2014年11月01日

2014年10月29日は、大三島(越智みかん)の産地視察に行きました

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 愛媛みかんの産地視察2日目は、西宇和から愛媛県の東に位置する越智に移動しました。JAおちいまばり様は、本州と四国を結ぶ「しまなみ海道」が走る風光明媚な島嶼部地域と、四国の玄関口として造船やタオルで有名な今治市を管内に持ち、年平均気温15〜16度、平均降雨量1,100o程度の温暖な気候と長い歴史と伝統に育まれた地域にあります。

 最初にJAおちいまばり様を訪問し、それから園地の1つである大三島(上のイラストの青丸で囲まれた場所)を視察しました。


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 今年の概況については、ほぼ西宇和と同じ状況でした。但し、越智は、みかんの裏年の影響を受け数量が昨年と比較してかなり少ない(平均して昨年の半分の量)との予測が立てられています。

 <みかんの表年、裏年について>

 みかんは、沢山実が実る表年(おもてどし)と、実があまりならない裏年(うらどし)が交互にやってきます。隔年結果といいます。

 その原因は、果実が実ると果実の近くの芽に植物ホルモンが働きかけ、翌年は花がつかないようになるためです。また、もう1つの原因として考えられているのが、糖の蓄えの違いです。夏の間に作られた栄養分の糖は、葉や枝、根の成長、果実の肥大に使われます。使われなかった分は、枝や根など、木のあちこちに蓄えられます。蓄えられた糖を使い、冬の間に翌年多くの花が咲きます。でも、果実が沢山実ると、果実を大きくするのにたくさんの糖を使うから、あまり蓄えられずに、花芽も減り、果実も減ることになります。

 これが表年、裏年の概要です。

 先に書きましたが、みかんの概況については、西宇和と同じで、9月に雨が少なかったことや、今年は、残暑が少なく、気温が落ち着いたことが、みかんの生育にプラスに働きました。

 上の写真は、大三島の園地のみかんです。数日で着色も急に進み、糖度ものってきたそうです。


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 上の写真は、毎年、視察している園地です。

 色付きが素晴らしいです。綺麗な橙色。

 但し、裏年のため、みかんの実り方にむらがあります。同じ畑の隣り同士の木でも異なるそうで、手前の木には沢山実っているのに、後ろの木は、殆ど実がないということが起きています。


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 試食させて頂きましたが、とても甘い。西宇和のみかんと比較すると越智みかんは、酸の抜けがまだ進んでおらず、すっぱい味覚ですが、これが出荷の頃になると程よく抜けて、糖度がのってくるのと重なって、コク深い美味しいみかんになります。


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 いつもの畑の前で集合写真を撮りました。人物の後ろにあるため、みかんは、小さくしか写っていませんが、それでも、黄色ではなく、紅が入った橙色をしていることが確認出来ます。


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 こちらは、隣接するみかんの園地にあった降水量を測る機械です。


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 こちらは、降水量の計測機器に接続されている水を受ける装置でしょうか。

 みかんにとって雨量がどれだけ重要なのか、こういったデータを蓄積していることからもよく分かります。


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 すると、ある畑を指し示しながら、「ああいった簡易的な計測器もありますよ。目盛りで、土壌に含まれる水分量が分かります。」と教えて頂きました。

 そのみかん畑では、一箇所だけでなく、複数のスケールが立てられていました。


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 そのスケールが立てられていたみかん畑とは、もう何年も見続けている畑でした。

 生産者の高齢化にともない、遊休地となっていたみかん畑です。手入れが全くされず、荒れ放題となっていた畑。悲しい気持ちになって見つめていた畑が、新しい生産者の方によって生まれ変わって4年目の姿が上の写真です。

 一度、荒れてしまった畑は、土壌改良し、苗木を植えるだけでも2年。そして実を実らせるようになるまで3年。でも、本当に美味しいみかんが出来るまでは、10年かかるそうです。まだまだ、スタート地点かもしれませんが、そのご苦労が早く報われる日が来て欲しいと思います。

 この畑につきましては、過去の記事でも、ご案内しております。こちらから、ご覧下さい。


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 少し話題をかえまして、JAおちいまばり様では、一般的にみかんと呼ばれる温州みかんの他に、「はるみ」、「はれひめ」、「せとか」、「紅まどんな」といった年末以降に楽しめる柑橘類の生育にも非常に熱心です。また、その他に「キウイフルーツ」、「レモン」もあげられます。

 上の写真は、大三島で生育されているレモンです。輸入レモンのイメージは黄色ですが、今の時期の大三島のレモンは濃い緑色をしています。国産レモンは、酸味も素晴らしく、また、香りも爽やかです。レモンの葉を1枚とり折ってみると、葉っぱから爽やかなレモンの香りが漂いました。

 ワイズマートでも、この国産レモンを販売させて頂く予定です。お店に並びましたら、是非、味の違いを実感してください。


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 最後に、車で「はれひめ」の園地に移動しました。「はれひめ」の出荷は、12月10日以降とのことですから、まだ、40日以上早い状態です。


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 勿論、まだまだ深い緑色で、黄色く色付いていない果実が殆どです。


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 それでも、今年は、着色が早く(残暑が短かったため)、黄色く色付き始めている果実も多くありました。

 みかんは、着色が始まると、そこで肥大化は止まるとのことです。


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 まだまだ、青い状態でしたが、その中の1つを試食させて頂きました。


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 皮をむいた状態が上の写真です。皮の色から想像すると、とても酸っぱそうですが、食べてみると普通に美味しかったです。勿論、酸は強いですが、糖度ものっているので、顔をしかめなくても食べられるぐらい美味しい。これから40日かけて、糖度が上がっていき、この酸が少し抜けてバランスが良くなったとき、「はれひめ」は最高の美味しさを持つことが実感出来ました。

 ワイズマートで販売が開始するのは、12月中旬になると思いますが、是非、楽しみにお待ち下さい。

 今年は、愛媛に行って、実際にみかんを食べるまでは、本当にどうしよう?と困惑していました。美味しくないのに、おいしいとは書けないし。結果的に9月の降水量が少なかったことや、残暑が短かったことが、みかんにとって好条件となりましたが、もし、8月の天候が続いていたらと思うと、ゾッとします。

 この数ヶ月のみかんの出荷に1年の生活がかかっている農家の皆さんは、尚更のことだと思います。

 今回の産地視察ほど自然に感謝し、農家の皆様のご苦労を感じたことはありませんでした。
posted by ワイズマン at 20:08| 千葉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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