2015年11月04日

2015年愛媛みかん産地視察 その2

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 2015年愛媛みかん産地視察レポートその2です。

 10月28日(水)の川上の産地視察を終えてから、その日のうちに今治に移動しました。

 そのまま、JAおちいまばり様を訪問し、越智みかんの状況をご説明頂きました。西宇和の川上と同じで、9月中旬以降、雨が降らず、27日が恵みの雨になったとのことでした。表年(おもてどし ※みかんは、隔年で沢山実る年と、少ない年がある果物です。今年は、沢山、実る表年となります)のため、昨年対比では、132%の収穫量となる予想とのことでした。


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 実際に試食させて頂いたのですが、じょうのう(みかんの房のふくろの部分)も薄く、酸味もあって美味しいみかんでした。園地で実際に試食するのが楽しみとなりました。


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 販売計画の資料を拝見して驚いたのが、レモンの生産量が多いことでした。普通、みかんと呼ばれる温州みかん全ての販売計画量が4,730トンなのに対し、レモンだけで780トンもありました。

 国産レモンは、以前は中々、お客様の認知が少なかったのですが、それは緑色をしているからなのかもしれません。レモンというと黄色のイメージですが、国産レモンは、最初は緑で、寒くなるにつれ黄色くなります。

 ワイズマートでも、国産レモンの人気が徐々に増しており、販売数量も増えておりますので、産地の農家さんが、レモンに力を入れるのも分かります。

 この日は、ホテルで一泊し、翌朝8時から園地を見学させて頂くことになりました。


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 毎年、お世話になっている「しまなみ共選所」です。



 瀬戸内海の景観が素晴らしい「しまなみ海道」が通る大三島にあります。


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 今年は、園地に行く前にみかんの集荷場を見学致しました。しまなみ共選所からは、車で10分ぐらいのところにありました。以前は、海で道がなかった地域だそうです。道が開通して、こういった選果場も、みかんを集荷した後、しまなみ共選所にみかんを運ぶようになりました。

 道路が無かった時は、船でみかんを運んでいたんですね。


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 このように箱の中には、生産農家様の情報が記載された紙が一緒に入っていました。


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 まだ、早生みかんの収穫は始まっていないので、この日は、これぐらいの集荷量でした。


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 まだ、無選別の状態のため、大きさもバラバラです。


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 今は、船ではなく、車でみかんを運びます。


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 集荷場での見学を終え、いよいよ、園地に移動となりました。

 過去に、同じ場所を訪れたときも、雨量等を計測する機械はありましたが、この機械は、初めてみました。

 日の最低、最高、平均気温を計測することで、開花予測、ムシ発生時期の予測、日相対湿度などをお知らせしたり、日積算日射量を計測することで、乾燥程度をみたり、降水量を把握したり、こういった情報が農家の方のスマートフォンへ配信される仕組みだそうです。


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 IT化の進歩に驚きながらも、例年通り、定点観察することにしました。

 こちらは、紅まどんなです。色付きが例年と比べても早いです。例年は、もっと緑色をしていましたが、今年は、みかん全般、着色が早い傾向にあるみたいです。もしかすると12月末の切り上がりも早くなるかもしれません。


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 先ほど、少しご紹介したレモンも、大きさも十分です。


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 そして、一番の目的である早生みかんの園地に行きました。毎年、訪れている園地です。見た瞬間、「おっ!」と言いたくなるぐらい、非常に多くのみかんが実っています。


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 鈴なり状態ですね。

 このように、先端に集中して実った方が、糖度も高くなるそうです。


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 一方、写真のように殆ど、みかんが実っていない木もパラパラと存在しました。今年は、こういった傾向があるみたいです。


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 今回も、いつもの定位置で記念写真をパチリ。

 試食させて頂いたら、越智のみかんも、酸度をしっかり感じるみかんでした。まだ、少し酸が強かったのですが、これぐらいのすっぱさがあった方が、僕個人は美味しいと感じます。これから、減酸していくので、お店に並ぶ頃には、食べやすいみかんになると思います。


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 続いて、「はれひめ」の園地に移動しました。

 こちらの園地は、初めての訪問でした。JAの方のご説明によると、ご高齢ですが、大変丁寧に作られる農家さんとのことでした。木と木の間も、通常よりも広めにとり、マルチシートもより効果的に光を反射するのだと思います。


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 やはり、こちらの「はれひめ」も、着色が早いと思いました。


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 再び、移動して、毎年見学させて頂いている「はれひめ」の園地に。

 もう、本当にびっくりです。着色が進み過ぎという印象です。実際に試食もさせて頂きましたが、例年と比べると、今、販売していてもおかしくないのでは?と思えるぐらい成熟していました。確かにまだ早い味覚ですが、普通に美味しく感じる状態です。例年ですと12月に入ってから販売する「はれひめ」ですが、前倒しされるかもしれません。逆に年末は少なくなるかもしれませんね。

 ちなみに2014年10月29日(昨年訪問した時)の写真が以下のものです。



 全く色付きが違いますね。


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 もう1枚、「はれひめ」のアップ写真です。同じ園地でこれだけ色が違っていました。


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 いつもは、緑色の「はれひめ」のため、POPには使えないなぁ〜と思っていたのですが、これだけ着色が進んでいるとPOP用の写真としても使えるかも?と思い上のような写真も撮りました。


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 そのようにして、園地を撮影していると、昨年は見なかった物を発見しました。

 これは、液肥(液体の肥料)が入ったタンクだそうです。


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 タンクから黒いパイプが園地の地面を這っています。


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 先ほどの機械からの情報を元に、自動で液肥が散布されるそうで、生産者農家の方々の高齢化や、少人数化の流れの中で、こういった省力化・効率化に向けてのアイデアが、より求められてくるのかもしれません。


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 農協の車に貼られていたステッカーです。

 みかんは、山の急な斜面にあったり、生産の手間がかかる果物です。みかん1個とるのも、はさみを使っての手作業です。僕も一消費者としては、安くて美味しいみかんを食べたいと思う気持ちはありますが、農家の皆さんが生活して、また次世代の若い世代の方々が、みかんづくりに魅力を感じられるようにならなければ、10年後、みかんはどうなっているんだろうと少し心配になりました。

 越智今治の生産地は、温州みかんだけではなく、「伊予柑」「ポンカン」「デコポン」「八朔」「レモン」「清見」「はれひめ」「はるみ」「せとか」「甘平」といった中晩柑類を手掛け、色々と生き残りをかけて模索されているのが伝わってきます。だからこそ、まだあまりメジャーでない柑橘についても、ご紹介と、お店で販売させて頂くことで、少しでも、お力になれたらという気持ちでいっぱいです。

 最後に2日間に渡り、ご案内下さいましたJAおちいまばりの皆様に、心より御礼申し上げます。
posted by ワイズマン at 10:00| 千葉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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