2012年06月20日

有機野菜の産地視察に行って来ました

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 昨日、2012年6月19日に青果バイヤー及びお店のチーフと一緒に有機野菜の産地視察に会津若松まで行ってきました。

 あいにくのお天気にも関わらず、大変ご丁寧に3つの生産農家様をご紹介下さいました丸果会津青果の鈴木様、そして、有機農業について熱いおもいを教えて下さった農家の皆様、本当にありがとうございました。後日、詳しくレポートさせて頂きます。


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 こちらは、有機栽培農家の大江さんです。頂戴した名刺には「土力(どりょく)と太陽のめぐみを」というキャッチコピーが大きく一番にあります。


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 今回の産地視察は、これからワイズマート全店で販売させて頂く有機野菜について、どのようなこだわりと情熱をもって作られているのか、また、有機野菜ってどこが違うのだろう? そういったことを学ばせて頂き、お客様に出来るだけ正しく、お伝えすることにあります。


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 私たちも、有機野菜と聞いて思い浮かぶイメージは、科学的に合成された肥料を使わず、環境への負荷をできるだけかけないで作られた野菜というぐらいのものでした。

 しかし、今回の視察を終えて、単に美味しいお野菜や果物を作ろうとしているだけではなく、多くの生き物、自然との共生を考え、どうしたら資源、エネルギーを効率よく使えるのか、また、これからの日本の環境をも見据えて、これまで培ってきた技術や知識を若い世代に引き継いでいくことを実践されている姿勢を拝見するにあたり、色々と考えさせられるものがあり、だからこそ、農家の皆さんが作られたこだわりのお野菜や果物を、正しくご紹介しなくては! と、改めて凛とした気持ちになりました。

 実際に有機栽培で作られた「きゅうり」、「大根」、「玉ねぎ」を頂きましたが、本当に美味しかったです。食べた瞬間、体が欲しているのが分かり、それこそ、命を頂戴して自分の身となっている感覚でした。

 後日、何回かに分けて、詳しくレポート致しますので、是非、ご覧下さい。


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2012年03月30日

こだわりの野菜「船橋ブランド小松菜」

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 今朝、千葉県船橋市・西船橋地区の小松菜の園地を見学にお邪魔しました。

 ワイズマート本社の浦安からも近い土地で、こだわりの小松菜を作られている農家の皆様がいらっしゃいます。


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 「チームうぐいす」ってなあに?

 千葉県船橋市・西船橋地区には、小松菜をつくっている農家がたくさんいらっしゃいます。

 そして農家16件が集まり、安心で安全、新鮮であることは勿論のこと、農家の皆さん同士での勉強会や意見交換をしながら、食育活動や地元飲食店と連携を取りながらのイベント活動を実施されているのが、若手生産者からなる「チームうぐいす」です。


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 こちらが、今朝ご紹介頂いた園地の小松菜です。

なんて瑞々しいのでしょう。そのまま試食させて頂きましたが、この瑞々しさは、言葉で表現するのは難しいです。ほんと、実際に召し上がっていただくしかないです。小松菜に対しての印象が変わりました。


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 今朝、色々と教えて下さった「チームうぐいす」の工場長さん。「チームうぐいす」のメンバーの皆様は、こちらからご覧頂けます。


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 おいしい小松菜を育てるためにその1 「健康な土づくり」


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 モミライトは、モミガラを主原料にした土壌改良材です。土となじみやすく、土の通気性・透水性の改善し、土壌微生物を活性化させ植栽基盤の健全化に役立ちます。


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 おいしい小松菜を育てるためにその2 「瑞々しさを保つために」

 白い根をつけたまま、畑で1束ずつていねいに束ねます。写真は、工場長さんのお母様。


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 1束1束、丁寧に手作業で束ねます。

 上の写真を良くご覧下さい。束ねている箱のまわりに取り除いた小松菜の葉が沢山落ちています。これは、束ねる際に、出荷されてお店に並んだ時に、痛んでしまうであろう葉だそうです。葉を捨てない方が、ボリュームは増す訳で、捨てない方が多くの束が出来ます。だから全く捨てないでそのまま束ねるところもあるそうです。

 でも、「船橋ブランド小松菜」を作られている農家の皆さんは、美味しい小松菜を召し上がって頂きたいというこだわりから、葉の状態を見て良い部分だけを束ねて出荷されています。


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 ずっと束ねる様子を拝見していたのですが、本当に大切に、心をこめている姿が印象的でした。


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 こちらが、工場長さんのお父様。

 小松菜に関する話は勿論、「チームうぐいす」についても嬉しそうにお話下さいました。ツィッターやフェイスブックもなさっているそうで、皆さん、とてもアクティブです。


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 園地には、「チームうぐいす」のメンバーの方が何名かいらして下さいました。自分たちでブログを更新したり、ウェブページを更新されています。特にメインで担当されている「うぇぶ担当」さんとは、お互いの活動内容を話し合ったり、楽しい一時でした。


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 最後に小松菜の洗浄マシンを見せて頂きました。

 小松菜を置いた網が、ベルトコンベアーみたいに流れていきます。上の写真で手でめくって頂いた機械の中では、物凄い勢いで水が流れ落ちています。


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 一瞬にして泥が落とされた小松菜が反対側から、出てきました。

 「チームうぐいす」の皆さんは、農業体験ツアー、小学校の社会科見学、更には、小学校に出向かれての小松菜授業など、本当の意味での食育活動に尽力されています。

 ワイズマートでも、一部の店舗になる予定ですが、農家の皆さんのこだわりの小松菜を、地産地消の意味も込めて販売させて頂く予定です。


 ※「チームうぐいす」こと西船橋葉物共販組合様のサイトは、こちらからご覧頂けます。とても分かり易く、動画なども掲載されてご紹介されていますので、是非、ご覧下さい。
posted by ワイズマン at 18:30| 千葉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 産地視察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月31日

今年の越智今治みかん

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 愛媛産地視察レポートその2です。越智今治編です。

 昨年は裏年(みかんは、たくさん実る表年と少ない裏年が隔年周期の果物です。)で、更に収穫量が少ない状況でした。今年は、表年ですから、たくさん実って良い筈なのですが、どうだったのでしょうか。

 と本題に入る前に、昨年と同じで、JA越智今治様が運営されている道の駅「さいさいきて屋」様を見学させて頂きましたので、そちらを簡単にご紹介致します。昨年のレポートはこちらをご覧下さい。


