2008年04月30日

ジャン・クロード・マス氏の哲学

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 ワイズマートのワインセミナー初。海外のワインの造り手に来日頂きました。大変貴重な時間だったと思います。

 レポート1回目は、ジャン・クロード・マス氏の哲学とワインのティスティングの考え方についてです。

 品質が高く価格が安いことで定評のあるドメーヌ・ポール・マス。ドメーヌの歴史は古く1892年にわずか9haの畑からスタートしました。4代目のジャン・クロード・マス氏になって、ワイン作りを本格的に始めました。1996年のぶどうを使って、1999年に瓶詰めしたのが初めて。このときの本数は、1万2千本。現在は、畑を拡大し800万本ものワインを作るようになりました。


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 【ジャン・クロード・マス氏の哲学】

@商業的な面
 消費者の目線・声で、好き嫌いを自由に言えること。日常的に買える値段で、価格以上のものを提供することで、お客様の喜びと南フランスの価値をあげていきたいということです。

A生産の面
 ぶどうの品質を高めるには、畑が良いことが前提。土地とブドウの適正を見極めるというフランスの伝統的な作業を守りながら、一方では、最新技術を導入し、農薬の消費量を減らすことに成功。また、収穫タイミングを、ぶどうの成分分析(糖度、酸度、ポリフェノール、香り)をすることで測っていくことを実施しています。
 ワイナリーの仕事は、伝統的な日々のティスティングを繰り返し、どのような味わいにして、どうブレンドするか、どれくらい熟成したらよいかといった、いわばアートの部分と、そういった直感だけでは駄目で、温度をきっちり管理する技術といった最新技術を上手に融合させることが大事です。

 古くから”大量消費用ワインの生産地”でしかなかったラングドック地方にも続々と意欲ある生産者たちが現れ始めています。このような中、新しいアイデアにオープンで、常にイノヴェーションを続けるジャン・クロード・マス氏の姿勢は業界からも高い注目を集めています。


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【ティスティングについての考え方】

 ティスティングとは、個人の嗜好に左右される部分があるので、個人の感想を重視します。また、ワインの外観からくるイメージ(ラベルや瓶)も重要です。

 ティステイングの順番としては...

@見た目
 色の濃さからは、熟成度の違いや、樽を使用しているかといったことが分かります。また、白で緑がかっている場合は、そのワインが若いことを意味します。

A香り
 グラスをまわしてはいけません。そのまま、グラスを鼻に近づけます。次にグラスの位置を変えることで、香りのニュアンスが変わってくることを確認します。例えば、グラスの淵に近い部分では、オークの香りがより強くなります。
 次にグラスを1回まわします。そして2回まわします。まわす回数を変えて違う香りが出てくるワインは、良いワインです。

B味
 好き嫌いは、個人の判断です。但し、体調によっても味覚は影響されますので、今日、まずいと感じたワインが、翌日はおいしいと感じることもあるかもしれません。ですから、一度で嫌いと見捨てないで、チャンスを与えてあげて下さい。

 また、人の舌の先端部分は糖分を感じ、両脇は酸味を感じます。ワインの味わいの一つとして、余韻があります。凝縮感が口全体にひろがる場合、舌先だけで終わる場合などの違いが出てきます。例えばヴィンテージワインの場合は、この余韻が長くなる傾向にあり、逆に若いワインの場合は、アグレッシブになります。
posted by ワイズマン at 10:00| 千葉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | ワインセミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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