2012年07月12日

今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました

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 今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました。

 この時期しか味わうことの出来ないおいしい桃。今年は、いつが一番おいしい時期なのか、また、桃の生育状況はどうなのか、7月4日に産地に確認視察に行って参りました。

 上の写真は、今年園地で撮影したものです。お日様の光を受けて輝く緑の葉の中に、ほんのりピンクの桃を見つけると、見ただけでもおいしそうに思えてくるから不思議です。


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 最初に「かのいわ統一共選所」にて、岩間さんから、今年の桃の状況について伺いました。

 今年は、台風の被害を受けることもなく、お天気にも恵まれたため、大玉傾向です。また、雨も適度に降ったため、糖度も十分、甘くておいしい桃になりました。(桃は、雨が降りすぎると、水分を多く含んでしまい甘さがぼけてしまうそうです。勿論、日にちが経過すれば、糖度は回復するのですが、回復した頃には完熟してしまい、お店で販売するのには適しません。)


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 また、岩間さんは、色々なことを教えて下さいました。

 加能岩では、18品種類もの桃を出荷していますが、その中でも代表的なのは、ワイズマートいちおしの「白鳳」という桃です。その他、「川中島」、「日川」という品種がこれまでは、3大品種でしたが、急成長してきた品種があります。それが、「なつっこ」という品種です。

 「なつっこ」の特徴は、形、色、食味、全てにおいて高いレベルにあるそうです。酸味は少なく、とても甘くておいしいまだ若い品種ですが、これが今年2番目の生産量になる見込みだそうです。見た目からしても、桃を代表するイメージそのままのため、首都圏でも人気が高く、これからの注目株だそうです。「なつっこ」の出荷は8月初旬以降の予定ですので、加能岩のもう1つのおいしい桃「なつっこ」をワイズマートでも販売していきたいと思います。


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 これは、今年の出荷予定の桃の種類。本当に沢山の種類があります。


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 そしてこちらは、加能岩での品種別、日別出荷予想のグラフです。(過去3ヵ年の生産データと今年の気象状況、直近の生育状況などを加味して、予想したものです。)

 毎年、加能岩に視察する目的の1つは、この出荷予想をお聞きして、イチオシの「白鳳」が一番おいしい日付を見極めることにあります。この予想が本当に難しくて、ご苦労が多いと思うですが、それぞれの品種が、どれぐらいの量を出荷出来るのかが分かると、とても助かります。実際には、同じ品種でも出たての時と、味がのった一番おいしい時と更に細分化されます。勿論、その一番おいしい時にワイズマートでも販売させて頂きます。

 また、岩間さんのお話で面白かったのは、特に品種にこだわりのあるお客様は、いつ桃が欲しいではなく、(○○という品種の)桃が欲しいというようにご注文されるそうです。桃は、自然のものですから、毎年、生育状況も違います。だからこそ、日付ではなくて、自分が食べたい品種を注文するという訳です。


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 続いて、今年も、桃作り40年のベテラン雨宮さんの園地を訪ねました。

 ちょうど訪問した7月4日は、桃に被せられた袋を取り外す作業の時期でした。お忙しい中にも関わらず、園地をくまなくご案内下さった雨宮さん、本当にありがとうございました。


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 毎年、園地を訪問させて頂いているので、もういい加減、新しい発見はないだろうと思っていたのですが、間違いでした。


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 上の写真をご覧下さい。

 雨宮さんの園地に入った瞬間、何か昨年までと違うと漠然と思いました。


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 ちなみに、こちらが、昨年7月7日に同じ園地で撮った写真です。確かに、3日、昨年よりは早い訪問でしたが、この写真と見比べても違いは歴然としています。


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 今年の園地の桃のアップ写真です。

 そうです。桃の色付きが全然違うのです。

 これは、今年の桃の成長が遅いというのではなくて、桃に被せられている袋を、取り除くのが数日遅れてしまったことが原因とのことです。

 雨宮さん曰く、全ての桃について、品種毎にいつ袋を取るか、管理されたデータを持っています。袋にも何種類かあるのですが、そのうち2重になっているタイプは、外側の茶色の袋を取らないと、中の桃がどれぐらい生長しているのか確認出来ません。データをもとに、ある日に袋を取ってみたら、少し手遅れであることに気付かれたそうです。


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 それでは、早めに袋をとってしまったらいいのでは? と思いがちですが、そうすると上の写真のように桃が割れてしまいます。桃の生長のタイミングと日光量の関係の難しさがあります。(上の写真の桃が割れた理由は、袋の取り外した時期の問題ではなく、桃のまわりにある葉の数が少なかったために、必要以上にお日様の光を浴びたことに起因していますが、袋を早く取り除いた場合の問題と通じます。)


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 とても形がよく、ピンク色に着色していないだけで、美味しそうに見えたので、雨宮さんに質問したところ、「味は美味しいのだけど、これから1週間でどれだけ色付くかが勝負。残念だけど、着色しないと売り物にならないから、ジュースになるんだよ。」とのことでした。


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 中には、綺麗に色付き始めた桃もありましたので、全部出荷出来ないということにはならないと思います。


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 これが更に色付いたら、本当においしそうです。

 勿論、雨宮さんの桃、全てが失敗してしまったのではなく、早い時期に収穫されるこの品種の桃だけの問題です。ワイズマートいちおしの「白鳳」の状況について尋ねると、笑いながら「大丈夫。順調に育っていますよ。」とのことで、ひと安心しました。


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 桃作り40年のベテランの雨宮さんでも、毎年、毎年、新しい発見や失敗があるそうです。それだけ、桃づくりが難しいことが実感として伝わってきます。


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 1年間、桃づくりに携わり、枝の剪定、実らせる桃を決めて、それ以外の桃を取り除く摘果作業、袋がけ、そして袋を取り除く作業。この全てにタイミングや技術を必要とし、どこかで失敗すると取り返しのつかないことになってしまう。更に、これにその年の気象条件が加わる訳ですから、本当に農家の方々には、感謝しないといけないと思います。


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 訪問した当日は、人員を増強して袋を取る作業を進めるぐらい忙しい中、本当に細かくご説明下さった雨宮さん。何度、お礼を言わせて頂いてもおかしくないと思います。

 ありがとうございました。

 最後に、雨宮さんのお好きな桃の品種を訪ねてみました。雨宮さんのイチオシは、「嶺鳳(れいほう)」だそうです。「嶺鳳(れいほう)」は、見た目が悪く、固いので、あまりお客様に好まれません。でも、甘さだけでなく、酸味もあって、とても美味しい。ただ、流通が難しい部分もあるのだけどとのことでした。

 桃作りのプロがイチオシの桃、一度、食べてみたいです。
posted by ワイズマン at 12:15| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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