2015年11月03日

2015年愛媛みかん産地視察 その1

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 2015年10月28日(水)と29日(木)の2日間をかけて、愛媛県のみかん産地視察に行って参りました。初日は、愛媛県八幡浜市のみかん産地を中心に視察しました。ワイズマートでは、「西宇和みかん」とご案内しているみかんの産地です。

 写真は、昨年ワイズマートでも大人気となった黒箱みかん「味ピカ」や「風」ブランドのみかん産地の川上です。川上地区は、愛媛県の西南部に位置し、九州に突き出した45kmの長さを有する佐田岬半島の基部にあり、おだやかな内海に面して海岸線から急傾斜地に石積みした段々畑にみかん園が広がっています。

 上の写真にある赤い屋根の建物が、川上共選所です。(※共選所は、農家さんが収穫した野菜や果物を大きさや、や、品質で選別する場所のことです。)


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 正直、園地で実っているみかんを見るまでは、出来具合は大丈夫かなぁ〜と心配していました。今年も、桃、ぶどうなどの産地視察させて頂いた中で、生産者の方のご苦労や、例年に比べてあまり美味しくないとのお話があったからです。また、先に販売されていた極早生みかん(一番最初に出荷される緑色のすっぱいみかん)の味がイマイチだと感じていたからです。

 ところが、写真をご覧下さい。こんなに色味もよく、綺麗なみかんを見たら、不安は一瞬にして払拭しました。


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 園地のどこを見ても、みかんの色付きもよく、嬉しくなりました。


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 ここで、川上のみかんの味が優れた評価を得ている理由をご説明します。

 簡単に言うと「3つの太陽」があるからです。

 空からの太陽、石垣からの反射の太陽、海面からの反射の太陽。この3つの太陽が、みかんの木全体に降り注ぐことで、川上みかんが美味しくなります。

 果物の園地で、よく見かけるの白い紙のようなマルチシートと呼ばれるものを、地面に敷いている光景があります。あれも、太陽の光を下から反射することが目的のひとつにあるのですが、川上の園地でマルチを敷いてしまうと、太陽の光が必要以上に多くなってしまい、みかんがやけてしまうそうです。


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 また、愛媛は1年を通して温暖で晴天の日が多く、海岸線に沿った地域は特にみかん栽培に適した気候に恵まれています。

 果物の出来を左右する要素の1つが、降水量です。降水量が多過ぎると、果実の実は大きくなるものの、糖度が下がってしまいます。また、みかんにとって大切なのが、酸度です。すっぱいという下地に甘みが加わるとコクが生まれます。酸度も、水分が多過ぎると抜けてしまいます。ぼけた味とでもいいましょうか。

 特に今年の極早生みかんがそれで、極早生みかんとは、本来、酸度が強く、糖度が弱いみかんであるにも課関わらず、すっぱさを感じない、水のようなみかんでした。この理由には幾つかあると思いますが、降水量の多さが起因していることは間違いないと思われます。

 そして、今回の主役、「早生みかん」はどうだったのかというと、川上のある西宇和地域も、翌日に視察した越智今治地域も、共通していた気象状況が、9月中旬以降の早生みかんの成長に一番重要な時期に、殆ど雨が降らなかったということなんです。10月27日にそれぞれの園地で約1ヶ月半振りに6〜8mmの雨が降ったそうです。長期間雨が降らなかったために、みかんの葉が丸く巻き込んできた状況に振る雨は、恵みの雨となりました。


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 成育に一番大切な時期に、余計な雨が降らなかったことで、果樹に適度なストレスがかかり、糖度と酸度を増す結果と繋がりました。


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 許可を頂いて、出荷前の貴重なみかんを試食させて頂きました。

 食べた瞬間、これがみかんの味と思いました。

 酸味がしっかりしていて、その上、甘みがやってくる。まさしくコクがあるみかん。バイヤーや、店舗のチーフも試食した瞬間、「うまい」「美味しい」「早くお客様に召し上がって頂きたい」そんな言葉が、次々に溢れ出しました。


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 園地で記念撮影。

 私たち小売の人間も、美味しくないものを美味しいと言って売りたくはありません。そんなことをしたら、信用を失ってしまいます。だからこそ、毎年、同じ時期に産地で成育状況を確認し、試食させて頂いています。みんなに笑顔が溢れた理由は、自信を持ってオススメ出切るみかんに今年も出会えたからなんです。

 動画でも、色々と撮影していたのですが、先ほど、再生してみてビックリしたのが、全ての動画に笑い声が途切れずに収録されていたことです。みんな、美味しいみかんに今年も会えたことが嬉しくて仕方がないんです。


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 更に高い場所にある園地にて、お弁当を頂きました。みかん畑、青い海が広がる自然の中でいただくお弁当は最高でした。食後、この園地のみかんも、ご試食させて頂きました。

 最初に頂いた園地のみかんと、2回目に頂いた園地のみかん、全くブレがありません。このブレの無さが、川上みかんのブランド力なんだと感じました。


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 再び、記念撮影。

 長時間、園地をご案内して頂いた後、共選所にて、みかんの概況のご説明を頂きました。

 今年は、9月中旬以降晴れた日が続いたため、糖度が回復しました。また、酸度も程よくなり、甘味比の高い、食べやすいみかんになりました。また、9月に入り気温が下がったため、色も鮮やかに着色が例年以上に早いとのことです。

 川上共選所の皆様、お忙しい中、1日ありがとうございました。このご恩返しは、お客様に、川上みかんの素晴らしさをお伝えすることだと思います。自信をもって販売させて頂きますので、今後とも、どうぞ、宜しくお願い申し上げます。


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 最後におまけ。

 ●おまけ その1 「小太郎みかん」

 川上のみかんの中で、1個1個大切に袋がけを行い、樹上完熟で越冬させるみかんがあります。「小太郎」といいます。通常なら11月に収穫を終える早生みかん。1個ずつ袋がけをして樹の上で完熟させると、じょうのう(薄皮)はオブラートのように薄くなり、糖度は上がって、この上ない濃厚な味わいに変わります。

 ワイズマートでも、一部、店舗で販売させて頂きますので、是非、一度、ご賞味下さい。

 ●おまけ その2 西宇和みかんの園地を空撮した動画があります。
  
 園地の様子がとても分かる動画ですので、是非、ご覧下さい。

 動画その@ にしうわみかん de スマイル

 動画そのA にしうわみかん「地上の太陽」 by TATEO YANO



posted by ワイズマン at 18:09| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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