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 「さいさいきて屋」様は、組合の農家の皆さんのお店です。お邪魔したのが、午前8時30分頃、オープンは9時からですので、農家の皆さんがちょうど陳列されていた時でした。売場の8割以上は、お野菜と果物で埋め尽くされ、お肉とお魚、牛乳やヨーグルトなどの日配商品、スポンジケーキ、民芸品などで、残りの2割以下の売場を構成しています。


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 特に印象的なのが、所々に掲示されているこのPOPです。

 とても味があって、温かいです。ただ味があるだけでなく、美味しいものの見分け方、食べ方などについて分かり易くまとめられており、見習わせて頂く部分がたくさんあります。確かに売場が広いので出来ることなのかもしれませんが、お客様が知りたい情報を分かり易く、そして見ていて和む気持ちになれるPOPは、素敵だと思います。

 このPOPは、レモンですね。外国産のレモンは黄色いイメージがありますが、輸送段階で色付くもので、元々はこのような緑色をしています。逆に国産も、時期が遅くなれば黄色いものが売場に並べられることになります。

 国産レモンの第一の特徴は、「香り」。JA越智今治の越智さんに、今年も大変お世話になったのですが、「大きさは、外国産にかなわないけど、香りは全然違うよ。レモンはね。レモンの木の葉っぱからして香るんじゃけん。」と嬉しそうにお話されていました。


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 そして秋の果物「柿」。「さいさいきて屋」様の売場には、色々な種類の柿が並んでいましたが、その中でも気になったのが、「太秋柿」です。

 シャキシャキした食感で、とても甘い。


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 「太秋柿」には、上の写真のような、リング状の模様や斑点が入ることがあり、果実の糖度が高い証拠です。「条紋(じょうもん)」と言います。このような説明もきちんとPOPでされていますので、商品選びの参考になります。


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 勿論、果汁ジュースもありました。こちらは、ワイズマートでも大人気の「はれひめ」をジュースにしたものです。「瀬戸の晴れ姫」というのは、「はれひめ」の中でもご贈答用のもので、そのジュースですから、美味しいと思います。飲んでみたかったのですが、断念しました。

 「さいさいきて屋」様の売場は、とても沢山の種類が陳列されています。そして、農家の皆さんが、各々、包装の仕方や、陳列方法を工夫されているので、見ていているだけでも楽しくなります。同行したチーフも、目の色をキラキラ輝かせていました。

 そうこうしているうちに開店を待つお客様が並び始められました。200台はあるであろう駐車場も満車状態。観光バスもたくさん停まっています。

 そして開店。一目散にお目当ての商品にかけて来られる姿は、圧巻でした。人気が高かったのは、「いちじく」です。カゴの中に何パックも入っていきます。ジャムを作られるのでしょうか。

 ご来店されたお客様のレジカゴが直ぐに一杯になる光景は、壮観でした。


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 そして園地に移動しました。越智今治の園地は、しまなみ街道で有名な瀬戸内海にあります。(しまなみ街道は、愛媛県の今治と広島県の尾道を結ぶ、とても美しい道です。)

 この大自然に囲まれた中で越智今治のみかんは育ちます。


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 園地で一番最初に見たのが、このレモンです。JA越智今治の越智さんがおっしゃられていたように、試しに葉を一枚折ってみました。すると、レモンそのままの香りがするではありませんか。同様に、みかんの葉を折ってみましたが、あまり匂いませんでした。

 越智今治では、レモンも大変、力を入れており、生産される農家さんも増えているそうです。


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 こちらは、「紅まどんな」です。昨年より訪問した日が10日ほど、早いので、色付きはまだでした。贈答用に販売される高価なみかんです。以前のレポートがこちらでご覧頂けます。


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 こちらは、道をはさんで隣にあるキウイフルーツの畑です。たくさん実っていて美味しそうだなぁ〜と思ったのですが、これは、食べられないそうです。

 生産者の方が、放置された畑だそうです。今、日本全国の農家の方の悩みの1つが後継者不足と、高齢化問題です。みかんの生産量が落ちた理由の1つに、高齢化が進んだことで、以前なら山の斜面にもみかん畑を作っていたのが、平地だけで作る農家が増えてきたことにあるそうです。確かに僕が幼い頃は、10kgのみかん箱がスーパーでも普通に売られていたような記憶があります。勿論、核家族化、色々な美味しい果物やスイーツなどが増えたことも、みかんの生産量の減少にはつながっているのかもしれません。

 話を元に戻しまして、どうして、この畑のキウイフルーツが食べられないかと言いますと、手入れをされていないため、キウイフルーツに直射日光があたらないように遮っている葉が少ないため、焼けて中がぶよぶよになってしまっているからだそうです。


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 そして、いよいよ目的の早生みかんの畑です。

 前日の西宇和みかんの園地では、生育が1週間ほど遅れているとのことで、どの園地も色付きが進んでいませんでした。ところが越智今治のみかんは、色付きがこんなに進んでいました。

 西宇和と共通する点は、大玉傾向であること、表年なのに例年よりは、収穫量が少ないということでした。


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 実際に試食すると、酸がしっかりして濃厚な味わいでした。これから晴天が続くと糖度がのってきて、美味しいみかんになります。

 西宇和の方もおっしゃっていましたが、みかんは酸がないとおいしいみかんになりません。ボケた味のみかんになってしまいます。酸があって、糖度が増してきてバランスが良くなったときにコクを感じるみかんになります。


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 また、今年は園地をみていて大きな違いがありました。それが上の写真にある柵です。


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 もう1つ、電気柵。

 今年は、いのししが、沢山出てくるそうです。流石に昼間は見かけませんが、夜間は、普通に出くわすとのことでした。この電気柵も、いのししの厚い毛皮には効かず、鼻頭が触れた時だけ有効だそうです。

 動物は、美味しい果物だけ食べて、味の悪いものは食べません。もしかすると、山の斜面のみかん畑は、遊休地が増えたことで、手入れのされている平地のみかん畑が狙われているのかもしれません。


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 毎年、見学させて頂いている園地にも、電気柵が設けられていました。樹木や土だけでなく、このような対策の手間まで、本当に大変です。

 園地では、毎年、色々な問題が発生します。自然が相手ですし、また、より美味しいみかんを作ろうと、これまでは育てたことのないみかんもチャレンジされています。

 JA越智今治の芥川さんは、「本当に毎年、色々なことが起こるんですよ。でも、その都度、負けたままでおりません。必ず良くしようと頑張ります。そして課題をクリアしてくる日本の農家さん達は凄いと思います。」とおっしゃっていました。

 そしてもう1つ、気になっていた園地の状況です。


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 お父さんがなくなって、高齢のおばあさん一人ではどうすることもで出来ずに、遊休地となっていたみかん畑です。

