2014年06月17日

山形県は果物王国でした

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 5月21日、22日の2日間に渡り、山形県に産地視察に行って参りました。21日は、鶴岡のメロン、22日は、寒河江(さがえ)のさくらんぼ、大石田のスイカと3つの園地を訪問しました。いずれも、初めての訪問となります。(上記、画像をクリックすると拡大表示されます)

 それでは、訪れた順番でご紹介させて頂きます。


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 最初に訪れたのは、鶴岡のメロンです。

 日本海近くに広がる砂丘地を中心に作られている庄内特有のメロンで、気温の比較差が大きい環境で育まれるために、肉厚できめ細かく、みずみずしい糖度が高いメロンが生まれます。夏には、贈り物としても人気が高いそうです。

 訪れた園地は、路地ではなく、ハウスでした。


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 写真のようなメッシュ上のクッションを敷いて・・・


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 その上にメロンが生育していました。通気もよくなり、また、メロンの外観がいたまない効果もあります。メロンに対する愛情を感じます。


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 はじめて、メロンがなっているところを見たのですが、葉や花を見る限りでは、きゅうりに似ているなぁ〜と思いました。つるが延びているのも似ています。両方とも、ウリ科のつる植物ですから共通点も多いのかもしれません。


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 メロン作りには、路地栽培のものもありますが、ハウスの場合は、写真のようなダクトを使い、ハウス全体に温風を行き渡らせます。


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 ダクトの先には、薄い布のような長い袋が繋がっていました。


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 当日、園地や、メロンの生育情報について、詳しくご説明下さったJA鶴岡の栗田さんです。

 今年の園地の状況は、4月の気温は高くありませんでしたが、日照時間が多かったそうです。雨は適度に振り、逆に雪は振らなかったそうです。そういえば、今年は、関東で大雪が何回かありました。関東で雪が降るということは、山を越えて雪が降らないんですね。

 また、JA鶴岡イチオシが、『鶴姫メロン』というブランド品種です。鶴岡の独自ブランドで、青肉系の『鶴姫』と赤肉系の『鶴姫レッド』があります。『鶴姫』は、アールスメロンの系統を受け継ぎ、ネットの盛り上がりがよく、ジューシーな食感とさわやかな甘味が特徴です。『鶴姫レッド』は、色鮮やかな果肉と糖度15度以上と食味にも優れたメロンです。

 東京から同行された業者の方のお話では、山形のメロンは、日本一だそうです。他産地の同じ大きさのメロンと比較した場合、持ったときの重みが全然違うとのこと。まだ、収穫前ですので、試食は無かったのですが、美しい外観と玉の重さを実感し、僕も同じように感じました。


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 園地から、JA鶴岡様に移動して、詳しいご説明を頂いたのですが、そこで登場したのが、もう1つの特産品『だだちゃ豆』です。『だだちゃ豆』は方言d、「お父さん」の意味だそうです。庄内では夏になると当たり前のように食べられていました。独自の歯ごたえと甘みは、枝豆の王様と呼ばれるにふさわしいです。試食させて頂いた『だだちゃ豆』は、冷凍のものでしたが、それでも十分な美味しさ、甘みを感じました。これが旬のときで、生だったら、どんなに美味しいのでしょう。全く想像がつきません。


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 更に試食として登場したのが『だだちゃ豆』のフリーズドライです。このまま食べるだけなのですが、新しい食感と美味しさ。茹でたのとは違う、ちょっとスナック的に食べられる、それでいて豆の存在を強く感じる楽しさがありました。


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 極めつけが、『だだちゃ豆アイスクリーム』。頑固なまでに守られ、育まれてきた独自の香りの『だだちゃ豆』は、半月程度の短い期間しか味わえない味覚です。ですので、いつでも食べられるように、心を込めて開発されたのがこのアイスクリームです。

 甘さはひかえめ「だだちゃ豆」独特の香りと深みのある甘さに、だだちゃ豆がクラッシュ加工されたツブツブ感が、深みのある旨さを引き出していました。

 『だだちゃ豆』については、JA鶴岡の神尾さんが、詳しくご説明下さいました。嘘か本当かは分かりませんが、『だだちゃ豆』を食べて僕の身体はつくられましたとのお話がありました。最初何をおっしゃっているのか分からなかったのですが、あとでネットで検索してみて納得。(気になる方は、「だだちゃ豆 神尾」で検索してみて下さい)

 それにしても、これだけ色々な『だだちゃ豆』をご試食させて下さったのは、『だだちゃ豆』に対する自信の表れだと思います。収穫時間が短いので、生を販売することは難しいかもしれませんが、何らかの形でお客さまにも、ご紹介出来たらいいなぁ〜と思いました。


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 5月22日の最初に訪れたのが、『さくらんぼ』の寒河江(さがえ)です。

 JAさがえ西村山の椎名さんに園地をご案内頂きました。写真は、当日、園地視察した皆さんです。(ワイズマートの青果バイヤー、東京からご同行頂いた業者の皆様です。今回の産地視察のセッティング含めて、大変、お世話になりました。ありがとうございました。)


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 写真左が、JAさがえ西村山の椎名さんです。


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 園地で見たさくらんぼは、『佐藤錦』という品種です。きらきらと輝き、その美しさは、まるで宝石のようです。


