2014年04月16日

2014年4月食育レシピ『たけのことキャベツの肉みそ炒め』

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 2014年4月の食育をレポートします。

 今回のテーマ食材は『たけのこ』でした。たけのこは、春先の今が旬ですね。地面から芽の出かけているものをたけのことして食用にします。たけのこは、切断直後よりえぐみが急激に増加します。掘り採ってから時間が経つほど固くなると共にえぐみが強くなるので、極力早いうちに調理や下ごしらえを行う必要があります。

 目安として一時間以内の、特に新鮮なものであれば、生や軽く湯がくだけで刺身や焼き物として、風味を最大限味わうことができます。カツオ節で出汁を煮含めるものが多く、そのまま煮詰める土佐煮、わかめと共に若竹煮が代表的な調理法です。中程より上の柔らかい部分を使います。その他、天ぷらにしたり、たけのこご飯や、お吸い物の具材にしたり、八宝菜等の炒め物にしたりと、大活躍する食材です。

 余談ですが、「筍」という漢字は、10日間を意味する「旬」から来ています。それは、地表に顔を出したたけのこは、10日目頃には、数十センチから時には1メートルを超えるほどに成長するからだと言われています。

 前置きが長くなってしまいましたが、当日の様子のレポートを始めたいと思います。


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 1店舗目は、原木店。上の写真は、原木店のディスプレイです。

 たけのことキャベツの肉みそ炒めのほかに、たけのこの土佐煮、たけのこのお吸い物、そしてたけのこごはんと、たけのこづくしで贅沢ですね。食育コミュニケーターさんに、冗談で定食屋さんを開いてみたら?とお話したら、笑われてしまいました。


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 青果の売場では、新物の「たけのこ」が販売されています。


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 よくみると、あくぬきのために使う米ぬかもついていました。


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 また、すでにゆでてある新物のたけのこも、隣りで販売されていました。こちらなら、直ぐに調理に使えます。


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 今回の1品「たけのこの土佐煮」は、ヤマキさんの割烹白だしを水で希釈して煮立て、途中からかつお節を加えて煮詰めただけです。


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 原木店では、高野豆腐もあわせて盛り付けされていました。


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 今月のメインのレシピ「たけのことキャベツの肉みそ炒め」は、簡単にご説明すると回鍋肉(ホイコーロー)の食材にたけのこを追加したようなレシピです。

 ちなみに回鍋肉(ホイコーロー)の回鍋とは、鍋を回す(あおり炒めや鍋返しをする)ことではなく、一度調理した食材を再び鍋に戻して調理することを意味します。

 今回のレシピでも、次のような手順で調理します。

 @キャベツとたけのこを炒めて皿にとります。

 A挽肉と味の素さんのクックドゥ「肉みそキャベツ用」を加えて炒めます。

 BAのフライパンに@を戻して万能ねぎを加えて、軽く炒め合わせます。


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 こちらが料理の味付けをきめた「クックドゥ 肉みそキャベツ用」です。


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 いつものように原木店では、色々な場所でご試食をおすすめされていました。お客様の反応も上々でした。土佐煮はもちろんのこと、たけのことキャベツの肉みそ炒めについても、沢山のお客様がご試食下さいました。


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 とくに、土佐煮については、食べる前から味や食感が想像つかれるのですが、炒めものにたけのこを加えたときのインパクトを感じられたようで、「たけのこの食感がおいしいわ。」とか、「この時期は、やはり、たけのこを食べたいですね。」などのご感想を頂きました。


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 また、原木店の食育ギャラリーは、いつものように綺麗に掲示がされていました。


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 こちらの写真は、従業員の休憩室の壁です。

 これまでの食育レシピの内容が掲示されていたのですが、よくみると本部から配布されたものではなく、店舗独自で制作されたものでした。


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 その中の1枚をよく見ていると、「原木店オリジナルメニュー」とあります。あぁ、なるほど、やはり店舗で作成したPOPだと判明しました。制作したと思われる白石店長が見当たらなかったのですが、お伝えすべき内容を明確に目立たせ、色使いやレイアウトなど、真似しないといけないなぁ〜と考えさせられる部分が多く感じました。


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 2店舗目は、小岩店です。いつもは、準備段階だけ拝見して、別の店舗に移動していましたが、今回初めて、準備段階からご試食が終わるまで長時間滞在いたしました。


