2009年12月19日

ローヌの名門 ポール・ジャブレ・エネ

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 2009年5月28日、ローヌの名門 ポール・ジャブレ・エネのワインセミナーが開催されました。

 (今年開催されて、まだアップされていないセミナーがかなりあります。かなり遅い更新となりますが、順次アップさせて頂きます。)

 講師の田中先生は、ワインセミナーでは、もうお馴染み。フレンドリーな語り口が、お客様からも大変、御支持を頂いております。この日も、大人気で、セミナー終了後、ティスティングしたばかりのワイン達をお買い求め下さるお客様が殺到され、ワインの予約注文しないと入手出来ない状態になりました。

 それでは、ワインセミナーの内容をレポート致します。

 コート・デユ・ローヌの歴史は、2000年前に遡ります。フェニキア人が、この地方で栽培を行っていました。その後、ギリシャ、ローマ帝国の支配下に下り、9世紀にはいると修道僧の努力により更に増加。1309年アヴィニヨンに法王庁が移ると各代法王は自分のぶどう園を持つようになります。17世紀王令によりこの地方のワインが初めて「コート・デユ・ローヌ」のワインと呼ばれるようになり、1937年にはAC法で名称が認められます。現在では、ボルドーに次、第二位の生産量となりました。


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 北部は、ローヌ川を中心に右岸のコートロテイと左岸のエルミタージュがあります。北部の土壌は、中央山塊の一部が流れ込んだ地層で花崗岩が基底にあります。上部は、新生代第四期の沖積土です。


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 ローヌの名門と謳われるポール・ジャブレ社は、200年に及ぶ高品質の伝統があります。

 設立は、1834年 タンエルミタージュにてワイン造りを開始。1919年にLa Chapelle所有者となります。

 1961年ヴィンテージのLa Chapelleは、20世紀の神話的12本の内の1本とされました。


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 2007年、品質管理や環境に関する国際標準化機構ISO9001、ISO14001に認定されました。


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 続いては、南部ローヌの特徴をレポートします。

 南部は、200万年前は海底であり基底は石灰岩が多いです。


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 それでは、ローヌとポール・シャブレ社の歴史や特性についてのレポートを終わりまして、当日、ティスティング頂いたワインをご紹介致します。(こちらでご紹介させて頂くワインは、全てリンク先のワインズマートで1本からご注文頂けます。)


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 ★ジャンスRも絶賛!日本初上陸!!ポール・ジャブレ・エネの手がけるVDP

●VT     NV
●規格     750ml
●タイプ    白・辛口
●生産国    フランス
●生産地域   ローヌ地方
●ぶどう品種  ヴィオニエ100%
●格付け    VDP ポルト・ドゥ・メディテラネー
●色      やや緑がかった淡い黄色
●香り     白い花、洋梨、かりん

<味わい>
 ヴィオニエの魅力を存分に発揮した、華やかで香り高いワイン。まろやかな口当たり、やわらかい酸が非常にバランスの良い仕上りです。

●飲み頃温度  12℃
●合う料理   アペリティフ、シーフードプラッター、生春巻き


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★日本初上陸!! ローヌの名門ポール・ジャブレ・エネのVDPシラー

●VT     NV
●規格     750ml
●タイプ    赤ミディアムボディ
●生産国    フランス
●生産地域   ローヌ地方
●ぶどう品種  シラー100%
●格付け    VDPポルト・ドゥ・メディテラネー
●色      紫がかった深い赤
●香り     すみれ、チェリー、ブラックカラント、白胡椒

<味わい>
 ファーストアタックには溢れんばかりのベリー系のフルーティーな味わいを感じますが、その後、ほのかに香るスパイスとやわらかな酸、なめらかな口あたりがバランスを整え、エレガントなワインへと印象を変えていきます。

●飲み頃温度  16℃
●合う料理   ハム、ソーセージ、テリーヌ、チキンのグリル


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★セラーの位置する「北緯45度」が名前の由来 ローヌの真を反映する白ワイン

