2013年07月02日

今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました

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 今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました。  この時期しか味わうことの出来ないおいしい桃。今年は、いつが一番おいしい時期なのか、また、桃の生育状況はどうなのか、6月26日に産地視察に行って参りました。


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 最初に訪れたのが共選所です。共選所は、農家の皆さんが収穫した野菜や果物を、選別する場所です。


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 共選所に到着したそのとき、偶然、雨宮さんが、車で桃を納められているところでした。雨宮さんには、これまで毎年お世話になっていた農家さんで、昨年まで果実部部長を務められていました。3年の任期を経て、退任されたとのことでした。


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 雨宮さんが運ばれているケースには、番号の「111」が振られています。この番号は、生産者を特定するためのもので、桃を選定する際には、農家さん毎に管理されます。


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 この写真では、ケースの番号が「237」となっています。このレーンでは、「237」の農家さんが出荷された桃であることが分かります。


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 最初にチェックするのは人です。形、傷の有る無しなど、外観から分かるチェックをして、レーンに流していきます。


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 共選所には、複数のレーンがあって、同時に動いています。但し、レーン毎に、検査している桃は、同一農家さんとなります。とても多くの方が、作業に従事されています。写真は、その様子の説明を受けているワイズマートスタッフです。


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 人の目のチェックが終わると、次は、機械の目のチェックです。

 1つ1つ運ばれてきた桃は、縫合線(縦に割れているすじ)の左側のやや上側を測定します。毎回違った部分を計測してしまうと誤差が生じてしまうので、ほぼ同じ場所を計測することで検査品質を保っています。


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 選別された桃は、玉の大きさ、糖度、見た目の状態などによって、箱詰めされたり、パックにセットされたり、コンテナに納められ、市場に出ていきます。


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 昨年の訪問は7月4日でしたので、1週間近く前倒しの訪問でしたが、感覚的に物量は今年の方が多かったです。日川白鳳という早生品種は、例年より前倒し傾向とのことでした。

 チェックのラインが休みなく動いているのにも関わらず、この日に「ぴ〜甘(かん)」と名付けられた等級の桃は、全部で3コンテナだけでした。(1コンテナに22個入っていましたので、この日の「ぴ〜甘」は66個だけだったことが分かります。)

 かのいわの共選所では、桃の等級を下から「赤秀」、「青秀」、「特秀」、「ぴ〜甘」、「セブンディーン」と分類されています。以前いらした鶴田さんのアイデアで、「特秀」以上の2つの等級の桃が選定されました。「ぴ〜甘」とは、昔、「今日の天気はピーカンだね。」というように雲ひとつなく一面青空のようなお天気のことをピーカンと呼んでいました。このピーカンと桃の「ぴ〜」をひっかけて考えられた等級が「ぴ〜甘」で、特秀よりも糖度が2度高くなくては、名乗れません。

 更に糖度17度以上の桃につけられるのが「セブンティーン」で、鶴田さんのお話によると恋するセブンティーンという淡い初恋のような甘い桃という意味で命名されたことを思い出しました。セブンティーンは、白桃系(7月中旬以降から少しずつ出荷される果肉がしっかりした桃)のみ登場する等級です。


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 厳しいチェックを受けて基準を満たしたものだけが出荷されます。


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 基準から除外された桃は捨てられてしまったり、見た目が悪く甘さは十分なものはジュース用に加工されたりするのですが、共選所の入口に、この規格外のはねだし桃が、訪れた人の試食用に置かれています。上の写真が、このはねだし桃なのですが、美味しそうでしょう?

 実際に食べてみても、とても美味しいので、どうしてこれが規格外となってしまうのか分かりません。ただ、それだけ選定基準が厳しいことは予想出来ます。


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 はねだし桃を切ったのが上の写真です。果肉が柔らかくジューシーな白鳳系の日川という品種の桃です。一口食べると、口の中全体に甘い果汁が溢れてくる美味しさです。毎日食べに来たくなるぐらい美味しかったです。わざと色味や形、大きさの異なるものを少しずつ試食させて頂きましたが、どれも美味しくはずれがありませんでした。


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 試食も終り、いよいよ、今年の桃の状況についてお話を伺うこととなりました。

 写真は、かのいわ果実部 果実部長の小野さんと、副部長の小林さん、中澤さんです。


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 当日、頂いた資料です。その年だけでなく、昨年や過去の平均実績を含めた詳細なデータがあります。農産物は、天候の影響を大きく受けますが、傾向を正しく把握することで、一番おいしい出荷時期を予想し易くなります。

 小野さんが、詳しい状況をご説明下さいました。

 今年は、4月12日と22日の2回にわたり、凍害が発生しました。桃の花が咲き、花びらが散ってめしべとおしべだけになった状態の時に、マイナス2度という気温になり、丸裸状態のめしべは、その影響を受けてしまいました。その凍害の影響は、その時点では分からないのですが、桃の実となり、ある程度大きくなった時に、分かりました。間引きしたのでもないのに、脱落してしまう桃の実が例年以上に多いとのことです。

 それは、果肉の部分ではなく、中心にある種が凍害の影響を最も受けており、形が変形したり、中には種が消えてしまっているような状態の桃もあったそうです。種が正常に生育していない桃は、大きくなっても、枝に実っていることが出来ずに落ちてしまうのです。

 ただ、全ての桃が、凍害の影響を受けてしまったのかというと違います。


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 上の資料は、加納岩の日別・品種別の出荷予想図です。頂いた資料には、第三報とありますので、常に最新状態に更新されているみたいです。

 色分けは、桃の品種で、グラフの高さは出荷予測量です。加納岩では、最も早い早生種が6月の中旬から、そして8月のお盆前ぐらいの晩生種まで18種類もの品種があります。同じ早生種でも微妙に出荷時期がずれています。それぞれの品種は、開花の時期もずれており、また、影響の受けためしべが丸裸状態だった品種は、一部に限定されます。今年の凍害は、一部の早生種に影響が出ており、早生種の中でも一番出荷量の多い白鳳への影響は少なかったことを伺って、一安心しました。但し、少なからず影響は受けていますので、桃全体の生産量は、例年よりも少なくなるのでは?と予想されていました。

 途中、乾燥気味で、雨が少なかったことから、全体的に小玉傾向とのことです。こぶりですが、糖度は十分あるそうです。

 6月下旬となり、雨も連日降っているので、玉の大きさも少し大きくなることが予想されますが、逆にあまり振り過ぎると、サイズは大きくなっても、甘さが薄まってしまうそうです。その場合も、晴れの日が続けば、糖度は再び上がるので、出荷をどのタイミングで行うかも重要となってきます。自然の産物の難しさを、改めて知らされました。


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 実際に園地でも生育状況を見ながら、色々質問させて頂きました。


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 最後に園地で集合写真をパチリ。

 雨の中、また、一番忙しい時期に、ご対応下さいまして、JAフルーツ山梨 かのいわ果実部の皆様、本当に、ありがとうございました。園地の皆様や、共選所の皆様が、桃1つ1つにかける気持ちを、お客様に正しく伝えるのが、私たち小売の責任だと思います。

 加納岩の桃(ぴ〜)は、ワイズマートのお客様にも浸透しており、バイヤーも、その期待に応えるように販売のタイミングで、とても苦労しております。でも、みんなが、同じ思い(お客様に美味しい桃を召し上がって頂きたい)である限り、成功すると信じています。僕も、一、消費者として、チラシ掲載されたタイミングで購入し、食べてみて、喜びを感じたいと思います。


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posted by ワイズマン at 09:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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