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 椎名さんから、美味しい『佐藤錦』を作るために、生産者さん達の手間と愛情が、どのように注がれているのか、教えて頂きました。


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 雪の降る頃は、雪で枝が折れないように雪下ろしをし、よい芽がでるように枝を剪定(せんてい)します。


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 さくらんぼの開花時期には、人工授粉や、ハチによる受粉を促進するために人工的に巣をつくってハチを増やします。


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 果実が実ってからは、雨があたらないようにしたり、着色をよくし、甘い果実を作るために粒ぬきをします。

 このように、手塩にかけた『佐藤錦』ですが、とてもデリケートな果物なので、出荷の時も、細心の注意が必要です。


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 日中の気温で暖まってしまった状態のさくらんぼを収穫してしまうと、 傷つきやすく、変に水っぽくなってしまうんです。

 そのため、さくらんぼの収穫は、タイミングが重要になります。丹精込めて育てたさくらんぼを、一番美味しい状態で出荷するために、 生産者さん達は、毎朝4時頃から果樹園に向かい収穫を始めます。

 しかも、日が昇って暖かくなるまでの僅かな時間で収穫を終わらせるためには、前日の夜間のうちに、さくらんぼの糖度を計り、どのさくらんぼが甘くて、収穫出来るかを見極める作業が重要となります。翌日は朝早いにも関わらず、収穫時期には、毎日続きます。

 このように生産者さん達の思いが込められているからこそ、美しく輝き、甘くて美味しい『佐藤錦』が誕生するのだと分かりました。視察した際に1粒、試食させて頂いたのですが、一言で言えば、味に深みがあると言えばいいのでしょうか。単純に甘いというのではなく、酸味もしっかりあって、本当に美味しい。是非、皆様にも召し上がって頂きたいさくらんぼです。

 ワイズマート全店にて、6月21日(土)にこの山形寒河江(さがえ)の『佐藤錦』を販売致します。

 初夏の爽やかな陽射しを浴びて育った、もぎたてのさくらんぼを、是非、お召し上がり下さい。


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 山形の産地視察で、最後に訪れたのが、大石田のスイカでした。

 尾花沢のスイカと言えば、ご存知の方も多いと思います。

 尾花沢のスイカの生産量は日本一。ブランドとしても確立している理由は、尾花沢市の気候風土によるところが大きいです。盆地で昼夜の寒暖の差が大きい。この気象条件が糖度12度のスイカを育みます。

 昼間の暖かい気温と十分な光がすいかの光合成を盛んにし、養分がたっぷりと作られます。夜間の低温は、スイカの呼吸を抑えます。そのため、蓄えられた養分が使われることなく、スイカの糖分となります。また、スイカの選果場・農家の皆さんのすいかに対する厳しい品質管理も尾花沢すいかがおいしいもう一つの理由です。


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 残念ながら、産地視察した日は、まだ畑にスイカの苗を植えた時期でした。写真のような状況ですので、園地ではなく、スイカの選果場を見学させて頂きました。これまでも、みかんや柿の選果場は拝見したことがあるのですが、スイカはどうなんだろう?と興味深々でした。


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 当日、ご案内下さったのは、みちのく村山農業協同組合の関さんと伊藤さんでした。お忙しい中、ありがとうございました。収穫時期ではないので、稼動していなかったのは残念ですが、大変、わかり易くご説明下さったので、最盛期の様子が目に浮かぶようでした。

 写真は、生産者農家さんが納めにきたスイカをのせる台座?です。円形の台座の中央部分には穴が開いて、ドーナツのような形をしています。まわりには、台座毎に異なるバーコードが印刷されています。スイカ1個1個を、この台座で管理して選別していきます。

 台座の中央に穴が開いているのは、スイカのお尻を下から撮影するためだそうです。


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 レーンに載せられた台座は、糖度センサーで甘さを測ったり、デジカメで撮影し外観や状態をチェックされたり、複数のチェック工程を通過していくことになります。


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 面白かったのが、この機械です。他の果物の選果場には、まずありません。

スイカのチェックと言えば・・・

 何でしょうか。(笑)

 そう、ベタですが、『音』のチェックです。

 この機械の一方には、スイカを叩く棒がついています。


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 そして、棒とペアで働くのが、耳にあたるマイクです。

 複数回叩いて、音を拾い、スイカをチェックされているなんて、少し驚きでした。


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 そして、もう1つ面白いと思ったのが、スイカに個別で貼られるシールです。デザインだけ印刷されたシールがリールに巻かれています。台座毎にスイカの固体管理が出来ていますので、生産者農家さんのお名前や、等級なども、個別に用意しておかなくても、その場で出力出来ます。

 実際に稼動している時期でなかったことは残念なのですが、とても広い選果場で、1つが大きなスイカを取り扱うには、これだけの設備が必要なんだと感じました。

 2日間で3つの産地を見学させて頂きましたが、皆さん共通して感じたのが、手間や苦労はどんなにかけても、美味しさに妥協はないという姿勢と、自分のところの果物やお野菜に対しての絶対的な自信でした。
posted by ワイズマン at 13:39| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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