●VT     NV
●規格     750ml
●タイプ    白・辛口
●生産国    フランス
●生産地域   ローヌ地方
●ぶどう品種  グルナッシュ・ブラン 50%、マルサンヌ 20%、 ヴィオニエ 20%、ブールブーラン 10%
●格付け    AC コート・デュ・ローヌ
●色      わずかに緑がかった淡い黄色
●香り     白い花、白桃、洋梨、バニラ

<味わい>
 豊かでふくよかな味わいを、後味のほのかな苦味がアクセントとなり、全体を引き締めています。非常に長い余韻を楽しめるワインです。

●飲み頃温度  10〜14℃
●合う料理   ムール貝のフリカッセカレー風味、平目、鮭のソテー


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★セラーの位置する「北緯45度」が名前の由来 ローヌの真を反映するワイン

●VT     NV
●規格     750ml
●タイプ    赤ミディアムボディ
●生産国    フランス
●生産地域   ローヌ地方
●ぶどう品種  グルナッシュ60%、シラー40%
●格付け    AC コート・デュ・ローヌ
●色      深いルビー色
●香り     ブラックチェリー、カシス、白胡椒、なめし革

<味わい>
 口当たりの良い、ミディアムボディーで、果実味とまるいタンニンのバランスの良い仕上り。

●飲み頃温度  16〜18℃
●合う料理   肉のロースト、ポトフ、チーズ各種、どんな料理にも相性の良いワインです。


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★エギュイユ「ゴツゴツした岩だらけの山の尖端」という名の香高く力強いワイン

●VT     NV
●規格     750ml
●タイプ    赤・フルボディ
●生産国    フランス
●生産地域   ローヌ地方
●ぶどう品種  グルナッシュ80%、シラー10%、ムールヴェドル10%
●格付け    ACジゴンダス
●色      深いルビー色
●香り     ブラックチェリー、プルーン、甘草、シナモン

<味わい>
 ブラックチェリーやプルーンなどの色の濃い果実の香りに、甘草やシナモンのスィートスパイスが僅かに漂います。凝縮された果実味に豊かで強いタンニンが見事に調和し、フィニッシュには深みと力強さを感じます。

●飲み頃温度  15〜18℃
●合う料理   ウサギのソテーキャベツのフォンデュ、マトンのシチュー、ラム肉肩肉のロースト


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 それでは、最後にお客様アンケートの中から、一部、ご紹介致します。

・田中先生のお話がとても面白かったです。ますます好きになりました。

・講師の方が非常に面白かったです。フリートーキングの時に受講者の人の意見を引き出して良かったと思います。今回はシラーが今まで飲んできたのと非常に違い、大変びっくりしました。

・講師の方ナチュナルな語りが面白い! ワインの楽しみ方、一般的な造り方なども、さりげなく教えて下さり良かったです。


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・今回のシラー「ル・プティ・シャブレ・ルージュ」は、品種の特徴が出ていて飲み易いと思いました。好みは、もう少しパワフルな子です。

・コート・デユ・ローヌのワインは、料理の幅をひろげてくれるワインだと思います。フランス料理だけでなく、日本料理にも合うワインだと思います。

・ジゴンダス ピエール・エギュイユは、特に果実味がありおいしかった。

・ジゴンダス ピエール・エギュイユは、別格というのが、一飲んで分かるぐらい美味しかったです。白2種は共にとても美味しく頂きました。


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・今回の5種類は、全て飲み易く、且つ、美味しかったです。また、田中先生の講義聴きたいです。本当に全て美味しかったです。

・初めて参加させて頂いたのですが、本当に本当に大満喫させて頂きました。本職は住宅メーカー勤務のOLですが、食に大変関心があり、野菜ソムリエとして幅をひろげているところなので、ワイズマートさんで何か機会があれば、お声を掛けて頂けたら嬉しいです。

・ヴィオニエは、予想以上でした。ワインは、それぞれ違いが大きく、新しい発見が非常に楽しく感じられます。


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・ホームパーティに合うワインを教えていただいて良かったです。

・話をきき、ワインを味わううちに「これが好きだな〜」というのがわかってきた気がします。セミナーでは、たくさんの種類が楽しめるので勉強になります。
posted by ワイズマン at 17:42| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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