 この写真は、2年前の様子です。手入れのされていないみかん畑には、全ての花にみかんが実り、肥料も与えられず、十分な栄養も行き届かないため、味が美味しくありません。だから、鳥すら食べようとしません。


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 そして昨年の様子をみると、雑草や放置されていたみかんの木はきれいに取り除かれ、土壌改良の処理が施されていました。


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 そして今年。新しい農家さんの手によって蘇っていました。

 みかんの苗木まで植えられた状態まで回復していたのです。

 土壌改良し、苗木を植えるだけでも2年。そして実を実らせるようになるまで3年。でも、本当に美味しいみかんが出来るまでは、10年かかるそうです。

 人が手を離れて駄目になるのには時間がかかりませんが、そこから復活するまでには、これだけの時間がかかると思うと、日本の農家の後継者問題は、深刻だと痛感します。


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 越智今治は、温州みかんに限らず、はるみ、紅まどんな、はれひめといったように色々なみかんを開拓されている産地だと思います。

 西宇和の「八協」では、1月以降に出荷される晩生種みかんを、数年前から始められたとのお話がございました。越智今治では、「石地(いしじ)」という晩生種みかんも、既に10年を迎えているそうです。年明け以降も温州みかんを召し上がりたいというお客様の声もございますので、こういったみかんもご紹介出来たらと思います。


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 今年で、愛媛みかんの園地を訪問するのは、私は3年目ですが、本当に毎年、色々な変化があると痛感します。工業製品ではない難しさ、農家の方々のよりおいしいみかんをお客様に召し上がって頂きたいという思いを、きちんとお客様に伝えることが、お世話になった私達の責任だと思います。
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2011年10月30日

今年の西宇和みかん

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 今年も、10月15日(土)〜16日(日)の2日間をかけて、愛媛みかんの産地視察に行って参りました。2回に分けて、レポート致します。



 毎年、同じ地図でご紹介させて頂いておりますが、1回目は、JA西宇和の「八協」、「保内」、「伊方」の3つの園地のレポートを致します。

 今年は、例年よりも10日ほど早くの訪問でしたので、色々な違いがありました。


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 最初にJA西宇和の本部にて、浜田さんから今年のみかんの生育状況について教えていただきました。

・今年は、表年(※)なのに、量が少ない。 → 昨年比110%、一昨年比90%
 
 ※みかんは、たくさん実る表年(おもてどし)と、数が少ない裏年(うらどし)が交互にやってくる果物です。表年に実をつけ過ぎると、翌年には休んでエネルギーを蓄えます。

・1月に寒波がやってきた。5月〜6月の果実の落下が多かったのが要因。

・表年なのに、数が少ないため、みかん1つ1つに養分が行き届き、肥大傾向。
 雨が多いことも肥大傾向に影響。

・5月の開花期が1週間遅れたため、生育も遅れている。
 糖は昨年比92%、酸は102%。
 酸が低いと、ボケた味になるが、酸が高いので、これから糖度がのってくると思われる。

 以上が西宇和みかん全体の概況でした。

 続いて、園地視察をしようとしたのですが、今年は、例年よりも早く訪問したこともあり、極早生みかんを共選所で選定しているとのことでしたので、「八協」は、その様子を見学させて頂くことになりました。(※共選所・・・農家の方が収穫した農作物を、人の目やセンサーを通して、選別するところ)


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 それでは、共選所の様子をご紹介致します。

 みかんには、9月から10月に収穫される極早生種、10月から12月に収穫される早生種、11月から12月に収穫される中生種、1月以降の晩生種と大きく分類されます。

 上の写真は、農家さんからカゴに入れられ、共選所に入ってきたところです。


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 農家さん毎にみかんの大きさ、糖度の違いなどを選別していきます。

 まず最初は、人の手で選別。特に見た目で問題があるみかんを取り除きます。


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 続いて、大きなレーンの中を、物凄いスピードで流れていきます。


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 続いては、「糖度センサー」を通ります。

 以前は、果汁を搾って判定していましたが、今は、「光センサー」を用いるのが一般的になっています。みかんを傷をつけずにそのままの状態で測定出来ます。

 果実に近赤外線を当てると、成分の種類や量に応じて特定の波長の光を吸収します。糖分は、含有量が多いほど、特定の波長の吸収量が多くなり、少なければ吸収量も少なくなるので、吸収量を調べて糖度を判定する仕組みです。

 この「光センサー」のおかげで、みかんを傷つけることなく、1つ1つ糖度を測ることが出来ます。「八協」の共選所では、5台の「糖度センサー」が並び、物凄いスピードで計測していました。


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 「糖度センサー」を通過したみかんは、さらにたくさんのレーンに分岐して流れてきます。


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 細分化されたレーンを通過してきたみかんは、途中で横に分岐します。分岐箇所は、糖度、大きさなどの違いで決まります。


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 上の写真は、分岐された先です。レーンの最後に穴があり、その下にみかんのダンボール箱がセットされています。表示をみると「優 Mサイズ」みかんが流れてきたことが分かります。


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 規定の重さに達すると、みかんを入れた段ボールは、その先のレーンに送られます。


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 続いて、みかんの大きさ、品質などを、インクジェットプリンターで、段ボールに印字します。段ボールを止めることなく、レーンを流れていく中、一瞬で印刷されるのには、大変驚きました。

 続いて、重さを再度、チェックする量りを通過して、確認した後...


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 重量チェックが終了した段ボールは、そのまま蓋をするレーンを通過します。


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 段ボールの蓋が終わったら、レーンは下の階に送られていきました。


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 共選所の見学が終わったところで、「八協」の菊地さんから、みかんの状況を教えて頂きました。

・「八協」では、生産にコストをかけています。例えば、タイベックシートを無料で農家に配りました。(タイベックシートとは、地面に敷いて、雨(水)を入れないようにするものです。水を切ることにより通常より甘くて色のよいみかんを作ります。)

・媛美月(ワイズマートでも販売させて頂いている黒箱のみかんの1つです)については、収穫を遅らせて糖度をのせたり、シートを敷くことで、酸を高くしたりしています。

・例年より糖度が低いが、酸は高いので、糖度はのってくると思います。

・今年は、Mサイズ、Lサイズが主流で肥大傾向です。

・産地としては、1月以降も愛媛の温州みかんを召し上がって頂きたいと考え、晩生種みかんの苗木を、植えだしました。数年後に収穫出来るようになることを目標としています。

 以上が、「八協」の今年の状況です。


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 続いては、「保内」の園地を浅野さんにご案内して頂きました。


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 西宇和の園地は、みな、とても景色が美しいです。起伏が多く、平野部が少ないため、園地全体が満遍なくお日様の光を受けています。海からの気持ち良い風も心地良いのです。


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 園地のみかんは、例年と比べるとまだ色付きが進んでいませんでした。例年よりも10日早く訪問したこと、今年のみかんの生育が1週間遅れているという状況を合わせると、この色付きも納得がいきます。


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 少しアップにしてみるとこんな感じです。昨年のみかんの色付きは、こちらでご確認いただけます。

 比較してみるとその差がお分かりいただけると思います。


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 そのような中、色付きがよい園地がありましたので、そこで、試食させて頂きました。

 本部バイヤー、チーフ全員で試食したのですが、感想は「美味しい」でした。園地の方の説明にもあったように、「酸」がしっかりしており、また、ただすっぱいだけでない、上手く言葉に表現出来ないのですが、抜けが良いとでもいいますか、後味が悪くない「酸」でした。これに「甘さ」がのってきたら、美味しくなるに違いませ。いつもより早い時期での試食なのに、お店に出しても問題ないと思えたのですから、11月に入って糖度がのったみかんは、とてもおいしくなる筈です。


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 続いて「伊方」の園地を訪問致しました。

 「伊方」は、佐田岬半島の基部に位置しており、北側と南側を海に挟まれています。


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 黒箱みかんとしては「媛の匠」ブランドで、ワイズマートでも販売させて頂いております。毎年、園地で試食させて頂いているのですが、年を重ねる毎にコクが深くなっているように感じます。


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 園地を見学した後、阿部さんに今年の状況を教えて頂きました。

 「八協」、「保内」同様に、今年は、大玉傾向とのことでした。媛の匠に関しては、糖度も12度以上で、酸は昨年同様を基準として選別出来る見通しとのことでした。

 みかん作りは、ただ甘いだけでは駄目。糖酸のバランスがとれてこそ、コクがある美味しいみかんになります。そのために、その年の気候の違いに合わせ、剪定したり、マルチを敷いたり、生産者の方々の大変な努力があります。そして、糖度センサーをはじめ、1つ1つのみかんを厳格な基準で選別することで、西宇和のみかんが成り立っているのだと、あらためて感じました。

 次回のレポートは、越智今治のみかんです。
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2011年10月21日

この時期だけしか食べられない爽やかなりんご

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 この時期だけしか食べられない爽やかなりんごがあります。

 信州志賀高原山ノ内町平穏(ひらお)の『しなのスイート』です。ワイズマート全店で、明日、22日より販売させて頂きます。

 この販売開始日につきましては、毎年、園地の生育状況を確認して、一番美味しい時期に決めさせて頂いております。特に『しなのスイート』のように販売期間が短いりんごは、産地視察がとても重要となります。

 今年は、10月5日に産地視察に行って参りました。それでは、その時の様子をレポート致します。


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 まず最初にJA志賀高原の春原さん(手前)と越さん(奥)のお二人に、今年のりんご全体の状況を教えて頂きました。

 今年は、例年よりも入荷が遅れているとのことでした。農家の方は、収穫したりんごを、JA志賀高原様におさめ、農協で糖度、大きさ、見た目などによって、選別し出荷します。農家の皆さんには、毎年、りんごの種類毎に納入開始の時期をお知らせしています。今年は、秋映りんごの解禁日が、10月4日でした。訪問させて頂いた日が、翌日の5日でしたが、4日には全く入荷が無かったと教えて頂きました。

 一方、『しなのスイート』の解禁日は、10月9日でした。秋映りんご同様、遅れることが予想されるとのお話でした。今年は、低温が続き、また開花した時の雨が、成長に影響しているとのことでした。

 ただ、焦って急いで出荷するのではなく、味がきちんとのってからお客様に召し上がって頂きたい。これが、農家の皆さんと春原さん、越さんの気持ちであり、この方針で今年も出荷計画を考えたいとのことでした。

 そこで、今年の一番おいしい時期は、10月22日頃になるとのことで、明日からの販売と決定させて頂きました。


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 この日の産地視察では、ワイズマート本部スタッフ、お店のチーフ、青果市場の方々など大勢のメンバーで訪問させて頂きました。私達は、園地やりんごの出来映えについて教えて頂き、逆に春原さん、越さんからは、お店の売場や、お客様の反応についてのご質問が飛び交います。

 特にダイレクトなお客様のご意見や感想は、産地の皆さんにとっても大変励みになります。だからこそ、りんご作りにもより力が入るし、ワイズマートのお客様により美味しいりんごを召し上がって頂きたいと、悪い情報も隠さず教えて頂けます。

 しなのスイートではないのですが、秋映りんごにサビという現象が発生が多いことを教えて頂きました。


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 秋映りんごは、特に着色が良好な品種です。特に今回視察させて頂いた平穏のように標高が高い園地では、黒っぽい色になります。元々、サビと言われる着色がまだらな状況が発生し易いりんごではありますが、今年は、その発生が多いです。

 食味には影響が無いのですが、見た目が悪く、上のようなりんごは、出荷出来ません。


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 また、「芯カビ」という状況も多いとのことでした。「芯カビ」とは、上の写真のように、種子の付近が黒い、またはカビの様なものがある状態です。外見からは、見分けがつきにくい症状ですが、その部分だけを取り除けば、特に問題はありません。

 「芯カビ」は、早熟したりんごに多く出る傾向が多いということもあり、『しなのスイート』の販売開始時期を明日からにした理由の1つです。


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 園地まで実際に足を運び、高原の空気、気温、においなどを自分達で感じることの大切さ。視察したお店のチーフ達は、『しなのスイート』に対しての思いいれに変化がおこります。


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 園地では、ざっくばらんに、質問が飛び交います。春原さんは、その質問の一つ一つに丁寧に教えて下さいました。


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 毎年同じ園地を視察させて頂いているのですが、入り口付近で出会った秋映の状況をみて、『しなのスイート』は大丈夫だろうか?とちょっと危惧していました。でも、実際に目にしたとき、綺麗なりんごが視界いっぱいに広がって、とても安心しました。


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 みんなで試食させて頂きましたが、『しなのスイート』の美味しさは、確かでした。とてもジューシーで甘い。酸味は少なめで、とても爽やかです。収穫開始前の状況で、これだけ甘く美味しいのですから、更に味がのってお店に出る頃には、お客様におすすめ出来ることを確信しました。


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 今年は、例年よりも小玉傾向ですが、美味しさ、爽やかさはは、確かです。本当に販売出来る期間が短いりんごです。この時期だから出会えるおいしさ『しなのスイート』を、是非、お召し上がり下さい。
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2011年08月08日

