました。今回は、今年のシナノスイートで特徴についてレポート致します。


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 当日、園地をご案内下さったJA志賀高原の山本さんと春原さん。(向かって左から)

 山本さんから、今年のシナノスイートの状況についてご説明を頂きました。


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 今年のシナノスイートは、肌がきれい。それは、8月の長雨に対して、9月は良い意味で日照り状態が続いたからだそうです。

 写真から、上手くお伝え出来るか分からないのですが、本当に美しいシナノスイート。


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 また、シナノスイートの美味しさは、言葉だけでなく自然界が証明してくれる出来事に遭遇しました。

 この写真、何だと思いますか?

 そう簡単ですね。網です。


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 この網は、シナノスイートのまわりに張り巡らされていました。

 シナノスイートの隣には、今、収穫期を迎えている秋映があります。収穫時期ということは、今が一番美味しい時期です。ところが野生の鳥は、秋映には目もくれずに、シナノスイートだけを狙ってやってくるそうです。(秋映が美味しくないということではありません。シナノスイートがそれだけ鳥にも支持されているということなのです)


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 そしてもうひとつ、山本さんから面白いお話を伺いました。

 りんごの枝は、これぐらいの太さがちょうどいいのだそうです。つまり、あまり太い枝では、美味しいりんごが実らないということです。

 枝が太過ぎると、栄養は、みんな樹木そのものを成長させることに注力されてしまいます。でも、枝が細いと実ったりんごにも十分な栄養を分け与えようとする。木の枝が細い分、必要な窒素分が無駄なところにいかず、りんごの子供たちに集まるそうです。「新米パパとママは、初めて生まれた子供たちを一生懸命育てるけど、大きくなった息子や娘は放っておくでしょ?」う〜ん、なるほど。妙な説得力がありました。(笑)


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 りんごの「接ぎ木」には、こういったメリットもあるのかなぁ〜と思いながら、お話を伺っていました。他にも、りんごの種類によって枝を下に下げるようにした方が良いもの、大きな果実を実らせるためには、上向きに枝ふりをしなくてはいけないものなど、単純に「りんご」という言葉だけでは括れない経験と奥深い技術の世界があることを感じました。


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 色々な苦労や思いが込められたシナノスイート。

 台風が長野直撃と聞いて大変心配したのですが、奇跡的に雨が降っただけで、風はほとんど無かったそうです。

 前回のレポートで神様のことを悪く書いてしまいごめんなさい。そして、神様ありがとう。美味しいシナノスイートを守って下さって。園地の皆さんの思いが通じたのかもしれません。
posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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