2012年08月09日

こだわりの有機野菜 その2

12061914.jpg

 前回のレポートから、だいぶ時間が経過してしまいました。申し訳ございません。2012年6月19日に会津若松を産地視察した時のレポートその2です。

 今回ご紹介する有機野菜栽培農家の大江さんは、前回ご紹介したチャルジョウ農場代表の小川さんとは異なるアプローチがありました。


12061913.jpg

 こちらは、堆肥を作るポットです。動物の糞などの他に、卵の殻を混ぜています。自然のものを再利用し、生きている土を作ることで、土の中の自然の栄養を醸成します。

 大江さんは、堆肥作りにもこだわりを持ち、色々と試行錯誤されていました。但し、僕は全てを理解出来ませんでした。でも、見ただけで分かるこだわりを、園地で発見しました。


12061916.jpg

 上の写真は、大江さんのビニールハウスの中です。分かり易く野菜のまわりに貼られているネットを赤線で書きました。野菜を垂直に育てるのではなく、斜めに成長されることで、太陽の光を受け易くし、また、距離を稼ぐことが出来るので、それだけ収穫量を増やすことが出来ます。


12061918.jpg

 また、赤線にあるように2列を中央に寄り添うように育てることで、収穫効率が向上します。もし、野菜を垂直に育てた場合、列と列の距離は遠くなりますし、それぞれの列を収穫しなければなりません。ところが、上の写真のように配置すると、野菜の重みで垂直に垂れ下がってくるので、真ん中を歩くだけで両面から収穫することが出来ます。


12061917.jpg

 また、大江さんのユニークな取り組みが、「コンパニオンプランツ」という取り組みです。コンパニオンプランツとは、日本語で「共栄作物」または「共存作物」といいます。

 一緒に植栽することで病害虫を抑えたり、互いの成長によい影響を与え共栄しあう友好的な植物のことをいいます。また、反対に、一緒に植栽するとお互いの生育を悪くしてしまうという組み合わせもあります。

 例えば、写真のきゅうり。きゅうりは、過度な水が嫌いだそうで、それをパセリが補います。確かにきゅうりのまわりにあるパセリは、とても大きく成長しています。

 その他の組み合わせとしては、トマトとアスパラガスの組み合わせがあります。アスパラガスは、トマトのセンチュウ類を防ぎ、トマトはアスパラガスにつくハムシ類を防ぎます。

 こうした組み合わせを探すことで、無農薬で且つ、お互いの野菜を成長させることが出来ます。


12061919.jpg

 ビニールハウスの中に普通にいたアマガエルを見て、何故か、安心な野菜の印象を覚えました。


12061920.jpg

 こちらは、当日、頂いたきゅうり。自家製のお味噌につけてかじりました。お皿にたくさん盛られていたのに、あまりの美味しさにみんなでバクバク食べたので、あっという間に無くなりました。


12061921.jpg

 大江さんの奥様が、「こちらもどうぞ」と出して下さったのが、赤大根です。最初、赤株かと思いましたが、大根です。甘酢に漬けてあるので、発色もより鮮明になっていますが、とてもさっぱりして美味しかったです。

 前回ご紹介したチャルジョウ農場代表の小川さん、そして今回ご紹介した大江さん。お二人の有機栽培に対してのアプローチ方法は異なります。ただ、お話を伺っていて感じたのは、理論があって、それを実践されているという共通点です。お二人とも、どちらかというと学者さんみたい。

 ただ、お二人の姿は...

 @日本の農業の将来を考え
 A環境に負荷を少なく
 Bそして大地自身の力を再生させて
 C安全で美味しい野菜を作り消費者の皆さんに召し上がって頂きたい

 そういった高次元の目標に向かって今日も邁進されているのだと思いました。
posted by ワイズマン at 00:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック