2016年10月13日

ワインセミナー「イタリア トスカーナ州 モンタルチーノの魅力」

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 2016年10月8日(土)にワインセミナー「イタリア トスカーナ州 モンタルチーノの魅力」が開催されました。

 久しぶりのワインセミナー、しかも、生産者の来日セミナーということもあり、直ぐに定員枠を超え、定員数を増やしての開催となりました。


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 まず、今回の生産者「バンフィ社」について、簡単にご紹介させて頂きます。

 アメリカでイタリアワイン輸入販売に行っていたマリアーニ家が、モンタルチーノ地区に大きな将来性を感じ1978年に設立されたのがバンフィ社です。ポッジョ・アッレ・ムーラの畑でワイン生産が始まった一方で、翌年は近郊のワイン生産者や大地主から土地を購入し、醸造所は温度や衛生管理を重視した設計で1984年に完成しました。

 バンフィ社では、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノに使用されるブドウを一般的な『ブルネッロ』という呼び方ではなく、『サンジョヴェーゼ』としています。


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 バンフィ社の特徴は、絶え間ない研究精神にあります。

 @土壌分析
  所有地の細かな土壌分析とミクロクリマ(微気候)の統計をしています。自社畑が、29種類の土壌構成であることを発見し、さらに151に区分して、モンタルチーノのテロワールとブドウ品種の相性を確認しながら、ブドウ造りに取り組んでいます。

 Aクローン選抜
  推定180種類のクローンから、サンジョヴェーゼ種の特性をよく表現できる15のクローンを選別し、さらに自社畑のテロワールに最も適している3種類を選別。(JANUS(ヤヌス)10、JANUS(ヤヌス)50、BF30)この3種類を組み合わせて植樹しました。各クローンがもたらす特徴・個性を組み合わせることで、ワインにより一層の複雑さやバランスといった品質向上を目指しています。

 BHorizonシステムの導入
  容器自体である発酵槽の表面のオーク材からの微量の酸素とタンニンがワインによい影響を与える、という点に着目し、近年のステンレスタンク使用で利点とされる、プレス後の果皮や種の排除方法、温度管理、ルモンタージュなどをオーク製発酵槽でも実現すべく発酵槽の側面はオーク材、同槽の上下部面にはステンレスを導入しました。

 モンタルチーノは約400万年前、海底が隆起して形成された丘陵地帯で、70万年前まで活動していたアミアータ山の影響で、粘土石灰質、火山性岩石が組み合わさり、土壌はミネラルが豊富です。サンジョヴェーゼはこの土地に非常に適しているため、複雑さ、香り、威厳のあるしっかりとした骨格を持つワインとなります。


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 それでは、当日の様子を、お客様アンケートからご紹介致します。沢山のお客様にご参加頂いたため、アンケートを全て記載することは出来ません。そこで、ワインのティスティングに関わる内容を中心にご紹介させて頂きます。

・自分のブルネロへの疑問など、スッキリと味で理解出来ました。

・バンフィ・ブリュットは、もともとスパークリングワインが好きなこともあって、飲みやすく食事に合いました。

・ゆったりとした気分で試飲ができて、優雅な気分を味わえました。非現実的な時間で嬉しかったです。

・こんなにワインに味の違いがあるとは知りませんでした。

・とても勉強になりました。好みはアマローネですが、ブルネッロは男性的な印象でした。

・初めて参加しましたが、良いワインを試飲出来たことが、とても幸せでした。ありがとうございました。

・サンジョヴェーゼは苦手なイメージでしたけど、カベルネとのブレンドは、面白いと思いました。


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・もっと色々なワイナリーの言葉を聞きたいと思いました。

・後から出てきたサプライズのスムス トスカーナ 素晴らしかったです。おいしいいいいいいい!!

・イタリアの白は、あまり飲まないので、気軽な白も楽しませていただきました。

・好きなイタリアでしたので、大変興味深く、身近に感じました。本当にありがとうございました。

・色々な種類のティスティングが出来て楽しかったです。

・ロッソ・ディ・モンタルチーノは、軽いわりには余韻が残る好みのワインでした。

 また、こういったワインセミナーも開催したいと思います。
posted by ワイズマン at 16:39| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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