笛川(てきせん)の巨峰

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 7月7日に加納岩の桃(ぴ〜)の産地視察に行かせて頂きました。その日は、加納岩から、30分ぐらい車で行った笛川(てきせん)にも行きました。

 そう、笛川(てきせん)と言えば巨峰のブランドとして有名な産地です。高いところは、標高800mあり、昼と夜の温度差があります。そのため、色付きも良い美味しい巨峰が出来ます。美味しい空気、綺麗な水も巨峰作りには欠かせません。




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 実は、加納岩でたいへんお世話になりました鶴田さんが異動され、JAフルーツ山梨の笛川統一共選所にいらっしゃるとのことで、それでは、是非、お会いせねば!ということになりました。

 鶴田さんは、「僕は桃のことは詳しいけど、巨峰のことはあまり分からないんですよ〜。」とご謙遜されていましたが、とても興味深いお話を伺いましたので、ご紹介させて頂きます。


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 上の写真は、巨峰の花です。花の一つ一つにめしべがあり、受粉することで果実となります。

 こんなにたくさん花があれば、沢山の実が実って良いような気がしますが...。

 このまま実をつけると、大きさがバラバラとなり、美味しい巨峰にはならないそうです。栄養が十分に実に行き届かないんですね。そこで、必要な花だけ残し、他は取り除きます。


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 「えっ?こんなに取り除いちゃうの?」これが正直な感想でした。ちょっと勿体無い気もしますが、欲をかいてはいけません。


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 実際の巨峰と並べてみるとイメージが湧きました。


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 もう1つ、鶴田さんからのお話で印象的だったのが、種無しか、種有りなのかということです。「僕は、種有りの巨峰の方が好きで、より美味しいから、皆さんにも召し上がって頂きたいです。笛川(てきせん)の7割は、種有り巨峰なんですよ。」とのことでした。


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 上の写真は、種有り巨峰です。実を引っ張ると軸にしっかりと養分を送る芯があることが分かります。(赤丸の部分)この芯は種と結びついています。

 どうしても種があると食べづらいからという理由で、種無しが増えています。

 では、どうやって種無し巨峰を作るのか、それには、ジベレリン処理というものを行います。


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 昔、稲の中にとても大きく育つものがありました。正常なものの約2倍にも成長します。その稲を調べたところ、稲の中にある成長ホルモンであるジベレリンが発見されました。

 このジベレリン処理は、2回行います。

 1回目は、花が満開になる前です。必要な花だけ残した巨峰を、ジベレリンで満たしたコップの中に漬けます。処理することで、受粉・受精がすんだと巨峰の木がだまされます。だまされためしべの中で、植物ホルモンが盛んに生成・分泌され果実が大きく成長します。

 2回目は、開花10日後に行います。更に果実が大きくなり、色付きが良くなります。

 処理という言葉を使うと、何か薬品を使っているのかな?と勘違いしていました。もともと、植物がもっているホルモンの一種だったんですね。


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 当日、園地で色々と教えて下さった古屋さん。ハウス栽培の園地と、路地栽培の園地の二箇所を丁寧にご紹介下さいました。

 (これまでの写真の中で、色付いた巨峰がハウス栽培のものです。路地栽培のものは、これから実が大きくなります。花としてご紹介したのが露地栽培の巨峰です。)


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 路地栽培の巨峰の中に、実の大きさが異なるものが混じっているものがありました。これは極端な例ですが、はさみを使って不揃いな粒を取り除いていきます。


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 1分足らずの時間で、作業が終了。あっという間の出来事でした。


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 このように粒が揃いました。一つ一つの粒が大きく成長すると美味しい巨峰になります。


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 そのほかにも、枝の剪定や、袋かけ作業、古い樹を切り、新しい植樹をするといった作業があります。花が咲いてから収穫するまでの期間だけでなく、一年中、色々な作業があります。とても手間がかかっているんですね。


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 当日、訪問させて頂いたバイヤーは勿論のこと、お店のチーフも、色々な新しい発見がありました。鶴田さん、古屋さんありがとうございました。


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 とても美味しい笛川(てきせん)の巨峰。実際に種有り巨峰を試食させて頂いたのですが、濃厚で甘かったです。路地ものは、もう少し先に出荷されます。ワイズマートでも店頭に並ぶ予定です。お楽しみにお待ち下さい。
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2011年07月08日

今年も『ぴ〜(山梨県加納岩産の桃)』の季節がやって参りました

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 2011年7月7日の七夕の日に、今年も山梨県加納岩に桃の産地視察に行って参りました。今年で4年目となります。


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 JAフルーツやまなしの雨宮さんをはじめ、多くの方に大変お世話になりました。ありがとうございました。

 それでは、今年の桃の状況についてご報告させて頂きます。


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 まず、今年の状況をご説明する前に、昨年はどうだったかをお話します。

 昨年は、結実が悪く、更に4月17日の雪で、桃の実が落下してしまいました。桃の果実の出来には、受粉の時期の花の状態がとても重要で、昨年は、その点で苦労しました。大きくて糖度ののった桃を作ろうと、途中、摘果(果実の間引き)をするのですが、それ以上に自然落下してしまう実が多く、予想の数量が出なかったのが昨年の状況です。

 今年は、花の咲く時期の気温が低く、また、降水量がとても少ない年となりました。また、桃の開花が遅れ、つぼみの時期が長かったのですが、4月中旬になってから気温が高く推移したことから、開花が一斉に進み、昨年と比べ、1週間程度遅い状況で生育が推移しました。但し、今年は、昨年と違い、実が多くなり、形や出来の良いものを選んで残すことが出来ました。

 生育期間が短いため、昨年と比べると小玉傾向となりました。また、降水量が少ないことで、糖度がとても高いのが今年の特徴です。ワイン造りのぶどうでも同じことが言えますが、樹木にストレスを与えると果実を守ろうとより養分がまわります。降水量が少なかったことが、樹木へのストレスとなり、甘くて美味しい桃に成長しました。


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 実際に、選果場で試食させて頂いたのですが、本当に甘い。

 加納岩では、糖度が12度以上のものを『特秀』として出荷されていますが、今年は、この『特秀』率が多く、逆に糖度が10度以上の『青秀』が少ないというのも頷けました。


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 毎年、異なる園地を見学させて頂いているのですが、今年は、果実部長の雨宮さんの園地を見学させて頂きました。(写真左から2番目が、雨宮さんです。当日視察させて頂いたチーフ3人との記念撮影)


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 今年の桃の特徴は、『小玉傾向だけど糖度がのって甘くておいしい』です。

 雨宮さんは、加納岩の桃の特徴や、桃作りについて、また、今までと違った側面から詳しくご紹介して下さいましたので、その点を中心にレポート致します。(知らない言葉もたくさん、教えて頂きました。)


