2011年07月08日

今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました

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 2011年7月7日の七夕の日に、今年も山梨県加納岩に桃の産地視察に行って参りました。今年で4年目となります。


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 JAフルーツやまなしの雨宮さんをはじめ、多くの方に大変お世話になりました。ありがとうございました。

 それでは、今年の桃の状況についてご報告させて頂きます。


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 まず、今年の状況をご説明する前に、昨年はどうだったかをお話します。

 昨年は、結実が悪く、更に4月17日の雪で、桃の実が落下してしまいました。桃の果実の出来には、受粉の時期の花の状態がとても重要で、昨年は、その点で苦労しました。大きくて糖度ののった桃を作ろうと、途中、摘果(果実の間引き)をするのですが、それ以上に自然落下してしまう実が多く、予想の数量が出なかったのが昨年の状況です。

 今年は、花の咲く時期の気温が低く、また、降水量がとても少ない年となりました。また、桃の開花が遅れ、つぼみの時期が長かったのですが、4月中旬になってから気温が高く推移したことから、開花が一斉に進み、昨年と比べ、1週間程度遅い状況で生育が推移しました。但し、今年は、昨年と違い、実が多くなり、形や出来の良いものを選んで残すことが出来ました。

 生育期間が短いため、昨年と比べると小玉傾向となりました。また、降水量が少ないことで、糖度がとても高いのが今年の特徴です。ワイン造りのぶどうでも同じことが言えますが、樹木にストレスを与えると果実を守ろうとより養分がまわります。降水量が少なかったことが、樹木へのストレスとなり、甘くて美味しい桃に成長しました。


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 実際に、選果場で試食させて頂いたのですが、本当に甘い。

 加納岩では、糖度が12度以上のものを『特秀』として出荷されていますが、今年は、この『特秀』率が多く、逆に糖度が10度以上の『青秀』が少ないというのも頷けました。


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 毎年、異なる園地を見学させて頂いているのですが、今年は、果実部長の雨宮さんの園地を見学させて頂きました。(写真左から2番目が、雨宮さんです。当日視察させて頂いたチーフ3人との記念撮影)


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 今年の桃の特徴は、『小玉傾向だけど糖度がのって甘くておいしい』です。

 雨宮さんは、加納岩の桃の特徴や、桃作りについて、また、今までと違った側面から詳しくご紹介して下さいましたので、その点を中心にレポート致します。(知らない言葉もたくさん、教えて頂きました。)


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 以前の視察の時に、ご紹介いただいた『桃の核割れ』とは違います。(核割れについては、こちらをご覧下さい。)

 上の写真の状態は、『割れ』というそうです。『核割れ』とは違って、実の外周が避けたようになっています。成長する時期に好条件が重なり、急激に肥大したため、周りの皮の成長が追いついていけずに起きてしまったことですが、こうなると商品として販売出来ません。


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 『割れ』であっても、とても甘くて美味しいのは間違いないのですが、勿体無いですね。


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 こういった『割れ』を防ぐ為、また、桃の成長をコントロールしたり、外観の傷を防ぐために果実にかけるのが、袋です。


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 この袋、実は二重構造になっています。桃を直接覆うのが、白い半透明の袋、そしてその上に外側が茶色で内側が黒い、太陽の光を遮光する袋となっています。


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 果実のなりが一定の大きさになり、遮光の必要が無くなったときに外側の袋を外します。すると一挙に桃色に赤付き、お日様を受けて甘さを増していきます。


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 桃の収穫は、このようにして脚立を使って行いますが、太陽に近い上の方が大きな果実となりますので、そこから収穫を始めます。


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 もう一つ、桃の木の寿命についてのお話がありました。桃の木の寿命は、15年〜20年ぐらい。古い木は、実をつけても簡単に折れてしまったり、良い実が実らないそうです。


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 新しい桃の木を育てるにあたり、優秀な木(糖度が高く、大きい実を結ぶ)を増やすことを考えます。これを『系統選抜』というそうです。

 優秀な木を増やす方法としては、接木(つぎき)がありますが、桃などの果実では、『芽接ぎ(めつぎ)』という方法があります。果樹などの芽を木質部(木の性質を持った部分)をつけてそぎ取って接ぎ穂とし、台木に結合・癒着させる方法です。


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 赤丸部分が『芽接ぎ』した箇所です。テープで止めるそうです。

 このようにして、優秀な桃の木を増やしていきます。


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 遠くから眺めると、桃の木には見えないですね。

 収穫する時期だけでなく、枝の剪定、受粉、摘果、袋がけなどのほかに、肥料をまいたり、反射シートを敷いたり、次の木を作るといった年間を通しての膨大な作業を、愛情をもって実施することで、美味しい桃が出来るのだと改めて知りました。


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 加納岩の桃の産地視察も、今年で4年目。毎年、新しい発見があります。生産者の方の手間と努力を身近に感じたことで、より桃を大切に食べたいと思います。

 ワイズマート全店でも、加納岩の桃の販売を始めます。是非、こだわりの美味しい桃を、お召し上がり下さい。
posted by ワイズマン at 19:26| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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