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 小岩店は、デリカ部の食育コミュニケーターさんが、調理されていますので、本格的です。お店の調理場にうかがうと、なにやらレシピにない創作料理?がスタートしていました。


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 穂付きたけのこを素揚げして、焼き目がついていました。パッと見ると、海老に見えました。


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 挽肉を味付けして炒めながら、とろみを加えて餡が出来上がります。


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 最後に器に盛り付けて完成しました。

 食育のレシピではありませんが、創作料理が一品完成しました。配色が鮮やかで、仕上がりが頭の中でイメージ出来るからこそ、上手にまとまるんだと思います。僕には、こういったセンスはないので、プロの世界は凄いなぁ〜と素直に感動していました。


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 創作料理が完成したら、いよいよ食育レシピのメニューの調理が始まりました。


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 業務用の火力の強いコンロを使って、手際よく調理が進みます。


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 あっという間に調理がを終り、完成しました。

 中華は火力が大切とのこと。確かに、テレビで料理人の先生が同じようなことをおっしゃっていました。ご家庭のコンロの場合は、油をしいたフライパンに火をかけ、少し煙が出てくるぐらいあたためてから調理を開始すると、一般家庭用のコンロでも上手く調理できるそうです。


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 別の食育コミュニケーターさんが、土佐煮を調理されていると、「鍋は面積が広い方がいいですよ。」とアドバイスされて、途中から別の鍋に移し変えられていました。確かに熱効率を考えると、均等に伝わるためには、食材が薄く重なっている方がいいと思います。


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 土佐煮も美味しく出来上がり、ディスプレイ用の盛り付けも終了。


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 ご試食用のとりわけも終り、いよいよご試食となるのですが、予告時間まで、かなり余裕がありました。

 そこで、待ち時間の間、デリカさんの調理の様子をつぶさに拝見させて頂きました。

 じっくり時間をかけて作る、手作りチャーシュー。固定のファンのお客様もいらっしゃるみたいで、確かに見るから美味しそうです。写真も何枚か撮影いたしましたので、いつか機会がございましたらば、ご紹介させて頂きたいと思います。

 また、その他にも色々なおかずが調理されていたのですが、素人の目で特に関心させられたのが、複数の料理が、時間差をもって同時進行で作られていたことです。僕も自宅で料理はしますが、火を使う調理を同時に複数は行いません。勿論、長時間煮込むような料理の場合は、同時進行もありえますが、短時間の微妙な差で味に違いが生じるような調理を並列で行って行くことは、僕には無理です。手間取っていたら、もう1つの調理の時間が狂ってしまうからで、落ち着いて出来ないからです。やはり、プロは違いますね。


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 そして、いよいよご試食時間となりました。たけのことキャベツの肉みそ炒めは、ホットプレートにいれて保温した状態にし、お客様の目の前でお取り分けしました。


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 ご試食は、小岩店でもご好評でした。僕も、ご試食をおすすめしていたので、あまり写真を撮っていなかったのですが、あるお客様は、お買い物を終えられてお店を出られようとしていたタイミングでお声がけしてしまったにも関わらず、熱心に作り方についてお尋ね下さって、その上、商品をお持ちになって、再度、レジに並ばれお買上下さいました。少し、申し訳ないことをしてしまったと反省していたのですが、デリカの食育コミュニケーターさんが美味しく調理されたレシピを、ご試食して頂きたかっただけで、お買い求め下さるところまでは考えておりませんでした。会社的には、いけないことだと思うのですが、食育イベントについては、お客様に新しい発見が少しでもあればいいなぁ〜、食育コミュニケーターさん達も頑張っていますよ〜ということを、お伝えしたい気持ちの方が強いです。そんな中、「美味しいかったから、夕ご飯はこれにするわね。」なんて、おっしゃって頂けたら、最高の喜びですけど。


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 こちらは、小岩店のパートさんの娘さんが、描かれた「たけのこ」のPOPです。他のお店でも、ご家族の方のご協力を感じる場面に出くわすのですが、こういった皆さんのお陰で、続けられているのが、ワイズマートの食育活動だと思います。
posted by ワイズマン at 16:50| 千葉 | Comment(0) | TrackBack(0) | 食育 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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