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 以前の視察の時に、ご紹介いただいた『桃の核割れ』とは違います。(核割れについては、こちらをご覧下さい。)

 上の写真の状態は、『割れ』というそうです。『核割れ』とは違って、実の外周が避けたようになっています。成長する時期に好条件が重なり、急激に肥大したため、周りの皮の成長が追いついていけずに起きてしまったことですが、こうなると商品として販売出来ません。


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 『割れ』であっても、とても甘くて美味しいのは間違いないのですが、勿体無いですね。


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 こういった『割れ』を防ぐ為、また、桃の成長をコントロールしたり、外観の傷を防ぐために果実にかけるのが、袋です。


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 この袋、実は二重構造になっています。桃を直接覆うのが、白い半透明の袋、そしてその上に外側が茶色で内側が黒い、太陽の光を遮光する袋となっています。


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 果実のなりが一定の大きさになり、遮光の必要が無くなったときに外側の袋を外します。すると一挙に桃色に赤付き、お日様を受けて甘さを増していきます。


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 桃の収穫は、このようにして脚立を使って行いますが、太陽に近い上の方が大きな果実となりますので、そこから収穫を始めます。


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 もう一つ、桃の木の寿命についてのお話がありました。桃の木の寿命は、15年〜20年ぐらい。古い木は、実をつけても簡単に折れてしまったり、良い実が実らないそうです。


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 新しい桃の木を育てるにあたり、優秀な木(糖度が高く、大きい実を結ぶ)を増やすことを考えます。これを『系統選抜』というそうです。

 優秀な木を増やす方法としては、接木(つぎき)がありますが、桃などの果実では、『芽接ぎ(めつぎ)』という方法があります。果樹などの芽を木質部(木の性質を持った部分)をつけてそぎ取って接ぎ穂とし、台木に結合・癒着させる方法です。


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 赤丸部分が『芽接ぎ』した箇所です。テープで止めるそうです。

 このようにして、優秀な桃の木を増やしていきます。


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 遠くから眺めると、桃の木には見えないですね。

 収穫する時期だけでなく、枝の剪定、受粉、摘果、袋がけなどのほかに、肥料をまいたり、反射シートを敷いたり、次の木を作るといった年間を通しての膨大な作業を、愛情をもって実施することで、美味しい桃が出来るのだと改めて知りました。


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 加納岩の桃の産地視察も、今年で4年目。毎年、新しい発見があります。生産者の方の手間と努力を身近に感じたことで、より桃を大切に食べたいと思います。

 ワイズマート全店でも、加納岩の桃の販売を始めます。是非、こだわりの美味しい桃を、お召し上がり下さい。
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2010年11月01日

今治のみかん

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 愛媛のみかん産地レポートその2です。

 10月27日の夜にJA越智今治様を訪問させて頂きました。昨年もお世話になりました越智さんから、今年のみかんの状況についてご説明いただきました。

 西宇和のみかんは、思ったよりも収穫が出来る予定で、味も美味しいという状況でした。

 ところが、今治のみかんの状況は違っていました。

 まず、みかんには、たくさんみかんが出来る表年と、みかんがあまり実らない裏年が交互にやってくることは、昨年のレポートでも書かせていただきました。今年は、裏年でみかんがあまり実らない年です。

 そこで、JA越智今治様では、みかんの種類にもよるのですが、昨年よりも低い収穫量を予測されていました。ところが、その予測の40%にも満たないぐらいしか収穫出来ておらず、これから、早生、中生と後に収穫するみかんの収穫量も予想がつかない状況とのことでした。

 どうしてこんなに収穫が落ちてしまったかというと、3月の低温により、花がつかずに落ちてしまったとのことでした。味については、とても良く出来ており、これから酸が抜けて美味しいみかんになるとのことでした。

 この日は、お食事をしながら、JA越智今治様で目指されているみかん作りの方向性や、ワイズマートの食育とは少し違うのですが、農作物を育てるということの食育活動、そして直売所「さいさいきて屋」についてのお話を伺いました。

 当初、予定になかったのですが、オープン前の8時30分に、「さいさいきて屋」様を見学させて頂くことになりました。「さいさいきて屋」様のサイトは、こちらからご覧いただけます。


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 27日朝8時30分。オープン前だというのに、既にお客様がいらっしゃいました。店内の撮影は禁止なのですが、特別にお許しを頂きまして、少しだけ撮らせていただきましたので、ご覧下さい。


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 今、日本のいたる所に「道の駅」があり、どこも観光客で流行っていると聞きます。「さいさいきて屋」様も、農産物の直売所ですので、同じような雰囲気があります。

 愛媛は、海も近いので、獲れたての色々な魚が販売されています。越智さんのお話では、値段ばかりを追求するのではなく、新鮮で美味しい色々な魚を販売されているとのことです。当初は、価格を訴求した方が良いのでは?というご意見もあったそうですが、こだわりの販売を続けた結果、お客様から絶大な支持をいただき、人気コーナーへと成長しているそうです。

 上の写真は、横幅6mぐらいの平台の上に氷を敷き詰め、新鮮で、多種多様なお魚が、氷の上に陳列されていました。はも、鮫なども並んでいます。また、別の場所では、発泡の箱に入ったイカ12杯で500円(1点限り)といったお買い得コーナーもありました。

 それぞれの数量は少ないですが、たくさんの魚種が売られていました。小さなお子さんも、水族館にいる気分を味わえるのではないでしょうか。


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 そして、いたるところで目立っているのが、この手作りPOPです。筆で書いた文字。イラスト。独特な味のあるPOPは見ていて楽しく、ついコメントを読みたくなります。


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 泥がついたままの蓮根。

 スーパーには、中々おかれていないものがあります。


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 その他にも、お惣菜、お弁当、お菓子、ベーカリー、お花などが販売されています。

 「おはぎ」というよりは、「ぼたもち」と言いたくなるボリュームで陳列されていたので、じっと見ていると、地元のお客様が気軽に話しかけてこられました。「まだ若いけど、懐かしいでしょ?」

 この他の売場でも、色々なお客様から話しかけられて、皆さんとてもフレンドリーだなぁ〜と思いました。

 炊きたての鯛めしが大きなお釜で運ばれてきて、店内で威勢の良い声で「炊きたての鯛めしはいかがですか〜!」と販売されていました。

 隣接するイートインのコーナーでそのままお食事することも出来るし、また隣接するレストランでも旬のお野菜を使ったお料理をいただけるそうです。


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 「さいさいきて屋」様の隣には、小さな農園があります。ここは、子供達に農業の体験をしていただくためのものだそうです。子供達自身で農作物を育て学び、収穫したものを「さいさいきて屋」様のお店で販売する。売り子も、育てた子供達自らするのですから、気合が入ります。農作物を売って得た収入は、全て子供達のものだそうです。売上金は、「初めて稼いだお金は、お父さんお母さんに感謝の気持ちをこめて渡すものだよ。お父さん、お母さんの喜ぶ顔をみてご覧」と言って子供達に渡すそうです。

 そして、色々な農作物を育て経験をつみ、独自の試験で一定の点数をとった子供は、上級コースに進むという活動をされているそうです。とても進んだ試みをされているなぁ〜と感心しきりでした。


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 貸し農園(初級コース)で育てられている「あいさん」という品種のみかん。もうすぐ収穫、お子さん達の喜ぶ顔が思い浮かびます。

 ちょっと心が温かくなったところで、しまなみの園地に向かいました。


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 こちらが、園地の写真です。確かにみかんの実っている数が少ないと思いました。


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 上の写真は、同じ園地の昨年の写真です。撮影した時間が違うので、みかんの色が微妙に違います(昨年は朝6時、今年は朝9時)。撮影時間帯の違いは除いても、色づきは昨年の方が良いみたいです。そして決定的な違いは、みかんの実っている数です。


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 もう1枚、別の角度から。こちらは、今年の写真です。写真では、十分、実っているようにも見えますが、空いた感じになっているのです。


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 続いて昨年の写真です。


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 今年のようにみかんがあまり実っていない状況でも、農家のみなさんは、来年、そして再来年のことを考えて、みかんを育て続けます。写真の赤丸部分は、みかんの木の新芽。この新芽を大切に立派に育てることが、来年以降の出来具合に関わってきます。


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 この他の園地も幾つか見せていただきましたが、全体的に同じような状況でした。昨年は、山全体が黄色く覆われていたのに対し、今年は緑の中にポツリポツリと橙色が見える感じでした。


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 肝心の味については、これから酸が抜けていけば、とても美味しいみかんになることを実感出来ました。


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 そして今回の視察で気になっていた園地がありました。上の写真は、昨年のものです。年々、みかん農家の方の高齢化が進み、この園地のように休閑地となってしまう園地もあります。


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 荒れ放題となり、外来種の背高粟立ち草などの雑草が伸び放題。手入れの入っていないみかんは、美味しくなく、鳥さえも食べることはありませんでした。木に実ったまま腐っていく様子は、とても哀しいです。


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 同じ園地を訪ねると、雑草や放置されていたみかんの木はきれいに取り除かれ、土壌改良の処理が施されていました。若い生産者の方が、この園地でみかんを育てられることが決まったそうです。美味しいみかんが、いつまでも食べられるように、若い生産者の方が増えてくれることを期待したいです。


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 さて、今治と言えば、「温州みかん」以外にも、「はれひめ」をはじめ、年明け以降の美味しい新しいタイプのみかんを生産されています。


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 こちらは、昨年もご紹介させていただいた「紅まどんな」です。とてもジューシーで美味しい、お値段も高価なみかんです。


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 高価な理由は、生育に手間がとてもかかるためです。上の写真をご覧下さい。「紅まどんな」の木には、このような針がたくさん存在しており、作業を難しくします。また、管理が難しいだけでなく、ハウス栽培の場合は、色々なコストがかかります。

 また、路地栽培も一部では実施されているのですが、この針が実を傷つけたり、外観が痛んで商品価値が無くなってしまうこともあり、ハウス栽培を推進している品種です。

 今年も試食させて頂いたのですが、12月の最盛期から1月以上も前であるにも関わらず、甘くてコクがあってジューシー。これはみかんではないな?というのが僕の感想です。


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 続いては、「はるみ」のご紹介です。「清見」と「ポンカン」から作られた品種で、とっても甘い。デコポンの妹分です。果肉のプチプチ感が不思議な食感のみかんです。最盛期は2月中旬ですので、試食は出来ません。

 上の写真をご覧下さい。ちょっと分かりづらいと思いますが、右側だけに「はるみ」が実っていて、左側には実っていないことが分かります。


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 こちらが、裏側の全く実っていない面です。


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 こちらは「はるみ」のアップです。

 「はるみ」は、隔年(1年おき)に収穫する品種だそうです。毎年は獲れないため、半分だけ実らせて、翌年は反対側を実らせるという対応をされている農家さんがいらっしゃいます。この写真の園地がそうなのですが、中々、難しいみたいです。半分側だけのつもりが、全面に実がついてしまったり、一般的に販売される「はるみ」の大きさ以上に生育してしまったりするそうです。例え、大きく生育してしまい、売り物にならないと分かっていても、摘果することなく、そのままにしないと、来年以降に上手く実らないそうです。

 「はるみ」は、温かく、お日様の当たる場所でないと生育出来ない。その代わりマルチというシートを地面に敷かなくてもいい。でも、隔年しか収穫出来ない。

 新しい品種は、生育方法も試行錯誤で、とても難しいと思いました。

 これら新しいみかんの品種は、年明けの温州みかんが終わっても、美味しいみかんを食べていただきたいという産地の方々の思いがつまったみかんです。ワイズマートでも、「はれひめ」は大ヒットしました。


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 26日の夕食を食べながら、越智さんとの会話の中で、収穫量は少ないけれども、ワイズマートのお客様には、是非、今治のみかんを召し上がっていただきたい。だから、優先して頂けること。

 また、みかんが色付いた時点で、農家さんは出荷したがるけれども、きちんと糖度がのって酸が抜けて美味しくなってから、ワイズマートに出荷して下さいという意見交換がされました。

 とても貴重な今治のみかん。農家の皆さんの気持ちの込められた美味しいみかんを、大切に販売させて頂きたいと思います。
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2010年10月31日

今年の西宇和みかんの出来は?

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 今年も、10月26日、27日の2日間をかけて、愛媛みかんの産地視察に行ってきました。

 1回目の今回は、西宇和のみかんについてレポート致します。上の写真は、八協の園地での記念撮影です。


西宇和地図

 初日は、JA西宇和様の八協、保内、伊方の3つの園地や共選所を訪問させていただきました。

 (※共選所・・・農家の方が収穫した農作物を、人の目やセンサーを通して、選別するところ)


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 まずは、JA西宇和の本部にて、今年のみかんの生育状況について教えていただきました。

 ・3月27日の低温、霜害により新芽への影響が発生しましたが、生産量への影響はありませんでした。

 ・梅雨明け後、気温は上昇し、真夏日・猛暑日となりました。(7月25日から連続44日間)

 ・10月上旬の気温は、平年より-0.4度低かったため、着色に影響しています。

 ・梅雨入りは、平年より9日遅く、6月13日からで、梅雨明けは、昨年と比べ14日早い7月17日でした。(梅雨の期間が短かった)

 ・そのため、ほぼ全域において散水を実施しました。但し、9月下旬に入って、雨が降ったため、酸が抜けて、みかんの肥大に良い影響をもたらしてくれました。

 以上のことを要約すると今年の西宇和みかんの特徴は、糖度が十分にのって昨年よりは大玉傾向となります。

 その理由は、ワインのぶどうにも同じことが言えるのですが、水が不足すると、樹木にストレスがかかり、より良い実を残そうと糖の伸びがよくなります。そして、9月後半のみかんの生育に大事なタイミングで雨が降ったことが、肥大に良い影響を与えてくれました。面白いのが、酸の数値です。昨年を100とすると、今年のみかんは、110と高い数値を示しています。ですからすっぱい筈なのですが、実際に食べてみるとそれほどすっぱく感じないというのです。


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 百聞は一見にしかずということで、早速、園地を訪問することになりました。まずは、八協です。八協は、保内、伊方と比べると一番海からは遠い園地ですが、起伏の多い傾斜地にあり、海風もみかんに当たります。


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 そこで、みかんの樹木の前に、防風林を設置して防いでいます。


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 そして一番気になるみかんの味をチェック。早速、バイヤー一同、全員で試食させていただきました。

 そして一口食べた途端出た言葉が「おいしい」でした。

 酸度が、昨年の110%ということから、もっとすっぱいみかんを想像していました。ちなみに糖度は、昨年比100%ということです。甘さは昨年と同じで、酸が10%増しだったら、すっぱく感じていい筈なのに、試食した誰もが、同じ感想を持ちました。一言で「おいしい」なのです。

 JA西宇和の山本さんがおっしゃるには、「同じ酸にも、違いがあるみたいなんです。はっきりとは言えないのですが、夏の干ばつ、9月下旬に降った雨、色々なことが影響して、数値では言えない食べやすい酸の味です。」

 果物は、甘いだけでも、酸がきつくても美味しくありません。糖度と酸度のバランスが大切で、今年の西宇和みかんは、酸が甘さのコクとなって「おいしいみかん」になっているのです。

 日ごろから、農家の皆さんが大変な努力と丹精をこめてみかんを栽培されているのですが、気象状況だけは、どうにもなりません。だから、農産物は、難しいなぁ〜とつくづく感じました。


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 続いての園地は、西宇和で最大の生産量を誇る保内です。高品質商品「蜜る」は、ワイズマートでも大人気のみかんです。


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 今年のみかんは、直色が進んでいないとのことでしたが、10月上旬に入って寒くなってきたので、少しずつ黄色くなっていました。


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 保内の園地のパノラマ写真です。上の写真は、海側です。(画像をクリックすると拡大表示されます。)


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 次の写真は、同じ保内の山側を撮影したものです。(画像をクリックすると拡大表示されます。)


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 保内は、八協と比べてもさらに急な斜面にある園地です。そのため、お日様もよく当たります。逆に当たり過ぎるので、1個1個に白いテープのようなものを貼って、日焼け止めをしているみかんがありました。農家の皆さんが、とても手間をかけておられることに驚きました。


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 そして、もう一つ。保内で驚かされたのが、この写真です。まだ収穫前の園地ですから、これからより甘く美味しくなるみかん達の筈です。それなのに、既に鳥が食べているみかんが幾つかありました。

 昨年も10月27日に同じ園地を訪問していますが、鳥害にあったみかんは見当たりませんでした。


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 八協に続いて、保内のみかんも試食したら、「やっぱりおいしい!」。

 お店のチーフたちも、「これなら自信をもってお客様におすすめ出来る」と確信したようです。


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 続いて、伊方の共選所を訪問しました。

 一番海に近い伊方は、他の園地よりも早く高品質みかんの「媛の匠」を出荷出来る予定とのことでした。(3つの園地には、八協「媛美月」、保内「蜜る」、伊方「媛の匠」とそれぞれブランドの異なる高品質みかんを出荷しています。ワイズマートでは、お店毎に販売している高品質みかんのブランドは異なりますが、お店によっては、複数のブランドを販売しているところもございます。)

 伊方の園地の様子は、昨年のレポートをご覧下さい。


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 伊方のみかんも試食させて頂きましたが、今年の西宇和みかんの特徴「コクがあっておいしいみかん」でした。

 この日は、続いて西宇和から約80km東に移動たJA越智今治まで車で移動。昨年もお世話になった越智さんのお話を伺って、西宇和の状況と全く異なることにびっくりしました。

 次回は、JA越智今治本部で伺ったお話と新しい試み、そしてしまなみの園地の状況についてレポート致します。
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2010年10月27日

愛媛の産地視察に行ってきました

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 昨年に続き、今年も10月26日、27日と愛媛のみかんの産地視察に行ってきました。(昨年は、27日、28日でしたので、ほぼ同じ時期の視察となります。)

 私は、愛媛のみかんの産地視察に同行させて頂いたのは、2回目ですが、昨年と全く違った状況であること、少し雨の降る時期がずれただけで、こうもみかんの味が変わるのだろうかということを、まざまざと実感しました。


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 詳しくは、後日アップさせて頂きますが、今年の西宇和のみかんは、本当に美味しかったです。

 みかんは、糖度と酸のバランスで美味しさが決まり、糖度だけが高くて酸味がなくても味がしまらないし、逆に酸が強すぎるとすっぱくて美味しくありません。今年のみかんの酸は、数値上、昨年よりも強いのですが、それが美味しいすっぱさなのです。

 上手く表現出来ないのですが、今年の西宇和みかんの特徴は、刺すような酸ではありません。食べた瞬間、酸が口の中に拡がるのですが、糖度に深みを増す、う〜ん、コクがあるみかんと言えばいいでしょうか。本当に美味しいのです。この傾向は、西宇和の八協、保内、伊方という3つの園地、全てに共通して言えることでした。


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 そして、今日は、今治のみかんの園地を視察しました。

 上の写真は、昨年も訪れた遊休地だった場所です。昨年の様子は、こちらでご紹介させて頂いております。

 ご高齢のご夫婦のお父さんがなくなって、高齢のおばあさん一人ではどうすることもで出来ずに、放置されていた園地。今年は、全ての雑草が取り除かれ、土地改良を実施している最中でした。

 新しく、若い生産者の方が引き継がれることも決まったそうです。

 そして越智今治のみかんも、西宇和とは違った変化がありました。

 詳しくは、後日レポート致します。
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